第150回(2003年4月17日)

4月6日(日) 歩きながら見る桜

◆昨日とは、うってかわって快晴。
◆家族三人で北沢川緑道を歩き、花見を楽しむ。三宿方面のカフェ「ソープ」の近くで、持参した弁当を食べる。われわれが腰をおろしたすぐそばで、何匹もの鯉が泳いでいた。妻が先に帰り、僕とはなは公園へ寄る。はなはすべり台で1時間半くらい遊び、それでもまだ足りない様子だったが、戻って昼寝しようや、と何度も説得し、やっとこさ帰路へ。せせらぎ公園を越えたあたりで、保育園の知り合いに何人も会い、はなは大喜び。さらに一時間ほど費やしたのであった。せせらぎ公園では、グラフィックデザイナーのKさんご夫妻も友人たちとバーベキューを楽しんでいた。代沢小学校のそばでは、幻冬舎のSさんにも遭遇。緑道の桜並木は、地元ではかなり有名なスポットで、この時期になると、どこから集まって来はんねやろ、というくらい大勢の人でにぎわう。みんなちゃんと花、見てんのかな。
◆夕方、山崎浩一さん・山田真理さんちと「魚民」で食事。ひさびさにお会いした。あっくんはとても元気だったが、途中からおなかが痛くなり、後半は少し弱っていた。あのあと、大丈夫やったかな。熱いもんと冷たいもんを交互に、どんどん飲み食いしたから、胃がびっくりしたんちゃうかな。でも、食欲があるのは、ええこっちゃ。よく食べる子は頼もしい、見ていて気持ちがいい。あっくん、はなに桜の花びらをプレゼントしてくれて、ありがとうね。はなもあっくんと会うの、いつも楽しみにしてるで。

4月7日(月) 旧どこどこの管轄ですから

◆入金ミス。駅前のATMで、紙幣を入れるところに硬貨を入れてしまった。あちゃー。備えつけの電話で呼んでも誰もこないし、金子総本店の隣のみずほ銀行まで行って言うと、あそこのATMは旧・富士銀行の管轄なので、北口のみずほ銀行へ行ってもらえますか、というつれない返事。しょうがないので、駅の階段を使って北口に行こうと、ドトールコーヒー前まで来ると、さっきのATM機のあたりを掃除しているおじさんが目に入った。近づいて、さっきからの事情を説明すると、ちょっと電話してみますとかけてくれたものの、待っても待っても誰も応答に出ないので、北口のみずほに行って誰か呼んできますね、と僕に言い残し、いなくなった。待つこと五分、「お客さまサービス課 課長代理」の男性が現れ、うちもこの機械は開けられないんですよ、メンテナンスの業者に確認してもらってすぐ、いくらでしたっけ、ああ五百五十円ですね、あとで入金しますからお名前と口座番号をお聞きしていいですか、などと早口で言われ、えっ、ほんとに大丈夫なの、と思いながら、僕は帰路についた。それにしても、勝手に合併しておいて、旧どこどこの管轄だからわからない、別 のところで聞いてください、というのは返事になってないんじゃないでしょうか。
◆はなはあすかちゃんといっしょに砂山を作り、トンネルを掘ったそうだ。
◆ミカ先生に聞いたら、昨日は保育園の職員が大集合し、羽根木公園でお花見をしたとのこと。先生がたが集まったら、むちゃくちゃ飲みそうやな。

4月8日(火) メイシーの家はどこ?

◆新橋の広告会社へ出向いて、アートディレクターや営業の方などと打ち合わせ。携帯電話がらみの仕事である。
◆連絡帳を通じて、はながまっすぐ帰ろうとしないことを先生に相談した。「それはできない」ということは、きちんと伝えていかないといけないと思いますよ。「言えばなんでも通 るわけじゃない」「すべてが思ったようにはいかない」ことを、はなちゃんに知らせていくことはとっても大切ですよ。というようなアドバイスをいただき、ありがたかった。最近、説明するとほとんどの言葉の意味はわかってくれているみたいだけど、わかったうえで、わがままを通 そうとすることがあり、それで困ることがある。
◆夜、メイシーの絵本が見つからず、はなが駄々をこねる。開いて表紙と裏表紙をひもで結ぶとメイシーの家ができあがる、というものだが、それがこないだから見つからない。部屋を整理しているうちに、どこかへ行ってしまったのかもしれない。もともと、うちの兄にもらったものだが、絵本の家がどこかへ移転してしまったので、また一軒お願いね、と甘えるわけにもいかないし。絶対、探しだすからな、はな。ちょっと待ってな。

4月9日(水) 満塁ゴジラ

◆妻にも手伝ってもらい、携帯電話がらみの小冊子の構成を考えながら、コピーをまとめ、サムネイルを描き、ファクスとメールをする。
◆松井秀喜選手がヤンキースタジアムのでホーム初戦で満塁本塁打。嘘ちゃうやろな、と本当に驚いた。早起きしてテレビを見ていた甲斐があった。
◆はなは女の子チームで、おままごと。ときどき「貸してー!」「取ったー!」と多少のトラブルはあるものの、みんなで楽しんでいたという。

4月10日(木) 仕事を選ぶのか、仕事に選ばれるのか

◆午前中、NHKの番組をつけていたら柔道家の田村亮子さんが、コーチだった持田さんという方からもらった手紙に書かれていた言葉を、長嶋一茂さん相手に披露。「神様は超えられない試練はあたえない」だったと思う。たしかにそうかもしれない。カメラマンやスタイリストのコーディネイトを営むNさんに言われた言葉を思い出した。「あなたに来る仕事は、あなたができる、あなたにやってほしいと相手の人は思って、依頼してくるんだから断っちゃだめ。自分の能力ではできないと思うような内容であっても、誰かに頼まれたということは、絶対にできる仕事なのよ」。Nさんによれば、僕の力ではこなせない仕事は、間違っても僕のところには来ない、とのこと。たしかにそうかもしれない。そういえば、俳優の竹中直人さんが以前、「仕事を選ぶなんて、そんな贅沢なこと、僕はしませんよ」というような内容をことをどこかで話しておられた。いい気になって、偉そうに、仕事を選ぶのでなく、やりたい仕事に選ばれる人間になりたい。
◆保育園でのはなは、けっこうなんでも「できるよー」というタイプらしい。先生に何かを「やってよー」ということはあるが、「はなちゃん、自分でできるよね?」と説明されると、がんばって何にでもトライしているそうだ。やはり、家では僕や妻に甘えて、自分でやらないわけだな。

4月11日(金) 男女ことば均等法?

◆昨夜から今朝にかけて、地球型のビーチボールで娘と蹴り合いをしている。本物のサッカーボールじゃないから危なくないし、痛くない。三歳児でも、うまくヒットしたときは、かなり威力のあるボールが飛んでくる。
◆浜松町で打ち合わせ。うちから浜松町の仕事先まで、歩きを入れて五十分ほど。僕の場合、山手線を使っていく場所というのは、地下鉄で行けるところより、微妙に遠いことが多い。まあ、一時間以内なら良し、としなきゃな。羽田空港に行く際、モノレールを使わなくなってから、浜松町と縁遠くなっていたので、駅構内を歩くだけでなんだか懐かしい気になる。
◆娘が「やめろよー」「なんだよー」など男の子言葉を使うことがあるので、先生に相談してみたら、次のようなアドバイスをいただいた。「言葉が自由に話せるようになってきて、“言葉”が楽しくて仕方ない時期に入ります。食事中のおしゃべりはもちろん、おままごとの会話など…。本当ににぎやかなのが、三歳児クラスの特徴なんです。男の子の言葉に興味があるんでしょう。今は、言葉を吸収するときですから、できるだけきれいな言葉、美しい日本語にふれさせてあげてください」
うーん、結局は、親の僕らが使う言葉がいちばんの問題なんでしょうね。
◆ビーグル犬のモモちゃんを散歩させているTさんに、はなの男の子言葉について話したら、「今の女の子はみんなそうだから」と言われた。たしかに、そうかもしれない。女性が男の言葉を話すなら、いっそのこと、男は女の子言葉を用いればいいのに。だめですかね。男らしくしなさい、女らしくしなさい、という言い方はしちゃいけないとか、ジェンダーの壁をなくそうという流れが進むと、さらに言葉は変わっていくんだろうな。
◆男言葉と女言葉の差がなくなったら、小説などのセリフを読むだけでは、男なのか女なのか判別 できなくなるんじゃないかな。まあ、小説のために女言葉を残そう、といっても多くの同意は得られないかもしれないけど。

4月12日(土) 雨では食べにくい

◆近くの小さな小さな公園でお昼を食べようと計画し、おにぎりやおかずを持って出たが、腰をおろした途端に雨。ついていない。ボール遊びをしたかったはなを無理やり連れて帰ると、しばらくの間、機嫌がわるかった。

第149回

3月30日(日) わが家はみんなショートヘア

◆代々木八幡の「ベリーショート」へ妻子の髪をカットしてもらいに行く。コバさんは店名どおり、ショートヘアを仕上げるのがうまい(もちろん、短くなくても上手でしょうけど)。
◆すぐさま戻ってきて、仕事をこなす。いろいろ片付けなければならないことがあり、はなとあまり遊べなかった。ごめんね。

3月31日(月) 半数くらい入れ替わったんじゃないかな

◆まあまあ早起き。このところ、暗いうちに目が覚めなくなってきた。いかんなぁ。無理をしすぎると続かないし、何時起床が自分にとってベストなのか、まだ掴めない。自分で、自分の生活リズムをつくるのは、意外に容易でない。一日二日でなく、ずっと続けてこそ、なんぼやな。
◆高校野球で「暴れん坊将軍」のテーマを使って、応援するのはどうなのか。東洋大姫路と花咲徳栄の試合はものすごかった。両者ともに譲らず、延長15回引き分け。翌日再試合という運びになった。審判をはじめ、球場をいる誰もが「このまま決着がつかないでくれ! どちらも負けてほしくない」と願っているのではないか、とさえ思える雰囲気だった。
◆保育園では、退園される先生方のお別れ会が行われた。仕事が一段落せず、かけつけることができなかった。父母の会の会長なのに申しわけない。園長先生をふくめ、12人もの先生方が他園などへ移っていかれた。

4月1日(火) はな組になった、はな

◆きょうから進級、新学期。はなと元気に登園。はなは新しい園長先生に、「おおくらはなです。三歳です」と自己紹介し、「はなちゃんは何組さんですか」と聞かれると、「前はうさぎ組です」と答えていた。今までの組の名はわかるけど、きょうから「はな組」になったことが、本人はよくわからないみたいだ。たしかに週が変わったとたんに、はな組だよって言われても、三歳児には納得できないかもしれない。子供は、時間の感覚が大人とは明らかに違うと思う。過去や未来があることもなんとなく理解しているが、やはり大事なのは「今、現在」なのだろう。考えてみれば、それでいいのかもしれない。大人は、過去や未来にこだわりすぎているのかも。
◆東洋大姫路と花咲徳栄の試合は、二日連続の延長戦に突入。最後が、ワイルドピッチによる三塁走者生還で、東洋大姫路のサヨナラ勝ち。暴投による敗戦を喫してしまった福本投手の笑顔が印象に残った。前日の試合中、ピンチの場面 で、さわやかなスマイルを見せていた。その精神力に驚く。何があっても、どんなときでも平常心。僕も見習いたい。プレッシャーのかかりそうな場面 こそ、冷静でいるように努めよう。甲子園球児ほどでないにしても、僕にだって重要なシーンはまれにある。失投したって死ぬ わけじゃなし、とどこか他人事のように、気楽にかまえていればいいのかな。
◆僕が食卓の椅子に座っているとき、太股の上に娘が座ることがある。その体勢で、ジャーッとおしっこをするのがここ数日、続いてる。生あったかいし、気持ちわるいし、いややでホンマ。出そうになったらトイレに行ってや、と口酸っぱく注意しているのに、レゴやトランプで遊ぶなど何かに熱中していると、自分で尿意がわからないみたいだ。出る瞬間に「あっ」とつぶやくことはあるが、それではもう手遅れ。先々週くらいから、僕のズボンとスリッパはほとんど毎日洗濯だ。
◆保育園では入園式。はなは、はな組へ昇級。新しい友だちがクラスに8人も入ってきた。送り迎えの時間が重ならない人が多いので、親子ともに顔と名前を覚えるまでにはしばらくかかるだろう。
◆あっ、エイプリルフールだということを、すっかり忘れていた。笑いに気持ちが向いていなかった。戦争が行われているからだろうか。

4月2日(水) どろんこ遊びは腹がへる

◆僕が「はなちゃん、きのうからはな組やんね」と言っても、はなは「もうすぐ、はな組ね」という返事。そのうち、自分がはな組になったことに気がつくのは、いつのことなのか。まあ、まだ二日目だしね。
◆東洋大姫路が負けてしまった。広陵が圧勝で春の日本一に立ったのは、昨日休めたからか、それとも本来強いチームなのか。今大会、東洋大姫路のアン投手がいちばん記憶に残った。左投げだし、将来が楽しみだ。球数を投げさせすぎて、肩や肘を壊さないよう、監督さんにお願いしたい。
◆二階に教室があった「うさぎ組」時代より、はな組になって園庭で遊ぶことが増えたためか、夕食をたくさん食べるようになってきた。日中、外でどろんこになって、たっぷり遊べているのだろう。

4月3日(木) しゃべりたがーる 

◆打ち合わせと資料の受け取りのため、新橋・浜松町・恵比寿へ。
◆恵比寿アトレの無印良品で、封筒とA4クリップボードを購入。レジで支払いをすませ、さあ帰ろうと店外へ出ると、隣のカフェに見覚えのある男性が。劇作家・演出家の岩松了さんだった。見たことがあるからって、べつに個人的な知り合いというわけではないんですけど。
◆はなが、保育園で「野菜、減らしてー」と先生にお願いし、きょうのところは聞き入れてもらったらしい。僕は小さいころ、野菜好きだったのにな。どっちかというと、肉が苦手だった。それはともかく、昼食の間、女の子どうしでよくお話をしていて、しばしば、おしゃべりが度を超すようだ。僕もしゃべるのは大好きだから、あまり人のことは言えませんな。

4月4日(金) 共産党らしいパソコンってどういうのだ

◆バタバタする仕事の合間をぬって、父母の会総会の手描きポスター制作。夕方、はなを迎えに行った際、両面 テープで掲示板に貼ってきた。帰途、近くの共産党事務所の前を通ったとき、室内のパソコンが見えた。事務机の上にiMACが見えた。赤でなく、青いiMacだった。初代のやつじゃないかな。共産党でもiMacなのか。ダメってことはないんだけど。
◆はなが「昨日、大野先生なにしてたの? 保育園、来なさいよ」と言ったらしい。大野先生だって、ときには平日にお休みのこともありますよね。先生、すいません。新年度を迎え、何人もの先生が入れ替わったから、娘の頭のなかでいろいろなことの整理がつかないんだろうな。

4月5日(土) 幹事を買って出てくださる方は貴重です

◆昨夜からの雨が降り続き、一カ月ほど逆行したような寒さだ。
◆この日の連絡帳より。
「あー、伊藤先生、どこ行ってるの?」ときかれ、1階にはいないことを言っているのだと思い、「私も2階に行ったら、はなちゃんいないから、もうさびしいよー」と言うと、「はなちゃん、花組だからね!」とほこらしげでした。はりきってますねー。
(署名はなかったけど、きっと、伊藤先生が書いてくださったのだろう)
◆夜、はな組で食事会が催されたが、出かけていると仕事が終わりそうにないので、泣く泣く欠席。飲み会を企画してくれた、「クラブ・アニータ」を名乗る奥さま二人組、ありがとうございます。感謝してますよ。

第148回(2003年4月5日更新)

3月23日(日) サッカーでも戦わない男たち

◆プレミアリーグ首位に立つ強豪クラブ「アーセナル」のフランス国籍選手が、イラク攻撃への反対を表すため、今後の試合に出ないことを公言したという。アーセナルには、フランス代表のFWティエリ・アンリ、パトリック・ヴィエラなどを擁する。クラブの地元、ロンドンのサポーターの反応が気になる。フランス人監督のアルセーヌ・ベンゲルはとくに頭が痛いだろう。国として戦争反対を表明している「フランス」人としての思いもあるだろう。しかし、マンチェスター・ユナイテッドが二位 にぴたっとマークしていて負けられない状況でもある。点取り屋のアンリがいなくなるのは、指揮官として非常につらいだろう。
◆近場で過ごした三連休だった。

3月24日(月) アンダーグラウンド・ブラジル

◆妻と広尾の日赤医療センターへ。診察が終わるまでにものすごく時間がかかったので、お昼を食べて帰ることに。地下に「ブラジル」という名のレストランがあることを知り、寄ってみたらまたもやシダックスが運営していた。高千穂大学の学生食堂と同じだ。店の入口に貼り紙があり、それによると、28年営業してきましたが、明日で閉店とのこと。なんなんだろう、このタイミング。まあ、たまたまなんでしょうけど。それより、なぜ店名が気になる。店の雰囲気は、、まったくブラジルっぽくなかった。
◆はなはポカポカ陽気の園庭を満喫。三輪車、ボール遊び、かけっこと、 めいっぱい体を動かしたようだ。ああ、僕も思いきりスポーツがしたい。

3月25日(火) プリンタがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ

◆新しいプリンタが届いた。夕方、傘をさしてツクモまでLANケーブル、USBケーブルを買いに出る。
◆保育園でアンパンマンのカルタとりをした娘。先生が文章を読んでもらい、「これ!」と、けっこう当てていたそうだ。

3月26日(水) バス・ドライバー

◆部屋の片づけがまた一歩進む。
◆保育園のお別れ遠足。昨日は雨が降って寒かったが、きょうはすごくいい天気。ラッキー、良かったねみんな。ひよこ組からつき組までみんなで羽根木公園へ。東松原寄りの公園で思いっきり遊び、楽しかったようだ。お弁当のおにぎりを3個ペロリとたいらげ、妻も喜んでいた。
◆夜、バスタブをバスに見立て、娘が運転手をしてくれた(って、わけわかんないけど)。次はどこ行きますかー(と僕に聞いて)、ブーンブーン、着きました(を何回も何回も)。保育園、せせらぎ公園、あっくんち、三軒茶屋、吉祥寺……。ずいぶんあちこちへ連れていってくれた。

3月27日(木) 思いやりは想像力

◆ヤフーのダイジェストから見つけた、毎日新聞の記事より。

「真昼の気温はぐんぐん上昇し、化学兵器防護服と防弾チョッキ、ヘルメットを着ければ、座っているだけでへとへとになる。手や顔を洗う水を最後に見たのはいつだったか。指先はひび割れ、かさかさになった。蒸し暑い天候に耐えられず、兵舎の中に入れば居眠りが出る。見るのは大きな浴室のある五つ星のホテルに泊まる夢。サラダがたっぷりと盛り付けられた皿を前に置き、楽しんでいる夢……。しかし、気がつけば、ここはイラクの砂漠の真ん中。それも息詰まるような戦場だ。記者はワシントンのホワイトハウスにゆったりと座り、この戦争を決定した、いわゆる「政策決定者」と呼ばれる人間たちに対する極度の嫌悪感にとらわれ、非常携帯用の食料包みを開けた。チーズの一つも出てくれば良いのに」

そうなのだ、お偉方はいつも快適な場所から命令を下している。戦争を歌ったものではないけれど、RCサクセションの「ボスしけてるぜ」という曲を思い出してしまった。どうしても戦争がやりたいなら、自分が先頭に立ってみたらどうなんだ。戦国時代の武将は、時には、そうしていたんじゃないだろうか。もちろん、何百年も前と時代は違う。でも、戦をやるかやらないか、決断を下してきたのはいつだって、だれか、上の地位 にいる人間だろう。戦争は、やらないのがいちばんに決まっている。迷ったらやめておくのが、平和への近道だ。もし、自分の親戚 がイラクにいたらとイマジンする。もし、大切な人がバグダッドにいたらとイマジンする。「創造力」はあふれるほどにあるかもしれないが、相手の立場で考える「想像力」が決定的に欠如している。戦時下は「イマジン」を放送しないことにする、とはうまいこと考えたもんだ。神様でも思いつかない妙案かもしれない。ジョン・レノンが天国から放送してくれたらいいのにな。天国から流しても、戦闘機の轟音にかき消され、地上までは届かないかもしれない。
◆保育園では、先生シャッフル。みか先生と久美子先生が登場し、「三びきのやぎのがらがらどん」の人形劇を披露してくれたとのこと。みか先生のトロルがあまりに恐くて、はなは大泣きしながら、逃げまわっていたそうだ。絵本に出てくるトロルもおっかないけど、みか先生は演技力があり、どちらかというと大柄な人だから、迫力十分だったろう。子供たちは恐怖におののくかもしれないが、恐い話は恐く、楽しい話は楽しく、でいいんじゃないかと思う。世の中は、安全なところばかりではない。時には、畏怖の念を抱かせることも、人生を歩んでいくうえで大切なことだろう。
◆携帯電話がらみのページものをつくる仕事、iモード・サイトのネーミング制作が舞い込んだ。

