
6月10日発売!
「あなたは水の国から流れてきたの──」
二十八歳のぼくの前で
二十二歳の母が言う
〈水子の国〉──
現世でもなく、あの世でもない世界をめぐる、
愛と死、そして誕生の物語
「日刊ゲンダイ」紙に掲載された
連載小説「金鳳花のフール」を、ほぼ二年をかけて大幅加筆!
ある日、若き絵本作家・綾瀬の元に「水子の国」から
母と名乗る二十二歳の女性が現れる。
そして、次にやってきたのは巨大な胎児の調査官だった──
『がきデカ』『光る風』『喜劇新思想大系』『旅立て!ひらりん』など、
数々の名作漫画を生み出した著者ならではの奇想。そして親子とは何か、
ということまでも考えさせられます。
読後の、山上たつひこさんの漫画作品などにも共通する、
あのなんとも言えない爽快さについては保証します。
是非この機会にお読みいただけますようお願い致します。
〈目 次〉
第一章 水の果てから
第二章 カエシ──蕎麦屋じゃないぞ
第三章 ごめんだごめんだ、成仏だなんて
第四章 ぼくらは地の上に
第五章 地獄の辺土
第六章 海の水に満ちる
終 章
装画=とり・みき
ブックデザイン=祖父江慎+坂口和巳(cozfish)
定価:本体2,300円+税