3月28日(金) そうだ、図書館行こう

◆資料探しのため、朝から代田図書館へ。図書館のなかを巡回してみると、今まで興味がなかった本に目がいくことがある。買うのはちょっと思いとどまる本でも、借りられるのなら気楽に試すことができる。これ、という目的を決めて図書館を利用するのもいいけれど、無目的に、頭をからっぽにして館内をゆっくり一周するのも楽しい。自分にとっての、新たな出会いが毎回ある。その図書館はそれほど大きくないとはいえ、もちろん、わが家の蔵書よりもずっと多い。図書館の本をすべて読破した人、いますか。
◆先生シャッフル二日目。四月から担任が変わるから、その前に、ということで昨年から年度末は、担任を臨時で交換することになっている。きょうは塚野先生とお砂場遊びや、リズム遊びに興じたそうだ。

3月29日(土) フライング・ヒュー・グラント

◆録画しておいた「アクターズ・スタジオ・インタビュー ヒュー・グラント自らを語る」を見る。ヒュー・グラントの話はどこまでが本当で、どこまでが嘘かわからない。他人の皮肉も言うけれど、自分も下げる。英国人特有のアクセントということもあるが、モンティ・パイソンのジョン・クリーズの話しっぷりを思い出した。自嘲的な笑い、という意味では関西人にも通 じるところがある。でも、吉本芸人のギャグより知的だ。日本人にはなかなか難しいスタンスだと思う。見た目は二枚目なのに、三枚目を演じているところが好感を持てるのか。まあ、すべてが二枚目だったら、面 白みに欠けるし、嫌みな人間に見えてしまう。頭が良くて、やわらかい、変幻自在のユニークな俳優さんだ。見た目は雲泥の差だけど、僕も見習いたい部分が多々あった。インタビュアーを煙に巻きながら、会場の学生やテレビの向こうのお客さんを楽しませる。それはそれで、立派なエンターテイナーだ。ヒュー・グラントは映画のなかでなくても、十二分に魅力的だった。あれ、ちょっと、ほめすぎたかな。
◆仕事が終わらないので、保育園へ行ってもらう。はなは太郎くんとお皿の取り合いをして、大泣き。大野先生に説明を受けたものの、途中で自分勝手にカチンときて、スコップをガン!と地面 に投げつけ、それでさらに先生に叱られたらしい。はながなぜ悪いか、じっくり話していただき、最終的には納得した様子だったそうだ。う〜ん、むずかしいですね。先生は、ちゃんと筋道だてて、しゃべってくださっているでの、とてもありがたい。

第147回(2003年3月27日更新)

3月16日(日) 時代は人から人へつながっていく

◆北沢タウンホールで、父母の会役員の引き継ぎ。ほっとする。
◆役員会終了後、帰りぎわにタウンホールの外に貼られていた、吉本女子プロレスのポスターに目がいく。前のもやはりポスターを見たとき気になったが、大根を片手に持った「おばっち飯塚」選手なるキャラクターは、いったいどう解釈すればいいんだろう。吉本興業の関連会社だからって、買い物姿のおばさんをモチーフに、プロレスラーに仕立てあげてしまうのは、やりすぎちゃうか。バカバカしすぎて逆に感動すら覚えてしまった。

3月17日(月) ゆずり愛

◆はなは先生に「ペッタンコ出して〜」とリクエストし、スタンプ遊びをして上機嫌だったそうだ。後から現れた子にも、「はい」と言って、スタンプをわけてあげていたという。そうそう、ゆずりあいの精神が大事なんや。どこかの国や人みたいに、なんでも独占したいと思ったらアカンで。
◆何の仕事をしてたっけ。なんやかんや、忙しかったはずだ。

3月18日(火) 言葉はほとんど保育園で学んだ 

◆仕事の交渉をいろいろとして疲れる。
◆保育園からの帰り、酒屋さんで「あれ、お母さんは?」とおじさんに聞かれると、はなは「居残り」と答えていた。そんな言葉を知っていたとは、びっくり。知らぬ 間にボキャブラリーが増えている。

3月19日(水) negotiationは疲れます

◆築地のデザイン会社とさまざまなやりとりをする。
◆保育園では誕生会。三月だから、一年の総決算なのか、十一月生まれのはなは、藤井ごうじゅくんと手をつなぎ、前に出て、うれしそうにしていたらしい。その場面 、見たかったなぁ。

3月20日(木) 民主的な国家なら民主的な解決を

◆銀座のデザイン事務所に見積をメールした。
◆午後三時にはなを迎えに行って、そのまま国立成育医療センターの皮膚科へ。小田急とバスを乗り継ぎ、到着したのは三時五十分くらい。予約時間の四時に、間に合ってよかった。
◆午前中、ひよこ組とうさぎ組で陸橋のところまで散歩に行ったらしい。道中、危なそうなところでは、はなが「だめだよ」と言い、こなっちゃんの手を握っていたそうです。お姉さんになったもんだねえ。
◆イラク攻撃が、現実のものになってしまった。人類がいなくならないかぎり、戦争はなくならないのだろうか。だとしたら、人間は大馬鹿な生き物だ。金持ちが偉いかのような、世の中の価値観が続いていくうちは、冨や資源や土地などを独占したいという者は絶対にいなくならないし、つねに世界のどこかで戦争が行われている、という状況が繰り返されるだろう。そして誰もいなくなった、となるまでは。『梅原猛の授業 道徳』を読みながら、悲しくも悔しくも、そう確信してしまった。でも諦めるのではなくて、自分にもできることがあるかもしれないと、しっかり考え、ささやかなことでもかまわないから、身の丈にあった何かをはじめたいと思う。

3月21日(金) 殺していい人なんているのか

◆春分の日。去年は、宮沢章夫さん主催の「池袋サーチエンジン・クラッシュ・ツアー」へ出かけた日だ。あれから一年、あっという間だったな。
◆北口の和菓子屋さんで、おはぎを買ってきて食べる。日本ではお墓を訪れる人が増える、お彼岸。イラクでは、お墓に埋められる人が増えていく。罪もない一般 市民をできるだけ傷つけなくない、ともし本心から思っているのなら、市街地への空爆なんて、絶対にできへんはずやがな。

3月22日(土) わが家はいつ片付くのか

◆ひたすら部屋片付け。来週、新しいプリンタが届くので、電子レンジの場所を移動させ、エレクター棚をひとつ空けておかねばならぬ のである。いったん片付きかけたわが家が、あっという間に散らかりはじめている。なんとかしなくては。モノにも負けず、ゴミにも負けず。整理整頓ができ、必要最小限のもの以外はすっきり捨てる。そういうものに私はなりたい。
◆むずかしい意味でなく、結局は思想なんですね。物にこだわりすぎないこと、金銭にこだわりすぎないこと(ギャランティなど、ちょっとでも多く欲しい、と考えてしまうけど)。できるだけ所有しない生き方ができればかっこいいと思う。シンプル・イズ・ベスト、スモール・イズ・ワンダフル。そのためには、何かを収集(コレクション)しないことも大事だな。「持たざるライフ・スタイル」の最大の敵は、自分自身の欲望であります。

第146回 (2003年3月20日更新)

3月9日(日) たくさん貸し出されている本はたくさん売れているか

◆世田谷区の図書館の資料をインターネットで調べているうち、ベストリーダー欄をつい見てしまった。うちにもある『朝2時起きで、なんでもできる!Trust your intuitive heart』という本が、二月の(総記・哲学・心理・宗教・言語部門)月間七位 に入っている。すごいもんだな。読者のうち何パーセントが午前二時起きにトライするのだろう。

3月10日(月)「しかりべつこ」と読むのです

◆先週の朝日新聞に、凍結した北海道鹿追町の然別湖に、期間限定で温泉がつくられた、と出てましたよと鐘下さんに話すと、毎年祭りのときはそうなんですよ、笑顔で答えてくださった。鐘下さんは、鹿追町のご出身。
◆昼、茶沢通りの「火の国」で、ちゃんぽんを食べる。写真店のおじさんがカウンターに座っていた。スポーツクラブへ行き、部屋を片付ける。
◆保育園のホールで、再現あそびが行われたそうだ。で、再現あそびって何?と思ったら、先週金曜日の就学お祝い会・進級お祝い会の出しものをみんなで集まって、もう一度、披露したとのこと。こないだはスピーチがあって緊張していたし、きょうのを見たかったな。

3月11日(火) アニメの「ワンピース」のことやないで

◆翻訳会社の会社案内のコピー制作に追われる一日。
◆このところ、はなは『わたしのワンピース』という絵本をとても気に入っている。絵も文も、にしまきかやこ氏による、こぐま社発行この絵本。きっちり描きすぎていなくて、とてもいい感じの絵なのだ。

3月12日(水) 街が燃えている

◆午後通りがかったら、南口の電柱の上部が燃えていた。なにごとだ。消防車が何台も来ていたので、なんとかしてくれただろう。すごい人だかりだった。
◆午後、保育園児の保護者の方がお亡くなりになった、という連絡を受けた。突然のことで、なんと答えていいのか、わからない。

3月13日(木) to be continue

◆うさぎ組は、せせらぎ公園へ。じゅりちゃんに「はなちゃん、つなごう」と手を出され、喜んでいたという。はなは「おさかなのごはんにするの」と、小枝を一生懸命に集めていたそうだ。
◆お通夜に出席。お焼香の最中、もうすぐ小学校に上がるお嬢さんがニコニコ笑っているのが、とてもつらかった。お父さんが亡くなったことが、まだよくわからないのだろう。僕の目には、保育園の友達が会場にぞくぞくとやってくるがうれしくて、喜んでいるように映った。僕みたいな人間でもなにかできることがあるだろうか。その考え方じたいが傲慢だろうか。
◆寝る前、ディック・ブルーナさんが昨年、NHKの番組で語っていた言葉を思い出す。「どんなに悲しいことがあっても、人生には続きがある」

3月14日(金) いろんなことを考えてしまう一日だった

◆せいせこと仕事をこなす。
◆娘の連絡帳から。「サラサラ砂でいっぱい遊んできました。陽気も良く気分も上々。気分が良いと気前も良くなるようで、おもちゃも友達に『ハイどうぞ』と貸してあげたり…」

3月15日(土) ゴールがないと全力疾走しにくい

◆はなを保育園に預けず、いろいろ進める。新代田のプール、行かず。
◆部屋の片づけ、レイアウト替えがまだ途中。もうちょっとで、そこそこ快適になるはずなのだが、今週はあまりはかどらなかった。多少しんどくても、一気にえいやっ!と、やらなきゃな。引越などの準備もそうだけど、こういうことはダラダラと何日も続けているほうが疲れる。なにごとも、終わりがみえないと、つらいものだ。ゴールまであと何メートルだろう。

第145回 (2003年3月14日更新)

3月2日(日) 恐るべき北海道人

◆午前中、古書店に、本を引き取りに来てもらう。
◆緑道沿いのOMソーラーハウスを見に行った。すぐに家が買えるわけで もないが、まあ見るのはタダだし、なにごとも経験、経験、と散歩がてら 出かけてみた。木の香りがいっぱい、素晴らしい一軒家。当たり前かもし れないけど、やっぱり賃貸物件とは造りが違いますね。
◆第一弾、部屋片付け終了。
◆夜、妻の弟「治くん」が泊まりに来たので、おしゃべりしながらビール を飲み、十二時過ぎに就寝。きょうの寒さは少しましだが、だからってT シャツに短パンで寝る男、というのも凄い。どさんこ、おそるべし。

3月3日(月) ステキなお姉さん、は好きですか 

◆このところバタバタしていたこともあって、特別な準備はできなかった が、それでも「ひなまつり」の日はやってくる。おかまいなしだな。
◆日中、なんだか眠くて眠くて困った。早寝早起きがくずれると、途端に これだから、カラダというやつは正直だ。
◆保育園の先生によれば、本日のはなは、とてもおっとりしていてステキ なお姉さんだったらしい。たんに元気がなかっただけだったりして(笑)。
◆夜、ひなあられだけでもあげようと、三軒茶屋で買っておいたものをあ げると、はなの胸や背中にさっそく湿しん。糖分のせいだろうか。肌のブ ツブツがちょっとでもましになるとすぐに油断してしまう、お父ちゃんと お母ちゃんはあかんなぁ。ごめんな、はな。ほんのこて、すまんこってす。

3月4日(火) 千葉マリンにハルが来た 

◆朝から突風が吹き、寒い。「これは、春二番やな」としょうもないこと を思わず口にしてしまったとたん、波留敏夫選手を思い出してしまった。 中日ドラゴンズの、と書きかけ、はたと気がついた。波留選手は、今季か ら千葉ロッテマリーンズだ。横浜ベイスターズで1番・石井琢郎選手が、 2番・波留選手だったころの、あのしつこさ、しぶとさ、いやらしさを取 り戻して、パ・リーグでガンガンに活躍してほしい。
◆おさむくんは昨日に続いて、ティーンエイジファンクラブのライブへ。 場所は新宿リキッドルーム。ふと思ったけど、リキッドルームにかぎらず、 歌舞伎町って、いったいいつから行っていないんだろう、俺。
◆はなは先生に「ほっかどー、おさむくん」と伝えていたようだ。お医者 さんごっこをし、次々にやってくる患者さん(まーくん、はるくん、とも くん、ふちな先生)に、てんてこまいだった、とのこと。

3月5日(水) メール広告は難問だ

◆某通信社のメール広告をつくる仕事に追われる。ところどころに飾りケ イのような装飾・アクセントは使えるものの、ほとんど文字だけで構成す るメール広告は、ある意味、究極の広告といえるかもしれない。同じ大きさの、強弱もない文字だけで、何ができるのか。コピーライターのアイデアとセンスと技量 が試される。むずかしいけど、いいトレーニングになる。
◆昼前、治くんが北海道へ帰っていった。あっという間だったな。土日を 挟まないと、せっかく来てくれても、なかなかゆっくり付き合えない。
◆はなの保育園ライフ。帽子をかぶり、ヤル気マンマンでゴリラのパン屋 さんごっこ。昨日に続いてお医者さんごっこをし、小麦粉粘土でも遊んだ らしい。毎日楽しそうやな。はな、たまには、お父ちゃんと代わらへんか。

3月6日(木) 保育園でも、なんでだろう

◆赤坂でピート小林さんといっしょに打ち合わせ。その後、トルコ料理店 でランチ。ウェイトレスはとてもきれいな人で、しかも日本人にはとっつ きやすそうな顔立ち。性別はちがうものの、サッカー選手のイルハン・マ ンシズを思い出してしまった。食後、ピートさんに、雑誌『フォトテクニ ック』誌上でされている連載を見せていただく。コピーライターなのに、 写真にも強いピートさんって、かなり特殊で、すごいことかもしれない。
◆大野先生が、テツandトモの「なんでだろう」ソングを替え歌で唄っ ていると、はなに「なに言ってるのよー」と突っ込まれたそうだ。あの歌、 保育園でも流行っているんですよね。新しい芸という感じはしないけど、 赤と青のジャージで、やせ型とちょっとぽちゃっとした人、髪型も二人と もまるっきり違うし、キャラクターの差がわかりやすいんだろうな。替え 歌の大野先生も、はなも、「なにやってるのよー、なに言ってるのよー」 でっせ(笑)。まあ、どっちもどっちでんな。

3月7日(金) 雨の卒園式


◆あいにくの雨、大切な日なのに、なんという寒さ。保育園で就学お祝い 会(卒園式のようなもの)と、進級お祝い会。僕は父母の会会長をしてい るので、慣れないスピーチをするはめに。緊張していないつもりだったの に、途中から何を話しているのか、自分でもよくわからなくなってしまっ た。いや〜、スピーチってむずかしいもんですね。いい経験になりました。
◆会が終わったあと、帰宅して急いでうどんを食い、成城学園前へ。そこ からバスに飛び乗り、国立成育医療センターへ。安本先生に、はなの肌を 診ていただき、地下のスタンドで黒ごまアイスを三人でいっしょに食べる。

3月8日(土) プールは、おやすみなさい

◆はなが少し風邪ぎみのため、プールはお休みする。保育園で嘔吐下痢症 が流行っているし、万が一、はながかかってしまって、来週まるまる欠席、 なんてことになったらたまらんので、申しわけないけど欠席させる。プー ルでバチャバチャするのー、と行きたがっていたけど、ごめん許してや。

第144回(2003年3月6日更新)

2月23日(日) あなたの代わりにお捨てします

◆部屋を片付けるために本を大幅に減らしてほしい、と妻に言われ、名残惜しい僕は抵抗し、ケンカをしてしまった。申しわけない。スペースが狭いんだから書物に立ち去ってもらうしかない、と頭ではわかっていても、いざとなると、なかなか踏み切れないのです。宝島社新書の『捨てる技術』を再読して、思いっきり影響されたい気になった。愛着もあるから持っておきたい、という「情」でなく、捨てるか・捨てないか、どうやって捨てるか、という「技術論」で語ればいいのか。といいますか、とにかく捨てたいんだったら、他人にお願いするのがいちばんいんじゃないか。「捨て屋」という商売でもはじめてみようかな。
「あなたの捨てられないもの、代わりに捨てます」というチラシでも作って配ってみるか。でも、実際にやってみたら、大型の燃えないゴミとか、産業廃棄物とか、いや、それ以上にもっと危ないものを処分するようお願いされたりして。
◆午前中、保育園がらみ知人のKさんに教えていただいたお店へ。そこは吉祥寺の「おばあちゃんの玉 手箱」という名で、絵本や玩具を置いているだけでなく、子供向けのアート教室も開いている。問い合わせずにいきなり行ったら、教室をやっていない日だったため、見学はできなかった。残念。どっちにしろ、吉祥寺まで通 うのはむずかしいけど。

2月24日(月) 勉強しまっせ 引越のカサイ?

◆早起きしてコピーを考える。
◆ポストにカサイ引越センターのチラシが入っていた。前にも書いたと思うが、サカイ引越センターと名前が似ていて間違いそうになる。
◆妻が娘を連れて、世田谷区大蔵にある国立成育医療センターへ行ってくれた。はなの肌はアトピーではなかったようだが、ウィルス性の湿しんと診断される。予約外だったため、昼までかかり、結局は保育園をお休みすることに。ああ、小児科の病院がもっとあればいいのに。いい小児科は、下北沢のあたりには本当に少ない。少子化を食い止めるには、小児科を増やすことも大事だな。これって、誰に訴えればいいんだ。厚生労働省かな。「少子化の影響で、小児科の病院も減ってしまいました。子供が増えれば小児科も増えるかもしれません」なんて、答えになっていない答えが返ってきたりして。それじゃ、卵か先かニワトリが先か、といっしょだな。

2月25日(火)「ほうれんそう」と「そうれんしゅう」

◆就学お祝い会の総練習が、保育園である日。はなに「そうれんしゅう」と言うと、「ほうれんそう?」と聞き返してきた。たしかに音は似ている。子供はそういうことに敏感だ。頭韻をふんだり、脚韻をふんだり、音が似た言葉を探すのは、僕だって大好きだ。はなとふたりで、ラップやヒップホップのユニットでも組んでみようかな。歳の差コンビ「ハナ&パパ」。って、ダメか、そんなゆるい名前じゃ。
◆午前中、古書店のおじさんに来てもらう。
◆仕事の区切りがつかず、夕食が遅くなった。ひとりディナー。食後、妻が買ってきてくれた「LOTTE雪見だいふく」を食べる。ミニ雪見だいふくが箱にたくさん入ったやつ。このアイス、冬に食べると、なんでこんなにうまいんやろう。ネーミングと、もちもちっとした食感のせいか。
◆娘は来週の催しに向けて、「ゴリラのパン屋さん」ごっこの練習をうさぐみのみんなとしているらしい。はなはゴリラの役のひとりで「ガオーッ」と大声を上げ、はりきっているようだ。先生のコメントには「ピーターパン体操もバッチリでした」とある。

2月26日(水) グレート・サザエ

◆朝、娘をおんぶして登園途中、とつぜん背中から「サザエでございます」。なんでやねん。「ございます」っていうのが、おもしろいのかな。日曜日に「ちびまる子ちゃん」と「サザエさん」を続けて見ることがあるけど、はなは最近、「サザエさん」のほうが好きみたいだ。僕が子供の頃から放送していて、今の子供たちまでも楽しませているわけだから、サザエさんは偉大だな。「基本的にポジティブな、庶民」というのがいいのかな。
◆子供たちは羽根木公園へ行ったらしいが、すごい数の人が来ていた、とのこと。花よりダンゴでなく、娘は「梅より、走りたいよー」と、はしゃぎわまっていたそうだ。
◆夜、みかんを四個続けて食べた娘が、急にひどい下痢。まいった、まいった。何度もおなかが痛くなり、そのたびにお風呂でシャワーをするのだが、なかなか寝られず、かわいそうなはなだった。

2月27日(木) せつない絵本

◆朝、代沢診療所に寄って診察してもらい、いったん戻って薬を飲ませてから保育園へ連れていく。ごめんな、はな。仕事あんねん。
◆おそれていたら、保育園のお昼寝明け時間に案の定、先生から呼び出しの電話。四時に迎えに行き、連れ帰る前に大野先生からお話を聞く。「午前中は顔色もわるく、おふとんに行きたいと言ってゴロゴロしてました。午前に、水溶便。午後にも一回。午後のは、未消化のみかんがそのまま出てました」とのこと。けっこう、しんどそうや。無理に登園させてごめんな、はな。大野先生にあいさつし、その足で踏切を渡り、木曜の午後もやっている島津クリニックへ。
◆島津先生から「明日の夕方か明後日の朝まで、絶食療法にしてください」と言われる。ポカリスエットかアクエリアスをたくさん摂る(一日1.2リットルくらい)以外は、下痢が回復するまで何も与えないほうがいいとのこと。どうしても何かあげたいなら、林檎をすってください、と指示された。「1食べても、下痢して2出ていたら同じこと。胃腸を休ませて治すのがいちばんですよ」というお話だった。たしかにその通 りなんでしょうけど、親が目の前で食べているのに、自分はダメってはつらいだろうな。だったら、親も我慢すればいいじゃないの、なんて言わないでくださいね。
◆島津クリニックに置いてあった『星空のシロ』(国土社)という絵本が、心に響いた。井上夕香さんの淡々とした文章も、葉祥明さんのクールな絵もいい。読み返すたびに良くなっていく、不思議な一冊。僕のひざに座っていっしょに見ていた娘もかなり気に入っている様子だった。

2月28日(金) 本日休園

◆はな、保育園を休む。家で遊ばせながらだから、仕事はほとんど進まない。部屋の片付けを少し進める。

3月1日(土) 大事なことはみーんな娘が教えてくれる

◆土曜日だし、はなの調子もまだまだし、保育園を休ませる。
◆昨日に引き続き、部屋の片付けに精を出す。
◆夜、僕が下手なピアノを弾きながら、「STAND BY ME」を歌っていると、はなが乱入。適当な節で、僕に続いて叫んでいる。顔を見ると、めちゃくちゃ楽しそう。うんうん、でたらめアドリブって、おもろいよな。顔を見合わせて、はなとふたりで大笑い。音楽は、「音を楽しむ」「音で楽しむ」って書くくらいだから、やっぱり楽しくなくっちゃね。とっても大切なことを、娘に教わった気がした。

第143回(2003年2月27日更新)

2月16日(日) 梅の季節にサクラかな

◆雨の中、北沢タウンホールで保育園の父母の会役員会。
◆午後、近所の喫茶タパタパで、ピート小林さんと仕事の打ち合わせ。ピートさんは、僕と妻がお教えした集合住宅「サクラ」を見に行ってきた、とのこと。その建物は、北沢川緑道沿いにある、正面 全体がガラス張りのような、四角い箱形のアパートメント。僕の知人でもある池田昌弘さんが構造を手がけれたたと、『こんな家に住みたい』というMOOKで知った。
◆夜、入浴後はなが「パリに行ったことあるよ」と、とつぜん言う。何を、そんな。行ってへん、行ってへん。

2月17日(月) かいじゅうたちはビデオもいい

◆先週から借りている『スヌーピーの大冒険(SNOOPY,COME HOME)』『かいじゅうたちのいるところ』のビデオを見直す。どちらも、音楽もいい。『かいじゅうたちのいるところ』は3本立てのオムニバスで、キャロル・キング作の歌がいい。DVDが出ていたら買いたいところだが、インターネットで調べたかぎり、ビデオ版しか出ていなさそうだ。
◆大野先生は何かの拍子に血を出してしまったところ、「はなちゃんが貼ってあげる」と言い、頼まれてもいないのに、わが娘はバンソーコーをペタッとしてあげたそうだ。最近どんどん、おせっかいになってるなあ。

2月18日(火) 赤坂と体重

◆ピートさんも同席し、赤坂で打ち合わせ。その後、ピートさんが用事がおありだというので、いっしょにTCCの事務局へ。ピートさんと、カフェ・ド・クリエに入り、コピーについて夕方までいろいろ話す。午後からずっと雨の、寒い一日だった。
◆このところ、はなはあまり食べないことが多い。が、きょうの身体測定で体重は減っていなかったので、もう少し様子をみてみることにした。

2月19日(水) 徒歩でイタリア研修

◆はなが急に「イタリアへ歩いて行く、って塚野先生言ってたよ」と言う。ええっ、なんやって。塚野先生は、レッジーナの中村俊輔選手の熱狂的ファン。イタリア南部・長靴の底まで、まさか歩きで? 実際やってみたら何日かかるのだろう。翌日、確認してみたら、塚野先生はイタリアへ向かったんじゃなくて、午後から研修に行かれていただけだった。まあ、だけってことはないけど、イタリアと研修、どこでどう間違えたんやろ。
◆連絡ノートより、はなの様子。「ひよこぐみのゆきこちゃんに、何してあげたいの?なんて優しい声をかけてあげていましたよ。みんなでかくれんぼをした時は、オニやりたーい!とはりきっていました」

2月20日(木) クライン・ダイサムの内装

◆午前中、ピートさんにサムネイル等をファクスし、その後、目黒へゴー。
◆広告代理店「ビーコン・コミュケーションズ」をたずね、コピーライターの松葉とひさしぶりに会う。ビーコンのオフィスは、ものすごいデザインと色でびっくり。女性フロアはかなり派手なピンクが基調になっていて、松葉がいたフロアはライトグリーンがテーマカラーになっている。僕はグラムロック時代のデヴィッド・ボウイや、マーク・ボランを思い出した。あるいは、インテリアのアクセントとして、巧みに採り入れられた曲線のせいか、『時計仕掛けのオレンジ』『2001年宇宙の旅』『ミクロの決死圏』など、昔のSF映画を想起させる。クライン・ダイサム・アーキテクツの手によるオフィスは、クリエーターたちのイマジネーションを強く刺激しているのだろうか。入った瞬間、落ち着きにくそうな仕事場やなぁ、という気がしたけど、そもそも多忙な外資系代理店には、社内でゆっくりくつろぐ暇なんてないのかもしれない。
◆仕事場をささっと見せてもらったあと、近くのタイ料理店で、松葉と昼食。その後、喫茶店でコーヒーを飲みながら、保育園のことなどを話す。
◆保育園では、地域交流の一環として、赤ずきんのエプロンシアターを見に行ったとのこと。おおかみが出てくることでは、隣に座ったあすかちゃんと二人で「こわいねー」と抱き合っていたそうだ。僕も見たかったなぁ。

2月21日(金) 金はこの人に貸せ!

◆ヨシエ歯科にデンタルフロスを買いに行った帰り、Oさんとばったり会う。「あれっ、こんなとこで何やってるんですか」と聞くと、「なすおやじでカレー食ってたんですけど、財布忘れたことに気がついたんで、取りに買えるとこなんです」とのこと。「そら大変やん、Oさんちまで戻んの?」ってことになって、昼食代に千円お貸しした。
◆夜、ピンポ〜ンと鳴り、ドアののぞき穴から外を見たが、暗くてちゃんと確認できず、新聞屋のおっさんちゃうかと思い、ほおっておくつもりやったけど、もう一遍ピンポンと鳴ったので、ドアを開けてみたらOさんだった。千円を返してくれて、ヒロタのシュークリームまでお土産に持ってきてくださるとは、なんて律儀ないいお方。おおきに、めっちゃうまいがな。Oさんになら、喜んでいくらでも貸そう、という気持ちになった(といっても貸せるほど、大金を持っているわけではにないけど)。
◆保育園のホールで、月に一度の誕生会。「大きなかぶ」がはじまると、はなは「次は犬だよ」などと予想を口にしていたらしい。その後の昼食は、かぶがメインのメニューだったようだが、またしても食があまり進まなかったらしい。いつもおいしそうな料理なのに(迎えに行ったときに、その日の昼食とおやつが見られるように展示してくださっている)、もったいない。お父ちゃんが代わりに食べたいぐらいや。少食のはなだが、デザートのオレンジとイチゴはしっかりたいらげていたという。やれやれ。

2月22日(土) ドライカレー連続提供事件

◆やることがたくさんあるので、はなを保育園へ連れていく。ごめんな。
◆仕事の合間、部屋そのものや家具のサイズを測り直し、ラフな図面を引く。来週、レイアウト替え、できるかな。狭小空間で、「快適な仕事場」兼「楽しい育児空間」をなんとしてでも実現したい。道は険しいけど、俺は諦めへんで。にぎやかだけど、仕事もはかどる。矛盾してると思われる やろうけど、みんなが無理やと決めつけている「いやな常識」を覆したい。
◆はなは保育園で、春畑真理子先生にドライカレーを何度もつくってあげていたらしい。もちろん、ままごとで、の話。風呂に入りながら、「はなちゃん、真理子先生おいしい、って言ってたの?」と聞くと、「また〜、っって言ってた」だって。そら、そうやわ。エンドレスでドライカレーを出されたら、たとえままごとでも、そないなふうに答えたくなりますわな。

第142回(2003年2月21日更新)

2月9日(日) 52?の理想の住まい

◆梅ヶ丘・羽根木公園の「梅まつり」へ。梅をちらっと見たあと、東松原に近い芝生に腰をおろし、ランチを楽しむ。山崎さんが買ってきてくださった「毬花」という缶 ビールを味わう。「中島らもさん、捕まってしまいましたね」と僕が言うと、山崎さんが「この名前もあぶないよね」と飲みながら笑う。えっ、どういう意味ですか、一瞬と聞き返しかけたがすぐに気がついた。毬花(まりばな)と、マリファナか。
◆昼食後、山崎さん宅におじゃまする。雑誌『LIVING DESIGN』の仕事で山田真理さんが取材された、中澤光啓さん設計・施工の「団地 up down」と名付けられた住居兼仕事場についてお話を聞き、いたく感心し、刺激を受ける。52平米に夫婦と小学生のお子さん三人、さらに仕事スペース。わが家はリフォームするわけにはいかないけど、いろいろと参考になった。
◆真理さんに『ねんねだよ、ちびかいじゅう』(マリオ・ラモ/絵・文、原光枝/訳)という絵本を見せていただく。駄 々のこね方、文句の言い方、わがままぶり…。作者は、子供をしっかり観察しているのだろう。ベネディクト・ゲッティエールの絵本『パパと10にんのこども』とタイプは違っても、どちらも父親と子供の関係をていねいに見つめ、ユーモラスに描いた傑作。絵のタッチも軽くていいし、読みながらそれ以上のことを想像する余地も残してくれている。絵本はページ数も文字数も制限されているので、「いかに書(描)くか」より「いかに書(描)きすぎないか」かな。
◆近いうち、引っ越したときのように、部屋や家具などのサイズを測ってラフな図面 を紙に書き、部屋のレイアウト変えに取り組もう。

2月10日(月) セブンティーズ・コービー

◆NBAオールスターをテレビ観戦。二度の延長戦の末、155対145でWESTがEASTを倒す。まもなく四十歳を迎えるマイケル・ジョーダンはよくやった。最後は、レイカーズを含む西軍が地力を発揮。コービー・ブライアントを見ると、僕はいつも、1970年代後半から80年代にかけて活躍したファンク兄弟、ブラザーズ・ジョンソンを思い出してしまう。
◆はなはこのところ、食が細いので先生に相談してみたところ、「体重が落ちているわけでもないし、もうちょっと様子を見てみましょう」というアドバイスをいただいた。親が神経質になりすぎると、ピリピリした空気が娘に伝染するだろうし、のんびり構えてみようと思う。

2月11日(火) 気になる松本部長

◆建国記念の日、休日。午前中、近くのエスニック・バーの前を通りがかると、ドアの前に「松本部長」と黒マジックで書かれた段ボール箱があった。すごく気になった。松本部長って、どんな人なんだ。
◆三人でらぷらすへ行き、本を借りた帰り、お茶でもしようと「ベーカリーカフェ オーブン」へ。ヘーゼルナッツのパンを買ったところ、はなが「食べていいよ」と言うので、妻がパンを口に入れたとたん、はなが泣きわめき、ソファに寝っ転がって足をバタバタさせるので、まわりのお客さんの目が気になり、店長のヒデさんにも申しわけなくなって、早々に退出。みなさん、すいませんでした。現在、はなは三歳三カ月だが、保育園の先生によれば、この時期は自我がはっきりしてきて、エゴに走りやすく、こういう状態になるのはよくあることらしい。はなの表情を見ていると、わるいのは自分でもわかっているんだけど、感情のコントロールがうまくできず、そのことにいらだっているようにも思える。人として成長するために通 らなきゃいけない、ひとつの段階だと考えることにする。

2月12日(水) バースデイ&ウェディングデイ

◆この日記(前週分)をフリースタイルの吉田さんにメールしようと思っていた矢先、パソコンの操作ミスをしたようで、まとめたばかりの日記がまるごと消えて大ショック。コンピュータのデータも含めて、すべてのものはいつか壊れる運命にあるのだ、と自分に言い聞かせて、己を慰める。
◆保育園でも、はなが「わがまま泣き」で、自分を思いを押し通そうとする姿が見られる、とのこと。先生は「泣くんじゃなくて、きちんとお話してね」と言ってくださっているそうだ。ありがたい。もちろん、わが家でも、はなにそう伝えている。なかなか難しいことだけど、大切なこと。
◆きょうは妻の誕生日で、僕らの結婚記念日。派手なことは何もしなかったけど、家族でゆったりと食事をし、ひさしぶりのアルコールを楽しんだ。

2月13日(木) バスルームは戦場のように

◆消滅してしまった日記を書き直してメール。
◆チョコ菓子のネーミング案を送る。
◆夜、妻がはなより先に浴室に入ったとたん、「お母ちゃん、先に脱がないでよ!」と大泣き。浴槽に入らず、タイルの上で三十分くらい、泣きわめいていた。「はなちゃんに入るかー、って何回も聞いたのに、入るって言わんからお母ちゃんが先に脱いだんやろ。もう湯船に浸かってるんやから、もう一回服を着て、脱ぐとこからやり直さんでええやんな。明日から、はなちゃんが服を脱ぐまで待つから、それでええな」などと、何度も何度も説明し、説得してもダメ。長く激しいバスルーム・バトルだった。

2月14日(金) 種田山頭火が食べたとしたら

◆ひさびさにスポーツクラブへ。52分で5.2km歩き、サウナの二回入って計13分くらい。サウナで隣り合わせた林さんと、イラク、北朝鮮、アメリカについて少し話す。そのうち汗がどんどん吹き出し、頭がぼーっとしてきた。高温のサウナ室は、議論に向いていないというのが、よーくわかった。
◆近くに「らーめん 山頭火」の支店ができたので、妻と昼食に入った。僕はしお、妻はみそ。わるくはなかったけど、北口の「一龍」がいいな、というのが食後に抱いた、僕らの一致した意見。まあなんといいますか、ラーメンの好みって、ほんと人それぞれですからね。いずれにしろ、それほど高くない料金で、うまいかどうか、自分に合うかそうでないかを、気軽に試せるところが、ラーメン屋の魅力のひとつだな。
◆はなの本日。ひとつ下のクラス、ひよこぐみのみんなといっしょに、ジャズ喫茶マサコのそばの陸橋まで行ってきたそうだ。小田急の電車を上から見たのだろう。行きはゆうきくん、帰りは(念願の?)こなつちゃんと手をつなぎ、とってもうれしそうでしたよ、とのこと。

2月15日(土) ひるめしのわだい

◆新代田のスイミングクラブへ。親子クラスが終わったあと、ロビーのようなスペースで持参した弁当を広げ、山崎家とカジュアルな昼食。どういう流れだったのか、いつの間にやら革マル派や学生運動の話題になった。子供といっしょにスイミングスクールで飯を食いながら、われわれは何を話しているんだろう。それはともかく、山崎さんも真理さんも、その手の話を楽しそうにしゃべるもんだから、聞きながらうれしくなってしまった。

第141回(2003年2月13日更新)

2月2日(日) ラーメンに心を揺さぶられたが

◆Tさん一家といっしょに出かける。丸善日本橋店と八重洲ブックセンター本店へ。お昼をどこで食べようかと迷い、東京駅の地下街へ。その名もずばり、「ラーメン激戦区」というラーメン店街を通 り抜け、ニュー・トーキョーへ。サッカーボール型の器に盛られたお子様ランチにびっくり。
◆きょうははなが、八重洲ブックセンターの階段でおもらしをしてしまい、Tさんちにズボンの替えをお借りしてしまった。申しわけない。出かける際、洋服の替えを一式持っていたほうが、もうしばらくは無難だな。

2月3日(月) SOHOでなくSOFOへ 

◆リビングデザインセンターOZONEの「NEXT SOHO」展へ。家族と暮らす住居がオフィスを兼ねている。それが僕の見たかった、リアルなSOHOなのに、ちょっとがっかり。Small Office, Home OfficeのHomeの香りが、どの展示にもなかった。あっ、いま思いついたけど、僕はSOHOでなく、SOFO(ソー・フォー)をめざしたい。子供を含めた家族みんなと楽しく過ごせて、オフィスとしても快適。しかも、狭小空間。むずかしいだろうけど、そういう家族&仕事スペースをつくりたい。わが家が向かう先は、Small Office, Family Office!
◆帰り道、プレタ・マンジェというお店にたまたま入ったら、ちょうどオープンの日で、僕と妻が座った隣のテーブルに社長さんが登場。トップが視察に現れ、スタッフがそわそわしているのが、なんだかおかしかった。
◆夜、太巻きを家族みんなでつくって食べる。「南南東、一本まるごと、いっき食い」はやめました。娘が三つ葉やかんぴょうにも挑んでいくれて、親としてはうれしかった。ただ、酢飯はまだまだ苦手のようです。
◆はなは保育園でも節分の行事。鬼が登場すると、かたまってしまい、豆をまくことを忘れてしまったそうだ。

2月4日(火) おっとっと

◆ひさびさにスポーツクラブへ行き、トレーニング後62.7kg。
◆はなはみんなで写真撮影後、タイヤを並べた上を「おっと!」と、声を上げながら渡って遊んだという。

2月5日(水) こう見えても銀座はわりと好きなんです

◆銀座と築地の広告会社へ打ち合わせに行き、その帰り、書店を3軒はしごして、近藤書店で分厚い資料を購入。リュックだったけど重かった。
◆帰り、ギリギリの時間にはなを迎えに行く。遅くなってごめんな、はな。
◆きょうは保育園のホールで、リズム遊びをしたそうだ。楽しそうやなぁ。

2月6日(木) 子供は押し入れが大好き

◆保育園のホールをお借りし、父母の会主催の「スノーマン・コンサート」を実施。二期会バリトン歌手の佐藤文行さんによる素敵なショーに、子供だけでなく、見ていた大人も大喜び。アニメ映画『スノーマン』を流し、それにあわせたナレーションと歌、その他にも楽しい歌がたくさん。ホッとした。かかわってくださったみなさまに、感謝の気持ちでいっぱいです。
◆はなは保育園の寝室の、押し入れの下でくつろいだという。

2月7日(金) 魚とマラソン

◆某通信社がらみの広告のアイデアを、デザイン会社へファクス&メール。
◆うさぎぐみは、せせらぎ公園へ魚を見に出かけ、ゆっくりしていたら戻るのが遅くなりそうだったので、園までマラソンして帰ったとのこと。

2月8日(土) 珍味らしい珍味

◆家族で新代田のプールへ。真理さんに、沖縄の高級珍味「豆腐よう」をお裾分けいただき、夜さっそく口にする。少しクセがある、まさしく珍味。何度か食べて慣れると、これはクセになってしまうかも、という気がした。

第140回(2003年2月5日更新)

1月26日(日) モーツアルトと毛沢東

◆乃木坂へ。千代田線で見た映画『中国のお針子』の中吊り広告。その中 に島田雅彦さんのコメントがあり、そこに“モーツアルト作曲「毛沢東を たたえて」”という言葉があり、えっ、と思った。モーツアルトと毛沢東 は時代が重なっているのだろうか。18世紀に活躍したモーツアルトが、 20世紀に革命を起こした毛沢東をたたえているのだろうか。僕の見間違 いか。あるいは、ヴォルフガング・アマデウス・モーツアルトでない、別 のモーツアルトという作曲家がいるのだろか。
◆夕方、急に思いついて、外で出たついでに山本有三の文庫本を購入。

1月27日(月) 病院に追われる日

◆雨の中、娘を抱っこして、国立成育医療センターへ。下北沢から成城学園前まで急行でひと駅、そこからバスに乗って十五分ほどだった。八時二 十分すぎに到着し、八時半に受付をすませ、皮膚科のあるフロアへ。九時 すぎに診察してもらい、処方箋をいただいて大急ぎで下北沢へ引き返す。 十時すぎに保育園へ、はなを連れていくことができたが、「パパがいい、 パパがいい」と泣きつかれ、先生のところへ行こうとしない。しかし、僕 も時間に追われていたので、申しわけないと思いつつ、ダッシュで帰宅。 その後、娘はパズルを発見し、あっという間に笑顔になったそうだ。
◆保育園からいったん帰宅し、十時半にヨシエ歯科へ。前々から予約してのだが、どうにか間に合った。しかし慌ただしくて、けっこう疲れた。
◆午後、某翻訳会社の会社案内をつくるためのアイデアを練る。
◆夕方四時、保育園から娘が熱があるので連れかえってほしい、という電話。仕事をひとつ大急ぎで片づけ、五時までに迎えに行き、その足で代沢 診療所へ向かう。

1月28日(火) はなの視力検査

◆娘は風邪のため、欠席。昨日、代沢診療所で薬をもらい、それを飲ませたからか、それほど調子はわるくなさそうだったが、診察後に先生に「明 日は大事をとって…」と言われていたこともあって、休ませたのである。
◆そのついでといっては何だが、前日から娘は「目が痒い」と言っていたので、佐々木眼科へ連れていく。先生に診てもらうと、アレルギーの可能性もあるらしく、目薬を出してくださった。その診断の前に検査してもらうと(佐々木眼科では三歳以上の人には、最初に視力検査や眼底検査など をお願いしている)、はなの視力は左右ともに1.0。スタッフの女性が 「はい、この紙を見て、同じ向きにしてね」と言い、娘は大きなCにようなものを持たされ、検査を受けた。なんだか愉快なシーンだった。
◆妻ががんばってくれたおかげで夕方、伝票などを会計事務所に送ること ができた。確定申告は二月中旬からだが、この時期に書類一式が手離れす るのは、うちとして早いほうだ。
◆ダンダダンダ!と文字通りの足踏みを繰り返すなど、娘がダダをこねる場面 がこのところ急激に増加。絶対に自分の我を通してやるわよ、という筋金入りの「わがまま自己主張」には、ほんと参ってしまう。

1月29日(水) 昼間のパパを知っていますか

◆保育園「うさぎぐみ」の保護者会に出席。男親は僕とKさんだけ。いつもながら少ないが、Kさんがいらしただけでも良かった、と考えるべきかもしれない。みんなどこまで通 勤されているのかな。みんなの職場と住居が近かった時代は、いつのことだろう。郊外に住んで、都心部へ通 勤するという人々は、高度経済成長期に加速的に増えてんじゃないかな。「安近短」でなく、僕は「職住近」を心から望む。そうすれば、父親も育児参加の機会も増え、奥さんも助かるし、子供だってうれしいだろう。それに、 仕事場と家が近いと、子供が親の仕事になんとなくでもふれることができるかもしれない。父や母が、どんな仕事をしているのか、具体的には知ら ない子供が多いんじゃないかな。
……と書いていたら、清水建設のCMで流れていた「昼間のパパは〜」と いう歌を思い出した。あれは十年くらい前になるのかな。忌野清志郎さん のボーカルも(作曲も清志郎のはず)、糸井重里さんの作詞もとてつもなく素晴らしいコマーシャルソング。当時まだ独身で、銀座周辺の広告会社で忙しく働いていた僕は、『パパの歌』を聴いて何度も元気づけられた。

 昼間のパパはちょっとちがう
 昼間のパパは光ってる
 昼間のパパはいい汗かいてる
 昼間のパパは男だぜ

たしか、こういう歌詞だったと思う。

◆はなは、つきぐみさんといっしょに羽根木公園へ行ったという。前回同様、みづきちゃんが手をつないでくれたそうだ。

1月30日(木) 僕も『大好きだるまー』

◆赤坂で打ち合わせがあり、ピートさんとともに出席。
◆大橋歩さんの『大好きだるまー』(大和書房刊)という本をある方から いただく。大橋さんが飼われている黒ラブラドール犬とのかかわりをまと めたもの。愛情とユーモアとかわいいイラストにあふれた、素敵な書籍だ。
◆きょうは避難訓練があり、はなたちは代沢小学校の横まで歩いた、との こと。きょうはあおいちゃんが手を引いてくれたようだ。夕方、迎えに行 ったとき、「はなちゃん、いっしょに歩いたけど泣いてたよ」と、あおい ちゃん本人が教えてくれた。

1月31日(金) ボンジュール、アンジュール 

◆朝、NHKの連続テレビ小説「まんてん」がはじまると、元ちとせさん によるオープニングソング「この街」に合わせて、はながいきなり歌い出 した。歌詞はあちこち間違っているけど、流れはほとんど正解。ほんとに 子供ってのはすごい。つくづく感心する。曲の合間に「はじめちとせさんだよね」と、僕らに言った。
◆昨日いただいた『大好きだるまー』を日比谷線で読了。
◆銀座のデザイン事務所、人形町の某企業で打ち合わせ。
◆銀座コアの六階に入っている、くまざわ書店でガブリエル・バンサンの 『アンジュール ある犬の物語』を購入。前々から欲しい、と思いながら、 なんとなく買いそびれていた絵本。言葉に頼らない、まさに「絵本」である。鉛筆デッサンで描かれた犬に、キュンとさせられる。鉛筆の黒に濃淡 と紙の白だけの、色のない世界の果てしない広がりにハッとさせられる。 自戒の意味も込めて、世の中、色に頼りすぎているのではないかと思う。
◆はなは保育園で、豆を入れる箱作りをし、ゴリラのパン屋さんごっこを したらしい。楽しそうだな。ところで、ゴリラのパン屋さんって何だ?

2月1日(土) 「アノ・ネ」はチェコ語で「はい・いいえ」

◆昨日、仕事の移動中に広告で見て知ったが、文藝春秋の雑誌『TITLE』のメイン特集は、「建築もカフェもアートも面 白い! プラハを散歩する。」というもの。誌面でも取り上げられているようだが、プラハのキュビズム建築といえば、僕も学生時代、現地を訪れて見たことがある。まだ、チェコ共和国でなく、チェコスロヴァキア社会主義共和国だった時代。

 ビールがどこよりもうまかった。
 豚肉のシュニッツェルがおいしかった。
 街を歩いていると、「チェンジ・マネー・プリーズ」と言いながら、
 ドルを欲しがる若者が何人も近づいてきた。
 空がどんより曇っていた。
 どのパンも湿っているように思えた。
 たいていどこの店に入っても、従業員はやる気がなかった。
 紙の質は良くなかったが、それでも絵本が美しかった。
 ラテルナマジカという演劇のようなダンスのような舞台が面白かった。
 ビアレストランで、友人の川添がブルースハープをポケットから出して、
 スメタナの「モルダウ」を吹くと、隣のテーブルの男性客が激怒した。
 川口浩主演の邦画が、チェコ語吹き替えで放送されていた。
 別のチャンネルでは、ミッキー・マウスはドイツ語をしゃべっていた。
 コーヒーを飲もうとスタンドカフェに入ると、パンクスが何人もいた。
 ガイドをしてくださったヴラスタ・チハーコーヴァーさんは、
 バスの中で石原裕次郎の「ブランデーグラス」をかけてくれた。

あーっ、やけにいろいろ書いてしまった。

◆プラハとまったく関係ないけど、とつぜん決意した。うちは狭いけど、 居心地のいいSOHOにしよう、と心に誓う。狭小でも仕事がしやすく、 育児もしやすい間取り、レイアウトがきっとあるはずだ。住まいであり、 オフィスであり、横で子供が遊んでいても仕事を進められる、そんなワ ークスペースとプレイスペースの融合。そんな空間を私はつくりたい。

第139回(2003年1月30日更新)

1月19日(日) KISSの“S”は雷みたいな形です 

◆北沢タウンホールで保育園「父母の会」の役員会。就学お祝い会のプレゼントに何がいいか、みんなで話し合う。
◆その後、TさんといっしょにIさんのお宅へおじゃまして、あるものを“プレゼント選びの参考に”見せていただく。Iさんの家のリビングルームのテレビの上にはKISSのフィギュアが飾ってあった。IさんがKISS好きとは知らなかったので驚いた。僕も高校時代、友人とバンドを組んでKISSの曲をコピーしていたことがある。その懐かしくも恥ずかしい過去の記憶がふっと甦り、ひそかに赤面 してしまった。

1月20日(月) 絵本をつくるのだ!と自分に言い聞かせる

◆朝、うちにある鉛筆削りに、ものすごい興味を示すはな。使い方を教えると、何度も何度もトライしていた。銀色の鉛筆削りで、裏側にW.-GER MANYという文字。あっ。今はない国名なんだなぁ、とあらためて思う。
◆徒歩で三軒茶屋のTSUTAYAまで行き、DVD2枚を返却。
◆キャロットタワーのくりっくカフェでタケちゃんとお茶。絵がむちゃくちゃうまいタケちゃんに、いっしょに絵本つくらへん? と提案。思いつきで口にしたけど、帰宅後、何としてでも実現させたい、という気になる。
◆夕方、下北沢のカフェJr.でピートさんと打ち合わせ。
◆はなは園庭で、大きな砂山とトンネルを作ったようだ。

1月21日(火) 絵を描くのは楽しくなくちゃ

◆朝、忙しいなか、絵の具で遊びたい、と娘が言いだす。しかたなく、百円ショップで買った固形絵の具セットで、チラシの裏やミスコピー用紙に、ふたり並んでペチャペチャ塗りっこ。まだまだ「絵を描く」と段階に達していなくて、たんに色を塗っているだけだが、それでも十分に楽しそうだ。
◆広告賞に応募するため、一日じゅうバタバタといろいろやる。

1月22日(水) えっ、字、読めんの?

◆きょうもまた、広告賞に出す作品をつくる。
◆保育園でのこと。砂遊びに集中していたと思ったはなが、いつのまにか、かなり離れた位 置にある三輪車のところへ。「三輪車遊びのにおいでもしたのでしょうかねえ」と先生が笑っておられた。
◆保育園からの帰り、ディスカウントショップ「キシフォート」で、ジュースを買え買え、と娘がせがむので、ジュースと見せかけてミネラルウォーターを購入。家の戻ってから、その水の名をはなが発するのでびっくり。初めて買ったミネラルウォーターだし、僕も商品名を口にするこなく、買ったはずだ。その水とは、英国製の「ハイランド・スプリング」。はなははっきり「スプリング」と言ったが、まさか、店頭の手描き文字を読んだんじゃないだろうな。教えていないのに、ひょっとしてカナカナがわかるのかな。な〜んて、親バカというかバカ親は、これだから困りますよね。

1月23日(木) 百貨店と守備範囲

◆保育園の知り合いからまわってきた、手紙形式でステッカーをまわしていくゲームに参加。本当かどうか定かではないけど、カナダのバンクーバーからスタートした「シール数珠つなぎ」ゲームだそうだ。
◆妻が担当しているオレンジページに掲載される雑誌広告のコピーライティングを少し手伝う。いいことと言えるかどうかわからないけど、たいていどんな仕事が来ても、なんとか僕はこなせる自信がある(こなす、だけではダメだけど)。以前、百貨店の広告を何年か担当していた経験が活きているのかもしれない。言うまでもないが、百貨店は取り扱っている商品の幅が広い。ある意味では、世の中の縮図。百貨店のチラシやポスターを作る仕事を続けていると、まちがいなく守備範囲は広くなると思う。
◆保育園で粘土遊びをしたはな。うんちらしきものを作り、「うんち!」と言うと、みんなが笑ったらしく、それに気をよくして何度も「うんち!」を連発してらしい。子どもはたいてい、その手のネタが好きなんですよね。

1月24日(金) How Many いい本?

◆ひさびさのスポーツクラブ。マシントレーニングをやったあと、ジム内で4km強走る。汗をかき、シャワーを浴びたあと体重63.25kg。
◆アイデアに詰まり、刺激を受けに三省堂書店へ。本屋で三十分以上過ごしたのは、いつ以来だろう。ひとつの店に並んでいる本の種類・量 の多さに驚かされ、その圧倒的なボリュームに疲れさせらる。
◆保育園で「歯磨き指導」の日。園内のホールでビデオを使い、歯磨きについて学んだという。「食べたら磨く」と、保育園でも教えてくれるのは、親としてはほんとにありがたいことだ。保育園の先生たちには、いくら感謝しても足りない。

1月25日(土) トッテナムかトットナムか、それが問題か?

◆戸田選手がサンダーランドと契約した、と思いきや、早くもトッテナム・ホットスパーに移籍、だという。やるよね、そういうこと、英米の人たちは。と、もうちょっとで、勝手に勘違いすることだった。サンダーランドに入ってから、トッテナムへレンタル移籍で出されたかと思ったら、そうではなくて、清水エスパルスからの期限付きレンタル移籍だった。サンダーランドは練習形式のテストに、戸田選手を参加させていたのだから、釈然としないどころか、憤懣やるかたないだろう。サンダーランド戦に出場したら、まちがいなく「削られる」だろう。でも、そんなことにめげず、きっと「削り返して」くれるだろう。
◆細かいことだけどトットナムか、トッテナムか。トッテナムと表記するほうが、通 っぽく感じるのは、あのー、私だけでしょうか。

 

第138回(2003年1月22日更新)

1月12日(日) フリマに行くと物のない暮らしが羨ましくなる

◆六時起き。出田から電話があり、知り合いが明治公園のフリーマーケットに出店していんですけど、いっしょにのぞきに行きませんかと誘われ、うちも散歩に出たいと思っていたところなので快諾。思いのほか暖かく、お客さんも想像以上に多かった。
◆一月とはいえ、陽気だったため、思った以上の人手。はなが犬のおもちゃを欲しがり、店の人に値を訊くと「あ、それ百円」と言われたので購入。いつだったか、副島クリニックへ予防接種に行ったとき、待合室で隣に座った男の子が持っていた玩具を、はなは覚えていたようだ。子どもの記憶力に感心。ねじを巻いて散歩させる、マクドナルドの犬のトーイ。
◆帰り道、塔の家の前を通りがかり、建築設計家の出田に軽いレクチャーを受ける。敷地6坪強。1967年の竣工。究極の狭小住宅とはこういうことか、と改めて感じる。最低限必要なもの以外はすべて捨て、なおかつ、快適な生活をする。そんな、「禅」みたいな暮らし(深く考えているわけではないけど)。先立つものもないのに、できるだけコンパクトな狭小住宅を建ててみたい、と思ってしまった。我ながら単純やな。
◆下北沢の駅で吉田さんに遭遇。これから原稿をもらいに行く、ということだった。編集者には日曜もないんですね。

1月13日(月) 私は寝坊して成人式を欠席した

◆成人の日。朝十時前に家を出て、茶沢通りを南下。三軒茶屋キャロットタワー内のTSUTAYAで『ハリー・ポッターと賢者の石』『トム&ジェリー1』のDVDを借り、地下の「そじ坊」で昼食。
◆帰り、越後屋豆店でえび味のそら豆のお菓子、いろいろ入ったおかき、シュークリームヤさんでカスタードのシュークリームとエクレアを購入。三軒茶屋銀座で右折してしばらく行った左手のお店でキムチ、お菓子の太子堂でミックスナッツの缶 と、娘がおねだりするラムネをしぶしぶ買う。ユーミンのおすすめらしいジャムサンドも食べてみたかったが、袋にたくさん入っていたので、やめてみた。小袋タイプがあればいいのに。
◆その後、緑道沿いのアメリカ製のすべり台やブランコが置いてある公園を発見し、寄って遊んでいると、母と男子の自転車コンビが登場。小学二、三年生くらいの男の子が「五反田、五反田」と言いながら、ブランコを漕いでいるので、何のことかと訊ねてみると、これから自転車で五反田をめざすのだという。緑道を南下すれば、目黒川に出て、そのまま川沿いに進むと五反田まで行けることが行けますよ、と教えてあげた。そして、「そやけど、五反田に行きたいんやったら、こんなとこでブランコしてる場合ちゃうで」と付け加えておいた。
◆娘はすべり台でずっと遊んでいたそうだったが、「帰って昼寝するで」と無理やり、ベビーカーに乗せて公園を出る。国立小児病院跡地のそばを通 っているとき、妻が気になる看板を発見。なんと自称「三宿の住宅街にある、世界一小さい屋外美術館『路傍の石』」なる施設だった。建物の庭に彫刻が何点か置かれ、原則毎月展示替えするそうだ。来月に入ったら、また散歩がてら行ってみようと思った。
◆夕方、山崎浩一さん・晶くん・山田真理さんと「魚民」へ。うちの妻は、体調がベストではないので欠席。そのため、はなと二人で行ったが、あっくんとひさしぶりに会ったためか、ものすごいハイテンションで大はしゃぎ。あっくんは遊びながらもたくさん食べていたのに、はなは枝豆のカリカリ揚げ以外はあまり口にしていなかった。家を出る前にハリーポッターのDVDを見ながら(といっても、娘がこわがってほとんど凝視していなかった)、豆菓子をけっこう食べていたからかな。僕は、生中を四杯も飲んでしまった。

1月14日(火) 飲んだら打ち合わせになりませんでした

◆トラブルアンドティーデザインの鈴木君が下北沢まで来てくれたので、カフェオーブンで打ち合わせ。その後、いっしょに北口のhachiへ。鈴木君と仕事の話をし、hachiの中村さん夫妻と育児について語り合った。
◆きょうのはなはといえば、園庭でたっぷり砂遊びをしたという。

1月15日(水) 男が恥ずかしくなる病院

◆保育園の役員募集チラシを作成。他の役員のみんなに書いてもらった感想をまとめる。
◆夕方、中村クリニックでインフルエンザの予防接種二回目を受ける。前回は娘と行ったので、待合室で間が持ったが、きょうは僕だけだったのでなんといいますか、ちょっとつらかった。中村クリニックの患者さんはほとんど女性なので、男ひとりで入ると、なんとなく居づらいのであります。
◆保育園では二階のテラスで遊び、コンビカー、三輪車に乗ったという。

1月16日(木) 男ふたりでケーキを食べました

◆ピーコック二階にある中国料理店で昼食。
◆トラブルアンドティーの鈴木くんが下北沢に来てくれ、午後六時半ごろから、アルルカンで打ち合わせ。毎度足を運んでもらって申しわけない。レアチーズケーキがうまかった。九時前に店を出る。
◆帰途、同じ保育園に通うKさんらに遭遇。茶沢通り沿いの「八分目」で食事をしてきたという。
◆先生の話では、「こちらでお医者さんグッズをずらり用意してあげたところ、はなちゃんはやる気マンマン」。昼寝のあと、大はりきりで遊んでいたそうだ。

1月17日(金) 子供たちは車を押した

◆やることがいろいろあって、午前二時半起床。
◆トラブルアンドティーの鈴木君にファクス。その後、電話で打ち合わせ。
◆娘は、ひよこ組でテラスで、コンビカーの後ろに箱車というのを引っかけて遊んだそうだ。先生をその箱車に乗せたが、一分もたたないうちに「先生降りてー」「どうして?」「だって動かないんだもん」となり、先生が「そんなこと最初からわかっていたじゃないの(笑)」としぶしぶ降りると、はなは申しわけなさそうな表情をしていたという。

1月18日(土) 寝ているあいだに風邪はひきやすい


◆新代田のプールへ、二カ月ぶりくらいで行く。娘は相変わらず顔を水につけるのを嫌がっていたが、ヘルパー(上腕にはめる浮き具)を腕に通 して泳ぐことじたいはとても楽しそう。犬かきのように足をバチャバシャしながら、けっこう進むのだからおかしい。山崎さんちのあっくんは、顔からザブーンと水に入っても笑っているし、ものすごくニコニコ。顔じゅうがスマイル。プールサイドに特設されたすべり台からの滑降にも、果 敢に挑戦していた。はなは恐がっていたのに、頼もしいなぁ、あっくん。
◆着替えたあと、あっくんや岡田かおちゃんらと、持参した弁当を食べ、向かいの児童館へ。畳の上にカーペットが敷かれたプレイスペースではながいきなり、おもらししてしまい、係の人にぞうきんを借り、さっと拭いてから謝り、ズボンの替えを持ってなかったし、大急ぎで帰宅したのでした。児童館の男性スタッフの人が、「(おもらしの)後始末はいいです。こちらで消毒します。風邪をひきますから、早く連れて帰ってあげてください」と優しく声をかけてくださったのは、ありがたかった。感謝。
◆ベビーカーに座らせ、ダッシュで帰ったのに、はなは風邪をひいてしまいました。途中で寝ちゃったから、よけいに寒く感じたのかな。雪山や南極を舞台にしたコントで「寝るなー!眠ると死ぬ ぞー」と言いながら、隊員の頬をピンタしたりするのがあるけど、人間は寝てしまうと体の活動が落ち着くから、起きているときよりも寒さに弱くなってしまうかもしれない、なんてことをつい考えてしまった。

第137回(2003年1月14日更新)

1月5日(日) 大樹晩成

◆北海道・広尾町滞在。家の横の空きスペースに積まれた雪は、すでに高さ三メートルを超えている。小山みたいだ。
◆大樹町(たいき)の晩成温泉へ。大樹で晩成とはおもしろい。僕は湯質にまったく明るくないが、お湯が黄色いから硫黄かなと思った。とにかく気持ちのいい風呂に浸かって、昨日の雪かきの後遺症・筋肉痛が少し解消された。広尾町と大樹町は、同じ郡(広尾郡)に属する隣町なのに、時速七十キロほどで走って、三十分以上かかったんじゃないかな。その間、信号で止まったのはわずか一回。ほんとに北海道は広い。
◆晩成温泉で入浴後、体重を計ったら65.1kg。年末年始はあまり動かず、もりもり食べ、ごくごくビールを飲んでいたから罰が当たった。油断すると必ず反映。体重と体脂肪率は正直だ。
◆夜、テレビを見ていたら梅原猛さん作のスーパー狂言「ナマシマ」のCMをやっていた。ちらっと映っていた打者は、巨人のユニホームを着て背番号55の左打ちだった。『梅原の授業 仏教』でもふれられていたが、巨人の長嶋茂雄全監督をモデルにした新作狂言で、主力選手を海外のチームに引き抜かれた日本の名門球団ジャイガンツが、クローン技術により復活した七人のナマシマなどの活躍で優勝を狙う、というものらしい。出演は茂山一門、美術・衣装は横尾忠則さん。おもしろそうだな。
◆妻の実家にあった1975年初版第一刷発行の『小学館学習百科事典』の「5 日本と世界の地理」のページを繰っていたら、「十勝平野 日本の代表的な畑作地帯」というページに、「一八八三(明治一六)年、北海道開たくの民間移住第一号となった、依田勉三(よだべんぞう)が晩成社(ばんせいしゃ)の一行二六人とこの土地に入植してきたときには、そのほとんどが、かしわやならの森林におおわれていました」とある。きょう湯に浸かった「晩成温泉」は、晩成社から名付けられたのではないか。晩成温泉の湯質をあとで調べたら、ナトリウム塩化物泉というらしい。

1月6日(月) 鮭プリッツ

◆東京へ戻る日が早くもやってきた。妻のお母さんにとかち帯広空港まで車で送ってもらい、土産コーナーを一応見てみたら、「鮭プリッツ」という商品が売られていた。そういった場所によく並んでいる、あの、ばかでかいプリッツだ。数年前に、某テレビ局の広報室を打ち合わせで訪れた際、局内のグラフィックデザイナーMさんから「名古屋限定 八丁味噌プリッツ」をいただいたことがある。そのときは、エッと意表をつかれながらも、食べてみたら意外においしかった。まあ、味噌なら、わからないでもない。しかし、「鮭プリッツ」はちょっとアヴァンギャルドすぎやしませんか。と正直、僕は怖じ気づいてしまった。別 々に食べたほうがおいしそうなものを、人はなぜ合体させてしまうのだろう。斬新とはいえるかもしれないけど、食べ物に新しさばかりを追求するのも、ちょっとなあ。
◆北海道から戻ってきた。午後二時半ごろ、下北沢の南口商店街を歩いたけど、日影は東京も寒い。年末よりかなり気温が下がったように感じる。

1月7日(火) ふたりの根津甚八

◆資料で借りた『この人物・この事件 よくわかる日本史』という本を見ていて、真田十勇士のひとりの根津甚八という人がいることを知った。日本史の授業でそこまで習ったのかな。まったく記憶にない。俳優の根津甚八さんは、そこから名をとったのだろうか。それとも本名なのかな。
◆はなはひさしぶりの保育園。緑道の先のせせらぎ公園へ行く途中、道路に飛び出して危なかったらしいが、その後は小川の魚を見つけて指差し、「さかな、さかな」と走りまわっていたそうだ。

1月8日(水) はなよりキャンディ

◆午後、グラフィックデザイナーのジョン國末氏と同席し、神田の広告代理店で打ち合わせ。ジョンは風邪でまともにしゃべれず、つらそうだった。
◆保育園では、新年のもちつき大会。いちばん大きい月組の子どもたちがつくのを見て、自動販売機にコインを入れてチケットをもらい、特設のひつじ茶屋でおもちを食べたらしい。おいしそうだし、楽しそうだな。僕も行きたかったくらいだ。
◆夕方、はなを連れて北沢眼科へ。昨日の入浴後から娘の右眼が赤かったので診てもらったら、軽い結膜炎とのこと。でも、クラビット点眼液とフルメトロン0.1という2種類の目薬を出してもらう。診察後、処方箋をもらい薬局で目薬を受け取ったが、はなはカウンターに置いてあった飴を見つけ、取ってくれと、娘がせがむ。甘いものは歯に良くないし、あんまりあげたくないねんけどな、と思いながらも、オレンジ味のをひとついただいて、はなに手渡す。袋を開けてあげると、さっそく口に入れ、ニコニコしながら、なめていた。

1月9日(木) あなたの好きなラーメン屋は?

◆午前中、用があって千歳船橋へ。梅ヶ丘北口のラーメン屋へ。昨年末、テレビ東京のラーメン特集番組で、ランキング上位 に取り上げられていたので、一度行ってみようと思っていたお店。結論からいえば、そこそこおいしかったし、わるくはない。ただ、自分でも無意識のうちに期待しすぎていたのか、感激するほどではなかった。「下北沢の一龍のほうが好きだな」というのが、僕と妻の一致した意見。ラーメンの好みは人ぞれぞれ、奧が深い。万人が合格点を出す店なんて、どこにも存在しないだろう。
◆きのうもだけど、保育園で目を気にする様子はないようだ。きょうは、「ゴリラのパンやさんごっこ」をしたらしい。ネコ、コブタ、ウサギ、ゴリラの中で「はなちゃんはブタさんにする!」と主張し、コブタのお面 を作って遊んだという。保育園は毎日、楽しそうやな。ところで「ゴリラのパンやさんごっこ」ってどういう遊びなんだ。

1月10日(金) 学食へ行こう

◆娘を保育園に預けたあと、井の頭線の浜田山へ。杉並区の交通公園の近くで用事をすませ、その後、高千穂大学の学食で、週替わりランチのとんこつラーメン&鮭ピラフというメニューを注文。学食はシダックスが運営しているようだ。最近、企業に委託しているケースも多いのかな。シダックスといえば、野村克也さんが社会人野球チームのゼネラルマネージャー兼監督をされているはずだ。まあ、そのことと学生食堂は何の関係もないだろうけど。
◆昼食後、同大学で働いている知人に連絡をしてキャンパス内で会い、少し立ち話をした。
◆きょうはポカポカ陽気だった。砂の冷たさも気にならず、ルンルン気分で泥をこねくりまわしていた、とのこと。
◆保育園からの帰り、また北沢眼科へ。はなの目はかなり良くなっている。きょうは目薬も出なかったのに(一昨日にいただいたのがたっぷり残っているし)、隣の薬局に寄り、飴をもらってしまった。しかも、3つも。

1月11日(土) あいざわが近くにあればいいのに

◆水曜日から東京に遊びに来ていた親戚、M家の人たちと会う。午前十一時前にうちを出て、井の頭線と都バスを乗り継ぎ、西麻布へ。Mさんの勤務先の宿泊所へ入れてもらい、おしゃべりをしたり、東急東横店で買っていった、銀のぶどうの「秀(しゅう)くりーむ」を食べる。
◆お昼は、西麻布交差点に近いビルの地下にある「めし処あいざわ」へ。釧路から来たM家のご主人は、定食のほっけ焼きが地元のよりおいしかった、と(お世辞も混ざっているかもしれないけど)大喜び。以前その辺りに勤めていたこともあって、あいざわへ案内した妻もホッとしていた。
◆昼食後、広尾方面へ軽く散歩したあと、宿舎へ戻り、子どもたちを寝かしつけながら、ついつい昼寝。その間、両家の妻どうしとM家の娘さんが東急フードショーで買ってきてくれたお寿司やサラダなどをテーブルに並べ、起床後にみんな揃って食事。食べてばかりの西麻布。自分の勤務先でもない企業の建物で、親戚 たちといっしょにデパ地下の食品をつまむとは、予想外の展開。想像もしていなかっただけに、格別 の楽しさだった。

 

第136回(2003年1月9日更新)

12月29日(日) ハイテクと笑い

◆新宿へ出かける直前、「はなちゃん、はいていくソックス、持ってきてもらえますか」と妻が言った。「ハイテク・ソックス」に聞こえて、おかしかった。ハイテク・ソックスって、どういうのだろう?
◆新宿で買い物。GAPで僕のズボンとはなのスカートなどを購入。
◆夜、M―1グランプリ2002という漫才のトーナメント番組をテレビで見る。前回は吉本興業の「中川家」が優勝、ハリガネロックが次点、アメリカザリガニが3位 だった。今回は松竹芸能所属の「ますだおかだ」が優勝。準優勝「フットボールアワー」、3位 「笑い飯(わらいめし)」だった。見ていない人は何を言っているのはよくわからないと思うが、笑い飯は、いちばん完成していなくて新鮮だった。きかんしゃトーマスのネタでは、ナンセンスギャグをどんどん畳みかけてきて、発作的に笑ってしまった。抑えきれなくなって、つい笑わせられてしまうとき、僕は幸せを感じるし、くーっ、してやられた、とうれしい気分になる。

12月30日(月) 気になる高校名

◆全国高校サッカー選手権大会スタート。出場校一覧を見ていて、長野県代表の地球環境高校が気になった。ドカベンに出てきそうな学校名だな。
◆下北沢にある「ふるさと」というお店でフリースタイルの忘年会。そんなに飲んでいないつもりだったけど、帰宅してから、かなり酔っているのが自分でもわかった。でもまあ、楽しい一夜だった。

12月31日(火) 三十一日、一二先生


◆休日診療の当番医をインターネットで調べ、梅ヶ丘エリア(コジマ電機のわりと近く)の大西医院へ。玄関の扉を開けたとたん、ものすごい人数の患者さんがこっちを見たので、一瞬帰ろうかと思ったが、僕もはなも風邪ひきで来たわけだし、明日から北海道へ行くのだからその前に診てもらっておいたほうがいいよな、と思い直す。かなり待たされ、きつかった。結局、薬をもらうまでに要した時間は八十分。診察室にかかっていた、長距離ランナーの写 真。あの選手は、診てくださった大西一二(なんて読むなんだろう)先生のようだった。JALというロゴがついたゼッケンをつけていたが、ホノルルマラソンのときのものではなかろうか。

1月1日(水) みなさんも、あけましたか?

◆元旦。大晦日は夜九時くらいに寝て、年が変わってすぐに起きて仕事。コピーライティングの合間に見たNHK「爆笑オンエアバトル」の、あれは総集編なのかな、けっこう笑えた。名前は忘れてしまったけど、イッセー尾形さんのようにさまざな職業の人に扮して、ひとりで芸をする女性が印象に残った。あと、「いつもここから」の二人による「悲しいとき」ネタは、続けてみるとなるほどこういう感じだったのか、と、妙に感慨深かった。BGMのパッヘルベルのカノン、あれは合っているんだか、合ってないんだか、でもやっぱり合ってるのかなあ。
◆午後二時半くらいに家を出て、京王井の頭線、JR山手線、京急線を乗り継いで羽田空港へ。途中、糀谷のホームの向こう側に「Jの輪」という店を発見。看板に「スナック Jの輪」と書いてあったと思う。奇妙な名前の店だった。お店へ入ると、タモリさんが「友達の輪っ」と言いながら、海援隊のJ・O・D・A・NのJのポーズをしていたりして。武田鉄矢さんがいた海援隊といっても、わからない若者も多いんだろうな。
◆羽田空港を午後五時発の便で北海道へ。空港で食事をすませ、迎えに来てくれた弟さんの車で広尾町へ。空港で車まで歩く際、七十メートルほどなのに、鼻毛がパリパリに凍ってしまった。マイナス十度くらいだったかな。わずかの距離でもほんとに寒い、という痛く感じた。
◆船田家の人々が僕の誕生日を祝ってくれて、うれしかった。

1月2日(木) お義母さんもいっしょ

◆お義母さんの運転で、帯広市内へ買い物に出る。藤丸百貨店の駐車場が満車だったので、付近をまわりながら駐車場を探しているとき、ラジオから「純喫茶 谷村新司」という言葉が聴こえてきた。民放ラジオの番組タイトルだろうけど、かなりインパクトのあるタイトルだなぁ、と笑ってしまった。年明けそうそう谷村新司っていうのも、濃くていいなぁ。
◆帯広へ出る途中に寄って買った、忠類村・新井豆腐店の豆腐と黒豆は、ほんとにおいしかった。

1月3日(金) クタラギさんとフジオさん

◆米国の経済誌ビジネスウィーク誌が昨年のベスト経営者25人を発表し、日本からはトヨタ自動車の張富士夫さん、ソニー・コンピュータエンタテインメントの久多良木健さん、キヤノンの御手洗冨士夫さんの3社長が選ばれたという。チョウフジオさん、クタラギケンさん、ミタライフジオさん。みんな変わった名字だな。張さんは「富」士夫、御手洗さんは「冨」士夫。珍しい名字で、下がフジオというのが儲かる名前なのかもしれない(なんでやねん。偶然やっちゅうねん)。三人の名を足して、御久張富士夫(ミクチョウ・フジオ)というのはどうだろう。まあ、どうだろうっていっても、そういう名字に変えるのは難しいから、ペンネームとか芸名で付けるしかないか。

1月4日(土)「うまい」と「いい」と「おもしろい」と

◆広尾町で四日目を迎えた。昨夜からの雪で、一晩で五十センチほど積もっている。慣れない雪かきを手伝い、疲れきった。腰と首、上腕部が痛い。
◆テレビで小学校三年生と渋谷のコギャルが、詩のボクシング対決をするという企画を放送していた。詩の内容は小学生三年生のほうが良く、渋谷ギャルを圧倒していた。ただ、小学生たちは一年生のころから授業のなかで詩を作っているらしく、経験・キャリアによる圧勝、という印象。小学生のほうが、十八歳の女の子たちよりボキャブラリーが豊富だいうのは、うーんと思ったけど、まあそんなもんかもしれない。小学三年生は、慣れすぎているような感じもした。小三にあまり難しいことをいうのも何だけど、子どもの詩がこなれすぎている気がして、僕は素直に感動できなかった。詩に限らず、表現というのはみんな同じと思うけど、「うまさ=良さ」ではけっしてない。計算したとしても、計算通 りにいかないのが、表現だと思う。むしろ、作者でさえ計算できなかった部分というか、計算・コントロールを超てしまった部分に、いちばんの魅力が現れるのではないか。
◆夜、妻の母の妹の家。岩田おじちゃんの家へ行った。子供がたくさんいたせいか、はなは大喜び。ミニトランポリンと跳ねまわり、風呂にまで入れてもらっていた。しばらく遊んでいたはなは、帰るのをものすごくいやがっていた。前略、岩田おじちゃんちは広くて、羨ましくなる家です。

 

第135回(2002年12月30日更新)

12月22日(日) 蛍光灯に拝む女

◆はなが蛍光灯のひもを引っ張って、灯りを消したあと、手を二回パンパ ンと叩くから何だろうと思ったら、神社の参拝を真似ているのだった。こ のあいだ、保育園の先生と散歩で神社へ行ってきたみたいだけど、よく仕 草を覚えているものだな。そやけど、クリスマスプレゼントを神道の神様 にお願いしたらあかんで、はな!

12月23日(月) こんばんは、太田学です

◆天皇誕生日。梅ケ丘へケーキを注文しに行く途中、八幡神社へ寄った。 お賽銭を投げ入れ、並んでお祈りしたあと、はなに「何お願いしたん?」 と訊くと、「えーと、サンタさんが来るように」だって。
◆はなと僕が外で待っている間に、駅前のケーキ屋を妻に見てもらったが、 決め手に欠けたため、結局「ジーゲスクランツ」へ。正月の帰省にあわせ、 抹茶ケーキを北海道へ送ることにした。
◆梅ヶ丘からの帰り、梅ケ丘通り沿いに「エー、エイチ、ワイ」という会 社が見つけた。社名が入った表札のようなものに、「エー・エイチ・ワイ」 でなく、エー、エイチ、ワイ」と表記してあるがやけに気になった。
◆スーパーマーケット「信濃屋」のすぐそばに、太田光学レンズ製作所と いうところがある。そこの看板を見ると、いつも爆笑問題の太田光さんを 思い出してしまう。太田さんが兄弟で漫才をしていて、「こんばんは、太田光です」「こんばんは、太田学です」と切り出す場面 。太田光さんは一 人っ子のような気がするけど。
◆夜、珍しく「SMAP×SMAP」を見てみた。エンディングの企画で 坂本龍一さんがピアノを弾き、SMAPが歌うシーンがあった。曲は「メリークリスマス・ミスターローレンス」のボーカル入りバージョンと「夜 空ノムコウ」。「メリークリスマス・ミスターローレンス」は、たしかデ ヴィッド・シルヴィアンが唄っていたのではなかったか。彼の歌は難しい。 でないと歌えないか。キーが低いうえ、SMAPのメンバーは英語の発音 がたどたどしく、音程もあやしい。うまくいくわけがない。ただ、それで も感心したのは、堂々とした歌いっぷり。歌は正直いってうまいとは言い 難いものだったが、メンバーの立ち方が自信に満ちていた(少なくとも僕 の目にはそう映った)。SMAP、おそるべし。

12月24日(火) サンディニスタ!は古びない

◆朝、新聞でジョー・ストラマーさんが亡くなったことを知った。ザ・クラッシュのアルバムでは僕は「サンディニスタ!」がいちばん好きだが、 映像として記憶に残っているのは雨の中でバンドが演奏しながら、ジョー ・ストラマーが歌う「ロンドン・コーリング」だ。彼の発音は、ミック・ ジャガーとは違った意味でどこかおかしい気がして、耳の奥に飛びこんで くる。酔っぱらって歌っているような、滑舌のわるい発声。でも、魅力 的な歌声だった。「うまい」と「魅力的」は、重ならない場合が多い。もちろん、「下手なほうが良い」とは思わないけど。
◆「サンディニスタ!」はFM大阪のビート・オン・プラザという番組で エアチェックした。3枚組LPを三日にわたり、九割方の曲目を流してく れ、お金のない中学生だった僕にはありがたかった。いくら感謝しても足 りない、愛すべき番組はいつのまにか終了。アルバムの全曲をほとんどカ ットなしで放送してしまうため、レコード会社から「売れなくなるから困 る」と圧力がかかって放送が打ち切られた、というのが僕の周囲でのもっ ぱらの噂だった。リスナーにはまちがいなく愛されていたと思うけどね。 クラッシュのミュージッククリップでは、「ロック・ザ・カスバ」に出て くるアルマジロもなぜだか忘れられない。ジョー・ストラマー氏のご冥福 をお祈りします。僕は当時も今もずっと、「サンディニスタ!」はむちゃ くちゃ好きなLPです。パンクを通過して、レゲエ、ダブ、R&B、ジャ ズ、ファンク、ロカビリー、ヒップホップなどがごった煮になり、次の曲 調が読めないワクワクさせる音を作り上げ、実験性とエンターテインメン ト性が両立したアルバムはめったに生まれるもんじゃない。「サンディニ スタ!」のサウンドは、ギターのミック・ジョーンズが後に結成するビッ グ・オーディオ・ダイナマイトにつながっていったのだろう。と書くと、 「サンディニスタ!」は結局ミック・ジョーンズだと言いたいのか、と受 け取られるかもしれないが、そうではない。ジョー・ストラマーの音楽的 嗜好や、いい意味でのいい加減を残した、ちょっと黒っぽくて、ときに投 げやりにも聴こえるボーカルやリズムギターがなければ、あんなにすごい アルバムは絶対に仕上がらない。もちろん、ベースのポール・シムノンが いなくも、ドラムのトッパー・ヒードンが欠けていても、あの3枚組36 曲入りの傑作は誕生しなかったにちがいない。
◆朝、はなを送っていった。「いい子にしてると、サンタさんが来てくれ るかもしれない」などと口にしている保護者・先生を何人も見かけた。み んな同じセリフを子どもに対して使ってるんだなあ。日本ではクリスマス はほとんど宗教的な意味がなくて、プレゼントの日になってしまっている。 どんどん買え買えー、というクリスマス。広告関係の仕事をしている僕に、 こんなことを言う資格はないかもしれないけど、みんなが同じ日に同じよ うなプレゼントを贈る、というのは変な習わしだ。神の子どもたちでなく ともみな踊る、というわけか(村上春樹さん、著作のタイトルをもじらせ ていただいてすいません)。村上さんを茶化すつもりは一切ありません。 『神の子どもたちはみな踊る』に収められている「蜂蜜パイ」は、僕のも っとも好きな小説のひとつであります。
◆保育園からの帰り、親子でインフルエンザの予防接種を受ける。はなは かなり泣いた。僕はもちろん泣きはしないが、思ったよりは痛かった。
◆なんだかんだ言いつつ、妻と相談し、はながこのところ欲しがっていた おもちゃの聴診器を入手し、「シェ、リュイ」のカラクと名付けられたチ ョコレートケーキでイブの夜を楽しんだ。また細かい話だけど「シェ・リ ュイ」でなくて「シェ、リュイ」みたいなんですよね。

12月25日(水) 俺かてファイヤ・エンジン、乗りたいわ 

◆朝起きると、注射のあとがまだ痛い。
◆夕方、とつぜん糊を作りたくなった。どうするんだったかな。インター ネットで探すが、紹介されているのは洗濯糊の作り方ばかりだった。
◆はなは保育園の先生たちと散歩に行き、その途中、消防署のお兄さんに 消防車へ乗せてもらったという。それは貴重な経験やがな。ええなー。

12月26日(木) 青々としたあごはラテンにつながる

◆朝、はながおもしろいこと言った。「『おしごと』と『おしっこ』、い っしょだね」だって。たしかに音は似ている。僕や妻が「お仕事」という 言葉を頻繁に口にしているから、そんなボキャブラリーを身につけてしま うのだろう。いかんいかん。三歳のうちから、別 に知らなくてもいい言葉 なんだけど。仕方ない。良くも悪くも、この親にして、この子ありだな。
◆夜、一段落して遅い時間に食事をとっていたら、はなが起き出したきた ので、いっしょにテレビを見た。NHK―BSの番組に映っていた、シア トル・マリナーズ長谷川滋利投手を指差し、はなは「レナボンのパパ」と 言った。レナボンのパパことアンドレスさんもたしかに髭は濃いけど、間違うなっちゅうねん(笑)。ちなみにアンドレスさんは、コロンビア出身 の両親を持つアメリカ人。ラテン系の血が流れる、ノリのいい男性だ。
◆京都・四条烏丸の信用金庫で人質立てこもり事件。犯行予告ビデオを事 前に自ら撮影しているとは珍しい犯人だ。寝る直前に日本テレビへ放送していた、そのビデオ映像の生々しさについ目を奪われてしまった。映画で もなかなかあそこまでの緊張感は出ない。事実は、作り物より強い(犯行 予告ビデオだって、犯人があらかじめ用意した作り物だけど)。
◆ほとんどのエネルギーを、某メーカーのプリンタを紹介するカタログの ためのコピー制作に費やした一日だった。
◆保育園との連絡ノートによると、きょうのはなは寝不足のためか機嫌が あまり良くなく、ちょっとしたことで友達とトラブルを起こしていたとい う。あかんがな。きょうも遅くまでお父ちゃんと起きてるから、このぶん では明日も寝不足やんか。

12月27日(金) 神楽坂をもっと知りたくなってきた

◆ひさびさのスポーツクラブ。しかも、年内の最終営業日。一カ月ぶりく らいで顔を合わせたジョンさんとたくさんおしゃべりをしてしまい、あま り汗をかけなかった。ジョンさん、トレーニングの邪魔して、ソーリーで す。ジョンさんはこないだ大阪でふぐを「四びき」食べたと言っていた。
◆KONISHIKIが歌う「Happy Weekend」のCDを先生が流すと、はなは あいかわわず、例の腰つきでダンスを披露していたそうだ。いったい誰の 影響なんだろう。フラダンスのような、あの腰つき。
◆夜、付き合いのあるデザイン事務所の忘年会へ出席するため、神楽坂へ。 京都の祇園に本店を持つ「桃仙郷」というお店で鴨鍋やお刺身などを食べ、 ビールをたらふく飲んだ。大いに笑い、おいしく楽しい夜だった。

12月28日(土) 保育納め


◆仕事が片付かず、はなを保育園へ連れて行く。保育園の年内最終日にあ たる本日は、思ったより子どもたちの数が多かった。とはいえ、同じうさぎ組の女の子がいないため、はなはちょっと寂しそうだった。ごめんな。
◆夕方、出田がひよっこり遊びに来てくれた。いっしょにごはん食べる? と誘ったが、年賀状を書かなきゃいけないので、と言い、少しいただけで 帰っていった。
◆はなを迎えに行ったあと、家族で「源八」へ。入店したのはいつ以来だ ろう。しばらくぶりに味わった焼き鳥、うまかった。次に行くなら、ひさしぶりに「和楽互尊(わらくごそん)」の豚バタ串焼きを食べてみたい。

 

第134回(2002年12月24日更新)

12月15日(日) 大きなすべり台

◆京都駅の地下のそば屋で昼食をとり、京都から新幹線に乗り、東京駅へ。米原を出てしばらくだったかな、左側を見ると、銀色に光る巨大な物体に目に飛び込んできた。バームクーヘンを八つに切って、その一つを取り出したような、ゆるやかな扇形のフォルム。SANYO SOLAR ARK(サンヨーソーラーアーク)という文字が見てとれた。あとで調べたら、全長315メートル、太陽電池パネルが5,046枚も並ぶ、巨大な太陽熱発電施設であることがわかった。今年の春にできた建築物だという。
◆昨日とは違う、富士山の美しさにまたもや圧倒された。ノックアウトだ。建築家のつくる建造物にも素晴らしいものはたくさんあるけど、自然がつくった美には、なかなか勝てませんよね。まあ、勝ち負けじゃないんだけど。娘は裾広がりな富士山を見て「おっきいすべり台!」と叫んでいた。
◆一泊二日の慌ただしい帰省。大阪で親族に会えたのと、京都で河合隼雄さんの講演会に出席できたのが収穫だった。

12月16日(月) 風邪とアニメ

◆普段どおり、保育園へ。娘は駅近くの歩道橋へみんなと行って、戯れてきたそうだ。強行日程で関西旅行をしてきたせいか、娘の風邪はなかなか治らない。
◆一日中、アニメ雑誌に掲載される、音響メーカー関係の広告コピーを考えていた。

12月17日(火) 10CCと朝〜昼〜夜

◆10CCの「都市探検(WINDOWS IN THE JUNGLE)」というアルバムを聴いた。1曲目「24 hours.」のエンディングに近いあたり、ゴダイゴの音を思い出してしまった。その曲の邦題は「朝〜昼〜夜」というんだけど、なんといいますか、その訳し方はちょっと乱暴すぎませんか、という気がした。
◆昼から寸暇を縫って、梅丘へ。保育園を早退させた娘をベビーカーに乗せ、区の施設で、三歳児健診を受けてきた。男親は僕のほかにはひとりお見かけしただけ。女親はといえば、D&G(ドルチェ&ガッバーナ)のTシャツを着ているなど、小ぎれいな恰好をしている人が多く、「保育園派」というよりは「幼稚園派」の雰囲気。わけのわからんメーカーの、しかも古着のジャージを着ていた俺は、さぞかし浮いてたんだろうなぁ。まあ、そんなことはいいんだけど。知り合いは誰もおらんなぁと思ったら、山田真理さんと晶くんが途中で登場。その時のはなのうれしそうな顔といったら。読んでいた元永定正さんの絵本を、「あっくん、どうぞー」って、すぐに渡しにいってたもんなぁ。私立幼稚園的な空気がムンムンと広がるなか、いちばんホッとしたのは、他ならぬ 私でありました。
◆午後六時半から、恵比寿で雑誌広告の打ち合わせ。戻りがけ、駅ビルのアトレに入っている有隣堂で、来年の手帳と水性マーカーのプロッキーを購入して帰宅。クライアントとのミーティングで全コピーが確定し、ひと安心。はなが寝ずに、僕を待っていてくれていたのもうれしかった。

12月18日(水) アリババと40人の団地妻

◆朝食の前、伊勢丹の折り込みチラシを見ていたら、はなが横から「おじいちゃんのうちにあったよね」と言うから、なんのことかと思ったら、ゴルフバーゲンのコーナーに載っていたクラブの写 真を指しているようだった。北海道のおじいちゃん(妻の父)は大のゴルフ好きで、11月に行ったとき、パターの練習キットを僕が借り、居間で少し遊ばせてもらったのだが、娘はそれを覚えていたようだ。子どもの記憶力は、なめちゃいかん。
◆午前中、ヨシエ歯科へ行って治療を終えて戻ると、タケちゃんから電話があったとのこと。すぐ下北沢に来ていたタケちゃんのケータイに連絡を入れ、FUFUでランチ。まぐろアボガド丼を食べ、ひさしぶりに雑談。
◆とつぜん思い出したけ。先週、保育園の先生方が子どもたち相手に、お芝居をしてくれた「アリババと40人の盗賊」。その話を聞いたあと、うちで「アリババと40人」というキーワードでヤフーの検索をしたら、先頭に現れたのは、なんと「アリババと40人の団地妻」という文字。アダルトビデオかポルノ映画のタイトルだろうと思ったら、そうではなくて、どなたかの個人サイトの名称のようだった。つい変な期待をしつつクリックしてしまった自分がバカバカしくなった。あー、アホくさ(あっこれ、その個人サイトを開設している人に対する文句でなく、自分のバカさかげんに呆れている、という意味の「アホくさ」ですから)。
◆南口商店街のコンビニエンスストアで、JCB LINDAというパンフレットが目にとまった。「みんな、LINDAになればいい。」だったかな。そのキャッチコピーの意味はすぐにわからなかったけど、なんだか、胸の奥をくすぐられた。

12月19日(木) ふたりだとグズリマン

◆朝、はなを保育園へ送ったその足で、夫婦そろって乃木坂の病院へ。
◆めずらしく僕と妻ふたりで、娘を送りに行ってしまったからか、きょうのはなはずっと「グズり気味のグズリマン(先生のコメントより)」だったそうだ。ふたりで送ってしまうと、家から保育園への気持ちの切り換えがむずかしくなるのかもしれない。ふたりで送ろうと思っても、朝はとくに忙しくてなかなかそうもいかないけど、それはともかく、今後は気をつけなくては。

12月20日(金) サムネイラーはいかがですか

◆妻が先週から取りかかっている、クレジットカードのパンフレットのサムネイル(ここにコピーを入れて、こういうレイアウトにしてください、とざっくりした内容を伝えるラフスケッチみたいなもの)を描く一日だった。僕は絵を描くのは嫌いではない。たまにサムネイルを描くと楽しくなって、つい必要以上に丁寧になり、かなりの時間を費やしてしまう。困ったもんだ。いっそのこと、サムネイル描きのサムネイラーになりたいくらいだ。といっても、そういう名の専門職は聞いたことがない。
◆うさぎ組の塚野先生が、1月から隣のひよこ組に移ることになった。はなに説明すると、よくわからないながら「いやだな〜」と答えていた。
◆夕食後、妻がデザートに切ってくれたキウイ。その名前を思い出せないくせに、はなは僕のぶんまで食べてしまった。そして、全部たいらげたあと「からい」と言いだした。キウイは甘味だけでなく、酸味もけっこうあるから食べすぎると、子どもの舌はヒリヒリしてしまうのかもしれない。

12月21日(土) 大地康雄さんからのメール

◆明け方、寝ぼけたままのはなに蹴り飛ばされた妻が「いてっ」と呻いていた。起きてから僕が「はなちゃん、お母ちゃん蹴ってたやろ? こわい夢でも見てたん?」と訊くと、娘の答えは「かわいい夢」。「かわいい夢って、どんなんやったの?」と問うと、「わかんない」だって。おいっ、どういうことやねん、それ。どんな夢やってん。
◆午前中、「大地です。ご注文ありがとうございました。」というメールが届いた。うちはときどき食品などを「大地を守る会」というところから宅配してもらっているんだけど、そこにインターネットで注文すると、上記のサブジェクトのメールが返事として戻ってくるようになっている。それを見ると、いつも俳優の大地康雄さんを思い浮かべてしまうんです。で、僕が思い出すのは、なぜか、つねに映画『バカヤロー!』のタクシ運転手(だったと思う)なんです。大地康雄さんって、いい役者さんですよね。
◆夜、娘がピクレットの人形に使われている色=グリーンを見て、トイレットペーパーと同じ色だよね、おとうちゃんのハンカチと同じだよね、などと急に言いだした。はなのなかでは「この色とこの色、つながったよ」という感じなんだろう。子どもって、ほんとにおもしろい生き物です。

 

第133回 (2002年12月17日更新)

12月8日(日)「年を忘れる会」か「歳を忘れる会」か

◆午前中、北沢タウンホールにて役員会。夕方から保育園父母の会役員の忘年会。全員とはいかないが大勢集まってくださり、楽しい会となった。
◆忘年会からの帰り、ものすごい寒さ。明日は雪らしい。


12月9日(月) スノー・トーキョー

◆午前四時起きで、仕事。やっぱり雪だ。十二月の東京としては、「大雪」の部類に入ると思う。
◆はなを登園させてから、妻といっしょに学芸大学駅へ。ピート小林さんへ、メールソフト「ユードラ」の使い方をわかる範囲で伝授。ピートさんは、AOLとプロバイダー契約されているが、ケーブルへ全面 的に移行しようと思われているようだ。
◆午後、急におなかの調子がわるくなり、代沢診療所へ行き、注射を打ってもらった。待合室にある『課長 島耕作』のマンガ本が、いつ行っても15巻しかないのは気になる。
◆保育園でボール遊びをしたうさぎ組。はなはひたすらボールを運んでは、元の場所に戻すのを繰り返していたという。縁の下の力持ちとしてゲームを支えていたようだ。

12月10日(火) してはいけないこと寸劇

◆体調が良くないので、遅めに起きた。
◆朝から妻は打ち合わせで外出。
◆保育園に娘を連れていったら、大野先生が「相模大野で分割案内板Aより前寄りの車輌と、後寄りの車輌を切り離し……」などと、小田急電鉄駅員のアナウンスのまねをしていたのが、おかしかった。昔、太平サブロー・シローさんのネタで、関西の電鉄会社ごとのアナウンスの違いを模倣するというのがあり、それを思い出した。シローのものまねの上手さに舌を巻き、大笑いした。芸達者なあのコンビが順調に続いていれば、もしかしたら、やすきよクラスの存在になったかもしれない。
◆夕方、某テレビ局の正月番組の広告アイデアとコピー案をデザイン事務所にファクス。すんなり進んでくれることを祈る。
◆保育園で、はながなかなか昼寝をしないらしい。昼寝の際のルールなど、「してはいけないこと寸劇」を小山先生&大野先生がやり、わが娘にも効果 てきめんだったそうだ。先生方、ごくろうさまです。

12月11日(水) 領収証とは夢がない 

◆コピーライターの大御所であるAさんといっしょにフリースタイルへ贈るギフトを考える、という夢を見た。贈り物なのに、領収証の宛名は「フリースタイル」となっていて、「なにだったら経費で落ちますかねえ」と、Aさんと話し合っている妙な内容。てんてこりんで、せこい夢。
◆朝、妻が大蔵の国立成育医療センターへ、はなの塗り薬をもらいに行ってくれた。
◆下北沢北口の三省堂書店でいろんな雑誌を見る。旅行代理店でチケットを購入。
◆保育園のカムカムクリスマスパーティ。先生方のハンドベルを楽しみ、いちばん大きい月組のお兄さん・お姉さんがつくってくれたケーキを食べたそうだ。

12月12日(木) オフィス捜索、ではダメなのか

◆バタバタとお菓子のネーミング案をアップしてファクス。
◆午後、恵比寿のデザイン事務所で雑誌広告の打ち合わせ。
◆K1本社が脱税容疑で家宅捜索を受けているらしい。家じゃないのに、「家宅捜索」って変だよな。べつの言い方ってないのかねえ。
◆はなは先生や友達と北沢八幡宮へ行き、サンタがプレゼントをくれますように、とお願いしてきたらしい。神社でクリスマス・プレゼントとは、宗教ミックスだな。
◆きょうはうれしいことがひとつあった。中身はまだ内緒。

12月13日(金) ごまみそ 

◆雑誌「ニューヨーカー」のサイトを見ていたら、teenVOGUEが47日後に発行されることを知った。VOGUEのような有名誌でさえ、ティーン版を発行するのか。売れてしまいそうでイヤだな。
◆ヤフー!ジャパンの年間検索キーワード総合1位は「2ちゃんねる」だという。それって、どうなんだ。僕も見たことはあるけど、あのサイトはあまり好きじゃない。インターネット上には悪意が渦巻いている。
◆保育園で「バルーン広場」という催し。これは月一回開かれている、園に通 わない子どもたちでも参加できるイベント。一昨日のカムカムパーティのなかで先生方が披露してくださった「アリババと40人の盗賊」の続編に、やはり先生たちが挑戦されたという。つまり、他では見られないオリジナルバージョン。続編での合い言葉は「開けごま」でなく、「開け味噌」だったという。はなは「スカート、はいてこなかったよー」と叫び、「きょうはおしゃれして来なくてもいいのよ」と、先生になだめられていた。女の子はみんな、とまではいわないけど、たいていスカートが好きなんだよな。

12月14日(土) 京都・大阪バタバタ紀行

◆所用で京都・北白川へ。その後、大阪・高槻市の実家へ。
◆慌ただしくて京都も大阪もゆっくり見られなかった。新幹線から見た、富士山の圧倒的な美しさと、京都で出町柳から乗った叡山電鉄のゆったした雰囲気が印象に残った。ワンマン電車って、ローカルでいいなぁ。

第132回(2002年12月9日更新)

12月1日(日) クサい飯

◆Yahoo!トピックスで知ったが、渋谷のパルコ・パート1のカフェで、刑務所で実際に出される食事をランチメニューに加えたという。崔洋一監督の新作『刑務所の中』という映画の公開を記念した企画とのこと。記事には「刑務所のメシはクサいどころか、低カロリーのヘルシーメニューでもあるようだ」と書かれている。刑務所のメシは食べたことないけど、高三のときに大阪・門真の運転免許試験場で食ったハヤシライス、あれはまずかった。こういうのをクサい飯というのかなと当時、思ったものだ。
◆競馬G1。阪神ジュベナイルフィリーズはソルティビッド(馬番1)、ユキノスイトピー(6)、ホワイトカーニバル(18)の組み合わせでいろいろ購入。結果 はソルティビッド(11着)、ユキノスイトピー(6着)、ホワイトカーニバル(9着)という惨敗。1着は一番人気のピースオブワールドだった。Peace of World(世界の平和)なんて、まるで、日本人が考えた、メッセージ・ソングのタイトルみたいだ。
◆はなは、妻といっしょにクリスマスリースづくりにいそしむ。近所で葉っぱを拾い、それをリースにぺたぺたと貼りつけ、楽しそうだ。

12月2日(月) やっぱりこの人

◆午前三時起き。英文と悪戦苦闘。しかし、英語の勉強は楽しいな。
◆タケちゃんから「ジェット機をつくっているアーティストを知らんかな?」という電話が入る。その場でインターネットで調べて「中村哲也さんちゃうかな」と返答。
◆昼ごろコピー案をピートさんにファクスし、用事を済ませに自転車で三軒茶屋へ。途中、「やっぱりこの人、おちみちお」というポスターが気になった。本当にそうなのだろうか。どうなんでしょう。それはともかく、おちみちおさんって、上から読んでも下から読んでも「おちみちお」さんだったんですね。
◆妻は、歯科矯正の新たな段階へ突入したため、とにかく噛みにくそう。というより、痛くてほとんどのものが咀嚼できない。
◆夜、コピーライターのOさんが下北沢まで来てくださって、ドトールコーヒーで打ち合わせ。家を出るとき、娘が後追いするので、妻におんぶで駅前まで連れてきてもらい、Oさんにあいさつだけして、先に帰ってもらった。急にはなが登場したので、Oさんはかなり驚いていた。

12月3日(火) ルイス・フィーゴの笑顔

◆娘を保育園へ送りとどけたあと、門の前で、他の保護者の方から声をかけられた。顔は何度もお見かけしているが、話すのは初めての女性。もちろん、同じ保育園にお子さんを預けている方だ。帰宅後、僕がお渡しした名刺に印刷されたアドレスにメールをいただき、平松昭子さんというイラストレーターであることが判明。うちの本棚にあった、玄光社の『イラストレーションファイル』にも載っている人だ。
◆午後、自転車で西新宿まで行き、仕事の資料をかき集めてきた。帰り、何軒かの書店をのぞき、笹塚の図書館へ立ち寄る。下北沢まで戻り、一番街商店街を通 って家路を急いでいると、脇道から紺色のスーパーカブがとつぜん現れ、ぎょっとした。そのスクーターの前輪カバーの上にゴジラのフィギュアがくっついていたのだ。運転者は、あがた森魚さんに似た男性だった。
◆夜、トヨタカップをテレビ観戦。夫婦ともテレビに夢中だったので、はなはつまらなさそう。兄にもらった子どもカラオケ・グッズやさまざまなおもちゃを取り出しては、親の邪魔をしようと必死。はなちゃん、ごめんやけど、見てもええかな。結局、スペインの名門レアル・マドリーが、パラグアイのオリンピアに2ー0で快勝。試合後のフィーゴの嬉々とした姿に笑った。ほんま、うれしいんやろなぁ。

12月4日(水) 母が本を出したのかと思った

◆朝、はなを送りとどけたあと図書館へ。資料の本を何冊か借りる。帰り際、検索マシンで「おおくら」という著者を調べてみたら、母親と同姓同名の著者がいることがわかった。どんな本を書かれた方だろうと気になり、資料をプリントアウトしてみた。『蟻の歩みよりも遅くして―「自閉症」の子を持つ親のたたかいと教師の記録』というタイトルだった。中身が少し気になったが、借りるのはまたにすることにした。
◆はなは、昨夜も息がヒューヒューいってた。気管支炎だろう。咳、くしゃみ、鼻水もけっこう出てきて、本格的に風邪だ。明日は木曜日。病院は木曜休診のところが多いから、どこへ連れて行こうかなぁ。弱った。夜、小山先生にお聞きした通 り、腹巻きをつけてあげると、かなり気に入った様子。保育園へもつけていく、と言いだす始末。
◆某企業のパッケージ部に勤める男性、Hさんから電話があり、明日の午前中に打ち合わせをすることになった。「できるだけ早く会いたいんです」と言われましても、照れますがな。だいたい僕ら男同士やし。

12月5日(木) 夢でよかった

◆スーパーマーケットのレジを打っている夢を見た。従業員控え室からタクシー運転手の恰好をしたSさんが現れて仰天。Sさんは以前、僕が勤めていた会社のアートディレクターである。数年ぶりに再会したと思ったら、おたがいに職が変わっているとは。妙な夢だった。
◆朝八時に近所の代沢診療所へ診察カードを出し、九時にはなを連れていって診てもらう。予想通 り、気管支炎とのこと。薬をもらい、その後すぐ保育園に登園させてから、小田急とJRを乗り継ぎ、市ヶ谷へ。
◆市ヶ谷の某企業を訪れ、Hさんと打ち合わせ。関ヶ原出身のぶっとんでいる(Hさん談)デザイナー、クボタさんをご紹介いただいた。
◆急きょ、あるカタログのコピーを仕上げなければならなくなり、ちょっとあたふたする。はなは風邪気味だし、仕事も詰まっているから、土曜のプールは休んだほうがいいのかも。

12月6日(金) いざ鎌倉へ

◆通りかかった廃品回収業の車を呼び止め、古いコピー機を持っていってもらうことにした。業者のおじさん名は、ナカタさん。『海辺のカフカ』の主要な登場人物と同名だ。部屋がスッキリ、とまではいかないが、少しはマシになった。物が多すぎるのは、いろんな意味でよくない。
◆昼、フリースタイルの吉田保さんとごはん。北口の「鎌倉」へ。その後、「壁」という喫茶店で、上品で美味なコーヒーを飲みながら歓談。吉田さんはもうすぐ出る松本大洋さん著『花』の予約注文が好調だからか、いつも以上に饒舌だった。元気な人と話すと、こちらも元気が沸いてくる。
◆夕方、保育園へ夫婦揃って迎えに行ったためか、はなはすこぶる上機嫌。
◆保育園との連絡ノートに、「お昼の雪ダルマカレーもよく食べました」とある。どういうカレーなんだろう。娘を迎えにいったとき、先生の部屋の角に置かれている給食サンプルをちゃんと見てくればよかった。

12月7日(土) お菓子の名前を調べています

◆朝から雨。ものすごく寒い。
◆業務が詰まっているので、娘のスイミングスクールをお休みさせて、保育園へ連れて行く。はながけっこう咳をしているので、たとえ仕事が暇でもプールは止めておいたと思うけど。
◆保育園へ娘を送る途中、撮影をしている人たちに出くわした。娘を抱っこしながら、「ロケかな?」と言うと、はなが「なに?」と返事。「ロケハン」と僕が発すると、「ロケはな」と答える。「ちゃうがな。ロケハン言うたのに」と僕が切り返す。すると娘は「ロケはなちゃん、ロケおとうちゃん、ロケおかあちゃん」などと脱線しながら、ニヤニヤしている。なんなんや、それ。最近、「ずいぶん前」という言葉も学習したみたいだし、新しいワードを耳にした際、それに対する反応が敏感になってきた。
◆妻はネーミング作業のため、市場調査へ出かけた。
◆夕方、妻とともに西口の「庄や」へ。明日の忘年会の料理を何品か注文。店を出てその足で、エグザス前の踏切を渡って、保育園へお迎えに。

 

第131回 (2002年12月9日更新)

11月24日(日) 忙しい日曜日

◆スイミングスクールを出たあと、新代田駅の前でジョン・シーボルトさんに会う。しばらくジムへ行けていなかったので、本当に久しぶり。前夜メールをいただいていたので、家に戻ってから電話しようと思っていたところだった。グッドタイミング。
◆夜、山下さんの結婚パーティ。原宿のメキシカンレストラン「フォンダデラマデゥルガダ」へ。
◆妻と娘は、永福町の山本家へ。はなは、山本家の部屋中を物色していろいろ引っ張り出しては、大騒ぎしてきたらしい。山本さんとこへ行きたかったなぁ。

11月25日(月) トレーニング

◆しばらくぶりのスポーツクラブ。トレーニング後、61.65kg。
◆夜、はなが「おとうちゃん、トレーニングしないとダメじゃない」といきなり言うので、何のことかと思ったら、先週までずっと練習していたハンドベルのことだった。そうか、毎日やってたから、はなも習慣になっていたんだな。よくわかってるな、ほんと。

11月26日(火) No.1よりNo.2
◆トレーニング後、体重62.55kg。午後、モルティブで珈琲豆を購入。前回のコスタリヤ・ベースのブレンドNo.1は物足りなかったので、店主に相談してもっと苦みのあるマンデリン・ベースのブレンドNo.2を買うことにした。
◆昼、同じうさぎ組のお母さんから、ちょっとした相談を受けた。
◆今日も、「きよし このよし のトレーニングしないの?」と娘に言われた。「きよし このよる」を「きよし このよし」と思っているらしい。こうなったらハンドベルのプロになってやる、といいかげんな決意をする。
◆夜、忘年会の候補になっているお店を下見に行く。治郎丸さんに薦められた「八分目」という和食の店。店員の方に話を聞き、店内を見せてもらっていたら、なんと治郎丸さんが食事をしていた。はなが走りまわりそうなので遠慮したけど、いい感じの店だったなぁ。
◆来月中旬に、京都へ行こう、と思いつく。

11月27日(水) どっちがmoronだったのか

◆7キロ走って200メートル泳ぎ、62.25キログラム。クレティエン・カナダ首相の女性報道官フランソワーズ・デュクロさんがブッシュ大統領を「まぬ けよばわり」し、野党から辞任要求が高まり、責任をとって辞任したという。口はどこでも、災いのもとだな。まぬ け、低能、愚か者などを意味する“moron”という単語は知らなかった。
◆娘は、日本脳炎の予防接種一回目を受けるため、妻が夕方早めに娘を迎えに行って、Sクリニックへ。おしりに注射後のテープを貼られて帰宅。聞くと、大泣きしたという。つらいだろうけど二回目もあるんだよ、はな。

11月28日(木) 気になる施設

◆栃木県内の幼稚園の女性教諭11人に脅迫状を送りつけ、現金を脅し取ろうとした者がいるという。差出人の名前は「湯っくりランド 伊藤幸子」。真剣なのか冗談なのか、よくわからん。湯っくりランドって、いろんな風呂がある施設なのかな。
◆娘はおしりのテープをはがしたくないらしい。カッコイイと思っているのだろうか。子どもはバンドエイドを貼ると、大喜びしたりする。

11月29日(金) 誕生会

◆朝四時半頃、「おかあちゃーん!」と半べそ声で叫ぶ娘。妻は、早起きして仕事中。妻が布団の様子を見ると、おねしょだった。どうやら驚いて目が覚めたようだ。本人なりにショックだったのか、ちょっとめそめそしていた。布団と整えて着替えも済ませると、ホッとしたのか再眠。七時半までぐっすり寝ていた。
◆保育園の先生にお願いして、誕生会を見学させてもらう。はなが思ったよりしっかりしているのには驚いた。十一月に誕生日を迎えた五人が紹介されたり、はらぺこあおむしの影絵芝居や歌をうたったり、とても楽しい誕生会だった。
◆夜、ひさしく会っていなかった知人と食事する予定だったが、先方の都合でキャンセルに。先日、朝日新聞の記事で読んだが、三十代の会社員は過労気味だという。

11月30日(土) 怪獣公園

◆午前三時起き。英語の資料を読む。
◆妻と娘が散髪するため、自転車で代々木八幡にある美容院へ。またもや、家族三人揃ってベリーショートになってしまった。その帰り、代々木上原駅に近い公園へ立ち寄り、しばらく遊んだ。怪獣のすべり台が楽しかった。外国人の親子が来ていたので、お嬢さんに“What's your name?”と訊いたら、「メグ」という返事。そういわれて気づいたけど、欧米でも日本でも通 用しやすい名前だな。
◆夜、梅ケ丘の梅園で山崎家と食事。あっくんとはなの三歳のお祝い、という主旨だったが、結局親の好みでまたもや居酒屋。牡蛎の串焼きというのを初めて食べたが、うまかったなぁ。

 

第130回 (2002年12月9日更新)

11月17日(日) 「創刊」なのに「0号」とはこれ如何に

◆父母の会役員・近藤さんにクリスマス・イベントで使うチェキを手渡すために、はなを連れて世田谷代田へ。その足で電車に乗って、二人で新宿ルミネ2のABCへ向かい、妻が電話で取り置きをお願いした雑誌『Invitation』創刊0号を購入。
◆午後、父母の会役員・岡田さん宅で、世田谷区から借りた16ミリの試写と、衣裳合わせ。僕がサンタの格好をするのだが、着てみるとけっこうえぇ感じやん。岡田家にかおちゃん、にこらちゃん、はなの三人が集まったのだが、この年頃の子恒例のおもちゃの取り合いがはじまってしまった。「貸して、貸さない!」の応酬。泣くわ、叫ぶわでえらい騒ぎになってしまった。こりゃ、試写 どころじゃない。あと何年たつと、「貸して?」「いいよ」が素直にできるようになるんだろう。
◆夜、焼肉屋さかいで岡田家と食事。またもや、えらく飲んでしもた。

11月18日(月) 鼻歌

◆頼まれているエッセイを書いたり、某フライパンメーカーの会社案内のコピーライティングを進める。
◆お風呂で娘が鼻歌を歌っているので、何かと思うと、
「O Christmas Tree(もみの木)」の曲だった。この前からクリスマス・イベントでの出し物のハンドベルを、家でも練習しているので、それで覚えたのだろう。でも、すごい記憶力だな。
◆はなはきょう、身体測定をした。92センチ、12.6キロ。

11月19日(火) スキン

◆Windowsはもちろん知っていたが、Lindowsは知らなかった。YAHOO!のトピックでLindowsOS 3.0リリースという記事を見たが、なんてふざけた名前なんだ、と思った。
◆午後、コピー用紙を買いに出た際、ジャーミーとラピスさんを見かけたが、僕が急いでいたので声をかけられなかった。残念。
◆最近、焼き魚を食べているとはなに「皮ちょうだい」と言われる。妻が身の部分も食べるのよ、と勧めても秋刀魚などはほぼ丸裸にされる。なんで? 皮がうまいなんて、僕も妻も教えてないのに。村上春樹さんの短編小説に、鮭の皮が好きな女性の話があったはず。そんなことを思い出してしまった。
◆食事の後、はなは布団の上でふざけてジャンプしてるうち、勢い余って除湿器の角に激突。右目の横が少し青くなって腫れてしまった。

11月20日(水) ハンドベル

◆元プロ野球選手のIさんが急逝する、という記事を夕刊で見て、妻と驚き悲しむ。という嫌な夢を見て飛び起きた。正夢にならないでくれ。
◆依頼されていたエッセイを、どうにかこうにか仕上げて、朝メール。
◆サッカー日本代表対アルゼンチン戦をテレビ観戦。オルテガって、おばさんくさいなぁ、とプレイと関係のないことを妻と語り合う。
◆クリスマス・イベントでの出し物、ハンドベルの練習をこのところ連日している。はなもいっしょにつきあってくれるのだが、自分もベルも持っているかのように、えんぴつやストローを振っている。本番でも、「はなちゃんがやるっ!」と言いかねないな、これは。

11月21日(木) 東横線

◆翻訳文のリライトを大急ぎで終え、夕方、ピートさんのところへ行き、帰りは終電。遅い時間まで外で飲んだのは、いつ以来だろう。
◆家に戻ると、二人ともすでに就寝していた。帰宅したらすでに子どもが眠っている、という方は大勢いるだろうけど、けっこう辛いものだなぁ。
◆生活リズムを、早起きして仕事するタイプに移行しつつあるので、深夜まで起きていると、えらく眠い。

11月22日(金) 早寝

◆翻訳文を夕方送り終える。
◆娘は保育園で、体操の時間が何よりも好きらしい。ノリノリで踊っている、という。
◆明日は、父母の会のクリスマス・イベント。早起きしてゲームをつくるので、きょうは早々に寝ることにします。おやすみなさい。

11月23日(土) ちょっと早いクリスマス・パーティ

◆妻と午前三時に起きてゲームづくり。ダンボールでストラックアウト・ゲームを。集めておいたペットボトルでボウリングを。ボール紙でバスケットボールのゴールを。そして、クリスマスっぽい絵柄を描いた、鈴の的当てゲームと輪投げ、合計五種類を何とか完成させ、昼過ぎ、クリスマス・イベントを行う梅ヶ丘へ。
◆サンタクロースの衣裳を着た僕に向かって、はなは「サンタのおとうちゃん、大嫌いっ!」とわんわん泣いている。サンタといっしょにチェキで写 真を撮ろう、というコーナーをつくったため、僕の周りに子供たちが集まってくるのが気に入らないようだ。結局最後まで、ご機嫌斜めだった。
◆16ミリ、ハンドベルともに好評だった。素直にうれしい。150人くらいのひとが集まってくれて、ありがたかった。疲れたけど楽しかった。
◆夜、高原さん、岡田さん一家とともに「魚民」へ。

 

第129回(2002年12月9日更新)

11月10日(日) 「っていうか」だって!?

◆役員会。子ども室ではながMちゃんと大きなミッキーマウスのぬいぐるみを取り合ってケンカに。ほんとに子どもの独占欲はすごい。
◆夜、日米野球をテレビで見ていたとき、どういう文脈だったか忘れたが、はなが「っていうか」という言葉遣いをしたのでびっくり。よく聞くと「というか」だったが、それにしても子どもはよく聞き、鋭く観察している。親の僕らも言葉遣いに気をつけなくては、とあらためて思う。

11月11日(月) 「目には目を」って子どもみたい

◆スポーツクラブで、三國さんとペタジーニの今後について話す。三國さんはヤクルトファンで僕は阪神ファン。三國さんは「途中で帰っちゃう人はもういいよ」と言う。阪神がペタジーニを取ったら、星野さんが率先して死球に対する報復を後押ししそうな気がして、それはそれで恐い。戦争も野球も、ひとたび報復攻撃をはじめると、どちらかがやられたら、もう一方がやり返す「エンドレス・ウォー」になってしまう。人類は、学ばない生き物だなぁ。
◆夜、日米野球をテレビで観戦。はなは、イチローとゴジラ松井の違いくらいは理解しているようだ。とはいえ、その二人よりも、ときおり映るジャビットが気になって仕方ない様子。阪神ファンの僕としては、トラッキー好きになって欲しい。

11月12日(火) 先生は切り返しがうまい

◆朝、妻が病院へ行ったので、僕が登園準備の支度もこなして、バタバタと保育園へ娘を連れていった。
◆午後、個人面談。大野先生に貴重なアドバイスをいただいた。「お父ちゃん小学生のとき、こんな目してたら大嫌いっ!」とはながよく言う。近眼の僕は子どもの頃、睨むような目をして、よくケンカを売られた、という話をしてから、はながそんなことを言うようになったんです、と大野先生にお伝えした。すると、「そういう顔するはなちゃんも嫌いっ!」と言い返したらいいんですよ、と教えてもらった。
◆はなは、未来も過去も「あした」と言う。いま意外はすべて「あした」なのだ。そのことを大野先生に話すと、はなちゃんが「あした」と言っても、「それはきのうでしょ」とちゃんと教えたほうがいいですよ、という返事。日中、子どもたちを見てくださっている先生方の意見はありがたい。いつも驚かされ、そのたびに感心する。

11月13日(水) よく効く薬

◆朝七時半に家を出て、成城学園前からバスに乗り、国立成育医療センターへ。とても広く、きれいな病院だった。はなの肌を診てもらった。偶然なのか、国立小児病院で診てくださった時と同じ先生だった。センター内に子どもが遊べるプレイ・スペースがいくつかあり、ベビーカー仕様のカートもあるので、はなは診察が終わっても、帰りたくない様子。保育園に遅れるからまた来ようね、と諭して病院を出た。
◆東横学園小学校の脇で、パトカーが停まっていてすごい人だかりができていたが、あれはいったい何だったのだろう。何かの撮影だったのかな。
◆午前十時頃下北沢に到着して、そのまま保育園へ。朝一番に診てもらえると、どうにか登園できるわけだ。

11月14日(木) 足電話(あしでんわ)

◆保育園で「おじいちゃんとおばあちゃんを囲む会」が催されたが、うちは実家が大阪と北海道と遠いので、来られなかった。娘は、自分の祖父母が出席できないことを理解しているようだが、ちょっと寂しそうだった。
◆朝ばったり会った土本さんと少し話す。丹後に取材で行ってたという。片道七時間半もかかるとのこと。日本も狭いようで広いんだな。
◆夜、昨夜はじめたばかりの「足電話」をはながやりたがった。はなの足を受話器に見立てて「もしもし、はい、そうです。えっ?そんなんちょっと無理ですよ。今から明日の朝までに、ですか? できるだけやってみますけど…あっ、ちゃうやん、電話かとおもたら、足やがな」と、自分でぼけて、自分で突っ込みを入れるアホな遊びを思いついて、ふとんの上でやっている。何度やっても、はなは大喜びだ。
◆日米野球、札幌ドーム。選手が打席に立つときや顔がアップになったとき、好きな言葉が画面 に紹介される。バーニー・ウィリアムズ選手は「Shut Up & Play(不言実行)」。カブレラ選手は「考えすぎるな、無心で打て」、先発の張誌家投手の「努力しないとおいしいご飯は食べられない」がいい。ヤクルトの石井弘寿投手からバリー・ボンズ外野手が打った満塁本塁打はすさまじかった。目の前を飛ぶハエを、はえたたきで叩き落とすような、豪快で鋭いスイング。格の違いを見せつけた。メジャーには桁外れの怪物がいる。

11月15日(金) 先生の手づくり遊園地「シモッキーランド」


◆風邪気味で体調がすぐれない。それでも少し仕事を進める。
◆午後、郵便局で用事を済ませたあと、西口そばにある山富商店で「保育園父母の会の催し用」の生ビールを手配。
◆保育園できょう、「シモッキーランド」という遊びイベントをやったそうだ。チケットを持って、いろんなコーナーをまわり、たくさんのお土産をもらって帰ってきた。
◆夜、日米野球をテレビで見る。松井選手は不発。堅くなってるのかな。

11月16日(土) ゲッツだぜ!

◆品川区の八潮北公園の野球場で、たき工房のゲッツというチームと試合。大敗。終了後、妻からの電話で、新代田の児童館へ急行。はながプールのあと、コンビカーに乗りたがり、お昼も食べずに児童館へ直行したらしい。しばらく遊んでから、お父ちゃん腹へってしゃぁないんやから行くでーと、いやがる娘をベビーカーに乗せて帰路につく。児童館へ行くと、なかなか帰りたがらないから、いつも困る。親の勝手なんだけど。
◆環七を折れて狭い道に入ってすぐ、テレビのクイズ番組の問題を考える仕事をされている柳原さんと遭遇。W杯後に下北沢の北口でばったり会って以来だ。あのとき、柳原さんは「エスパルスの戸田を見に、スタジアムへ行きたい」と言っていたけど、実行に移したのかな。
◆夜、日米野球をテレビ観戦するが、ゴジラ松井はまたも不発。

 

第128回 (2002年12月9日更新)

11月3日(日) 猛スピードではなは

◆文化の日。北海道広尾町で過ごす。親戚の面々ととお茶をしたり、おしゃべりをしたり、近所を散策したり、前の通 りでサッカーをしたり。風が強く冷たかったけど楽しい一日だった。
◆はなは、大勢の人に刺激されているためか、急速におしゃべりが上手になっている気がする。

11月4日(月)「七五三」を「なごみ」と読んでみる

◆広尾町内の公園へはなを連れて行き、すべり台遊びをしたり、木でできた馬の遊具に乗ってはしゃぐ。広くてきれいな公園なのに誰もいなくて、もったいない。午後早く、釧路から来ている水谷家が帰っていった。別 れぎわ、「さよなら」が大嫌いな娘は、しくしく泣きだした。
◆妻の実家のトイレに日替わりカレンダーが貼ってあり、「初心忘る可からず(しょしんわするべからず) 世阿弥元清(能楽の完成者)」とある。カレンダーには、住友生命のロゴや1978年という文字が入っている。1978年といえば、現在帰国中の北朝鮮拉致被害者が連れ去られた年だ。カレンダーとは何の関係もないのに、いま1978年というワードを見ると、つい「拉致」の二語を思い浮かべてしまう。
◆夕方、親戚に着物を借り、わたなべスタジオで娘の七五三写真を撮ってもらう。写 真館は初めてなのに、はなはカメラのおじさんの指示をきちんと聞き、上手に被写 体をこなしていた。

11月5日(火) エキノコックスってハードコアバンドみたい

◆何度も広尾町を訪れているのに、地元の名所「フンベの滝」を見たのは初めて。思ったほど高さはないが、なかなかのもの。その清流の冷水を飲まずに帰宅したので後悔しかかっていたところ、義弟の治くんが「北海道の水にはエキノコックスという寄生虫がいるかもしれないから飲まなくてよかったよ」と言う。エキノコックスというのは、通 常はキツネの体内に棲息する寄生虫で、糞尿とともに河川に排出され、その寄生虫がいる水を飲んだ人間の体内へ侵入することがあるらしい。潜伏期間は十年くらいとわりあい長く、発病すると必ず死ぬ そうだ。
◆夜、岩田おじちゃんの家を訪問。ビールをいただきながら、いろいろおしゃべり。ニュースを見ながら、「ところで、ノーベル賞を受賞した田中さんはしょっちゅうテレビに取り上げられているけど、何の発明をした人でしたっけ?」と、思いつきの疑問を発してみたが、同席者のだれも答えられなかった。岩田家から戻り、同じ質問を治くんに投げかけると、たんぱく質の分離がどうのこうの、と教えてくれた。

11月6日(水) 「米百俵」より軽いけど

◆夕方、北海道から戻ってきた。羽田空港から下北沢まで電車で帰る間、ほとんど娘を抱っこしていたら、腰が痛くなった。12.5kgは軽くない。5kgの米2袋と、2kgの米1袋を一度に持つより重いんだもの。
◆帰京後、グルメシティで買い物をして、外で食事。ショッピングの最中、小林れおくんのお父さんと、鐘下らむちゃん&お母さんに遭遇。ご主人の鐘下辰男さんはご自身が演出する舞台を上演すべく、札幌へ向かったという。わが家と交替で、北海道入りされたのか。

11月7日(木) Grow Up

◆はなが保育園へ復帰。思った以上にすんなり混ざって遊んでくれて、ひと安心。かなり意欲的に遊んでいたそうだ。ずいぶん成長したなぁ。

11月8日(金) NBAはパンツもタフ

◆ひさびさのスポーツクラブ。室さん、大久保さん、林さん、受付の女の人が「ひさしぶりですね」と声をかけてくれた。大久保さんがロサンゼルス・レイカーズっぽいデザインの短パンを履いていたので聞いてみると、アメリカに住んでいたときに三枚まとめて購入したとのこと。べつにレイカーズを応援いているわけではないが、すぐ乾くし、質がいいので長持ちしてるんですよ、ただ、まったく同じだから、交換していても昨日と同じのを履いてると思われちゃうんですよね、と笑っておられた。
◆妻が図書館へ寄った帰り、娘をいつもより一時間早くピックアップしたら、連絡帳に「きょうの様子」がまだ書かれていなくて、ちょっとがっかり。突然早く迎えに行くときは、電話をしてから保育園へ寄ったほうがいいのかも。

11月9日(土) 子どもたちは舞踏がお好き

◆出田が遊びに来たので、家でいっしょに食事。三軒茶屋のパブリックシアターで、大駱駝鑑の公演を見てきたという。「山海塾はちょっとおしゃれですけど、大駱駝鑑はけっこうグロくて、子連れ客もいるのにあんなことしてええのかな、と思ってしまいましたよ」と出田が言うから、子どもはどんな反応してたん、と僕が聞くと、笑ってました、という返事。子どもは余計な解釈をしないから、大人より素直に楽しめるのかもしれない。大人はすぐに意味づけをしたがる。
◆はなもひさしぶりに出田と会って、うれしそうだ。北海道へ行ったこととか、保育園での出来事を、何とか伝えようと奮闘している。支離滅裂だけど、娘なりにがんばっている。
◆いよいよ日米野球スタート。正確には、きょうは巨人対MLB選抜だけど。バリー・ボンズ左翼手も気になるけど、僕がとくに見たいのは、ヤンキースのバーニー・ウィリアムズ中堅手と、エンゼルスのデヴィッド・エクスタイン遊撃手。できることなら、デレク・ジーターとアレックス・ロドリゲスの両ショートストップにも来日してもらいたかった。

第127回 (2002年12月9日更新)

10月27日(日) かめに乗る女

◆娘が風邪ひきなので外出しないつもりだったが、予想以上に暖かかったので「きたざわまつり」開催中の北沢公園へ自転車で行ってみた。お店がいくつか出ていて、ニンニク焼き鳥が思った以上においしかった。知人にばったり会ったのだが、その方はおいしかったからと、お土産用に10本も買っちゃった、と言っていた。近所の小学校一年生、土本あまねくんがチョコバナナのお店を手伝っていたので驚いた。自分、ここ校区ちゃうやん。あまねくん曰く「遊びに来ただけなのに、手伝ってって言われちゃって」。まあ、ええがな。働くことはええことや。チョコバナナ、買ってあげればよかった。
◆近くの北沢小学校の校庭が駐輪場になっていたので寄ったら、コピーライターの小林秀雄さんにばったり会った。
◆公園脇にあるちびっこ広場で、うさぎとかめの乗り物を発見。はなは、いったん乗るとなかなか降りようとしない。しばらく遊んだあと、「寒くなってきたから、帰るで」と夫婦で説得して、なんとか帰路についた。

10月28日(月) さよならでござる。おならー

◆サンフランシスコ・ジャイアンツがアナハイム・エンゼルスに4対1で敗れ、ワールドシリーズが終わった。第7戦までいったのは意外でなかったが、今年は日米ともにジャイアンツがシリーズを制すると、僕は予想していたので大外れだ。残念。エンゼルスは投打ともに勢いがあった。セットアップを中心に五年も活躍した、長谷川投手が抜けたばかりのエンゼルスがワールドチャンピオンになってしまうとは。歴史はわからない。シアトル・マリナーズの長谷川さんは悔しいだろうか。
◆午後、アンドラーシュ・シフ(フォルテピアノ)による『モーツァルト・ピアノソナタ音楽集』のCDをかけながら、やらなければならない作業に取り組む。モーツァルトの音楽は、没後三百年以上を経ても色褪せない。現在のどんな作曲家よりも、彼のほうが優れているように思える。
◆『海辺のカフカ』の期間限定サイトのなかにある著者インタビューを読んでいて、ふっと、先日の夢を思い出した。その夢のなかに、文庫本だか単行本だかわからないけど、小説らしき本のページが出てきた。僕はその夢を見ながら、このページを1字1句写 しとってパワーブックに入力すれば、そのまま小説が書き上がるではないか、と思った。夢のなかで、そんなことを考えていたのだ。しかし、起きたとたん、何が書いてあったか、きれいさっぱり忘れてしまっていた。書き出しは「レッドなんとかは…」だったはずだが、そこから先が思い出せない。くそっ。ほんと悔しい。
◆保育園の帰り、四歳児のらいじくんに「さよならでござる。おならー」と言われた。なんのこっちゃ。見ていると、三歳とか四歳の時期ってどうやら、うんち、おならといった言葉が大好きみたいだ。

10月29日(火) 天天有 てんてんゆうと 読みまんねん

◆やらなければいけないことがいろいろあるため、早く起きて作業をしていたら、やたら腹が減ってきてしまい、ファミリーマートを物色。「天天有(てんてんゆう)」という文字が入ったカップ麺を見つけ、つい買ってしまった。天天有は京都の一乗寺というところにあるラーメン屋。学生時代、夜中に何度も訪れたことのある、懐かしの店だ。
◆朝になり、大寝坊した娘を保育園へ送り届けたあと図書館へ。延長した本を返却し、予約しておいた『つくる!あそぶ!!手づくりゲーム』とアントニオ・タブッキの本を3冊、ショパンのCD3枚を借りる。長嶋有さんの『猛スピードで母は』を立ち読みしたが、借りるのは今度にした。
◆先日、親子で撮ってもらった水中写真を受け取ろうと、図書館の前のスイミングクラブへ寄ったが、三十一日まで閉館だった。あちゃあ、ついてない。これじゃ、北海道へ持っていくのは無理だな。仕方ない。
◆スズキ文具でパイロットプチ(細)と三菱ユニ・プロッキー・ツインを購入して帰宅。途中、たばこの自動販売機に「たばこ税6割 増税反対にご署名ください」といった文句が書かれたステッカーが貼られていた。税率がアップすればたばこの値も上がるんだろうけど、いったい一箱いくらまでなら、みんな買うんだろう。僕は去年の夏でやめたから、一箱百万円でも、一億リラでもかまわないんだけど。
◆イラストレーター福田利之さんの個展を見にHBギャラリーへ。福田さん、えまお、ジョン、リンダ、おもちゃとスパイラルの脇をちょこっと入ったとこにある中華料理店「上海名点 南翔小」で食事。帰宅して巨人が大勝ちして三連勝を収めたと知り、三度びっくり。西武、弱すぎちゃうか。
◆話が前後するが食事中、娘から三度電話が入った。「帰りに牛乳買ってきてね」「西武、1点とったよ」「何時くらいに帰るの」。急いで帰宅して、寝る準備をして布団へ入ると、すでに寝ていた娘がむくっと起きて横に来て、「おとうちゃんがいなくて、さびしかったのー」と小声で言った。キュンとなった。ごめんな、はな。
◆昼間、娘は、うさぎ組のみんなと八幡神社まで歩いていったそうだ。二歳児十数人を連れて散歩する先生には、本当に頭が下がる。一人だけでもたいへんなのに。すごすぎる。保育士さんは偉大だ。

10月30日(水) どないなってんねん、パ・リーグ

◆西武ライオンズが、もっと巨人を苦しめてくれると思ってたのに、巨人が四連勝で日本シリーズを制してしまう。こら、西武め。ジャイアンツ・ファンの妻にとっても、今ひとつ満足しないシリーズだったようだ。
◆はなにとっては、やっと野球が終わって、親といっしょに遊べる時間が増えて万々歳、ってところだろうか。

10月31日(木) 大蔵に住む大倉です、と言ってみたい

◆保育園をきょうから休むことにした。娘と妻が、はなのひじ・膝のアトピーを診てもらうため、大蔵にある国立成育医療センターへ。そこのセンターは、子供の待ち時間をなるべく解消できるような工夫がいろいろ用意されているようなので、僕も一度行ってみたいと思っていた。今回は無理だったけど、次はぜひ行ってみよう。医師によると、乾燥しやすい肌なので、毎日保湿クリームを塗るようにとのこと。たしかに、ちょっと見ないすきに、肌をカリカリ引っ掻いているので、面 倒だけど朝夜、ちゃんと塗らなくちゃ。
◆明日から、北海道。支度がぜんぜんできてない。深夜まで荷物の準備。

11月1日(金) まだ雪がないのに荻原さん

◆羽田へ向かうため、はなを四時半に起こし、朝5時に家を出る。街には朝まで飲み明かした人間が大勢いる。こっちは起きたとこ、彼らは寝る前。不思議な気がする。王将、まだ営業してるやん。客も大勢おる。この時間に餃子を食べてるとは。今の僕の胃袋じゃ、無理。
◆JAS機に乗り込むと、はなは、座席の窓から見える隣の飛行機を指さし、「はなちゃん、飛行機に乗りたいのに〜」と泣き出した。タラップを登って搭乗したわけではないので、自分が飛行機に乗り込んだという感覚がないようだ。ほどなく帯広空港へ。空港のロビーに荻原次晴さんがいた。日焼けしていて、男前。色紙にサインをもらっている人もいる。北海道は、想像以上に寒い。迎えに来てくれた妻の両親と車で広尾町へ。道中、雨が降りはじめた。
◆妻の実家に到着。はなは、大勢の親類に囲まれて、大はしゃぎ。当然昼寝せず。さらに夜更かし。

11月2日(土) 帯広といえばランチョと豚丼

◆急遽、向かいのゆみちゃんの車で帯広へ。ランチョ・エルパソというレストランで、きょうちゃん夫婦も交えて昼食。僕は大好きなラムチャパティを食べた。やっぱりうまい。昼からビール、はやめておいた。
◆はなのバースディ・ケーキをどこで買おうかときょうちゃんに相談し、スイスの国旗のマークがロゴに付いたユトリベルグという店でケーキを購入。広尾へ戻る。
◆夜、娘の誕生日を親戚の人たちが祝ってくれて、うれしかった。はなは、きょうから三歳だ。

 

第126回(2002年12月7日更新)

10月20日(日) 食糧難の児童館

◆父母の会役員会のあと、高原明美さんと明日香ちゃんを誘い、わが家の三人とともに代田児童館のこどもまつりへ。昼時のため大混雑しているうえ、大きな子も多く、ちび二人はちょっと困った様子。しかし昼時とはいえ、食べ物がほとんど売り切れてしもうてるやんか。しゃあない、と早々に切り上げ、高原さんちで昼食をとらせていただく。保育園の様子や最近の出来事など、だらだらとしゃべりまくってしもた。
◆夜、山崎家と食事をご一緒する。晶くんと会って、はなはさらにヒートアップした様子。山崎さんに以前撮影したビデオを見せてもらった。たぶん一歳前ぐらいだろう。はなは腕や足がプルプルしていて、まだ歩いていない頃だ。懐かしいなぁ。あんなにちっさかったんか。ほんま大きなったなぁ。
◆娘は、明日香ちゃんと晶くんという仲良しの友達二人と遊べて、大満足だったのだろう。夜十二時まで寝てくれなかった。さっきまでの興奮冷めやらずだな。
◆えらい飲んでしもた日曜日だった。

10月21日(月) おちんちんは返せない

◆昨夜の夜更かしのせいで、娘は今朝八時半まで布団の中でぐずぐずしていた。夜遅くまで眠れない状態をつくるのは、いかんのかなぁ。反省。昨日から寒さが続いているためか、はなはちょっと風邪気味。心配だ。
◆夜、浴室ではなが「おとうちゃんのおちんちん、返してよー」と突然言い出す。なんなんや、それ。明日は遠足。といっても、二歳児クラスは羽根木公園までだから、そんなに遠くないけど。晴れるといいなぁ。

10月22日(火) 甘栗思っちゃいました

◆1キロ泳いでサウナ合計20分。61.1キロなり。
◆娘は遠足。本日は晴天だが、昨日の雨のせいで、地面はおそらくぬかるんでいるだろう。そのことを園長先生に話すと「お父さん、どろどろでいいじゃないですか」と言われてしまった。もっともだ。服や靴が泥んこになるのなんか、自分だって子どもの頃、ぜんぜん平気だったもんな。
◆風邪ぎみということを忘れるくらい、遠足は楽しかったようだ。公園までちゃんと歩いて、たくさん走って、はしゃぎまくったらしい。
◆夕方、保育園へ迎えに行くと、「おとうちゃんに、おみやげだよ」と、どんぐりがいっぱい入った封筒をくれた。ありがとさん。でも、どんぐりって形が丸っこいから、ぱっと見た瞬間、天津甘栗か「甘栗むいちゃいました」だと思った。

10月23日(水) 俳優のからだ

◆メジャーリーグの試合をテレビで流しながら、やらなければならないことを進める。観客席にロビン・ウィリアムス(が映ったのは昨日だったかもしれない。記憶が不確かだ)がいた。映画で見るより小さく感じるが、体つきがいい。歳をとっても、名優は引き締まった肉体を維持している。僕はアクターではないけれど、役者のような体型には憧れがある。必要以上に筋肉をつけなくてもいい。あまり油断せず、トレーニングを続け、もっと年齢を重ねたときに、無駄 の少ないボディでいられたらと思う。
◆風邪気味のはなは妻に連れられ、中村クリニックへ寄ってから登園。
◆夜、風呂場で僕のちんちんをつかんだので、びっくり。「他の子にもやってるの?」と聞くと、まーちゃんとか、かいちゃんのちんちんつかんでんの、という答え。あかんで。自分にないものだから気になるんだろうけど、いいかげんにしときや。困ったもんだ。

10月24日(木) なんとなくビリー・クリスタル 

◆向かいにある四階建ての一戸建てに住まないか、と言われ、内見に訪れるという夢を見た。部屋数が多く、エレベーターがついていて、中央が吹き抜けになっている。起きてから考えたら、うちの向かいにそんな家はない。僕の実家とそのご近所がモデルになっていたのだろうか。
◆ワールドシリーズ第5戦の開始前、投票によって選ばれた大リーグの名場面 が発表された。一位になったのはカル・リプケンJr.の連続試合出場。1995年9月6日、彼がルー・ゲーリックの記録を破ったゲームのことだ。華やかさ、派手さよりもタフであることのほうに重きを置いているということか。これからの時代、男にかぎらず、タフでなければ生きていけない。オールタイムベスト1を発表するレポーター役が、ビリー・クリスタルだったことに仰天した。
◆保育園の先生に、風呂場での一件について話した。どうやら友達には、チンチン攻撃はしていない様子なので、ほっとした。
◆午前、妻が打ち合わせのため銀座へ。その帰りに、山野楽器でピアノの教本を買ってきてくれた。娘は、その本をいたく気に入ったようだ。しかし、ピアノの本ということを理解していない様子。仕方がないな。

10月25日(金) 石井さんの勉強会は下北沢で開かれていた

◆やくざが登場し、ふたりの人間が僕の目の前で殺される、という夢を見た。先日、DVDで見た『ブラザー』の影響かもしれない。
◆モノクロプリンタのトナー代を振り込むための外出。さっきからヘリコプターが何機も上空を飛んでいてやけに騒々しいと思っていたら、「キッチン南海」の前で空を見上げていたおばさんが教えてくれた。「石井紘基が殺されたんだって」。午前十時半ごろに代沢一丁目の自宅前で刺され、その一時間後にはもう息を引き取られたらしい。僕は石井さんの支持者だったわけでないが、気の毒でならない。志半ばだっただろう。
◆夕方、娘を保育園へ迎えに行く。会社勤め帰りのお母さんたちはどこかでニュースを見て、ある程度の事件のことを知っているようだ。容疑者がいまだ逃走していることを不安げに語るひとが何人もいた。保育園の門の前にも、先生が見張りとして立っていた。石井紘基さんが刺された現場は、下北沢から渋谷方向へひと駅寄ったあたりの住宅街。僕もあの近くを何度も通 ったことがある。以前、妻と内見に訪れた一軒家は、石井さん宅のすぐそばのようだ。石井さんのご冥福と、一刻も早い犯人逮捕を祈る。

10月26日(土) 昔むかし、野球は人気がありました

◆朝起きたら雨。空気が冷たい。
◆早朝、石井紘基議員を刺殺したと語る男が警視庁に出頭し、逮捕されたという。本当に、本物の犯人なのだろうか。しっかり捜査してほしい。
◆日中プールで泳ぎ、夕方、坂田らいじくん宅へ。東京ニュース通信社の斉木さん、エイ出版のクワハラさん、プチグラ・パブリッシングの矢部さん、北海道・帯広市の競馬場で開催されていた現代美術展「デメーテル」の運営にたずさわっていた坂口千秋さんとお会いした。
◆はなは、らいちゃんのお父さんが帰宅するなり、「一緒にお風呂に入る」と言い出し、さっさと服を脱いで、らいちゃんやらいちゃんのお父さんと浴室へ。知人のお宅でお風呂に入れてもらうとは、たいした神経だ(坂田さん、申しわけない)。らいちゃんのお父さん、びっくりしたやろな。
◆実はきょうからプロ野球の日本シリーズ。今夜会ったみなさんにとっては、まったく興味のないことらしく、野球の「や」の字も話題に上らなかった。そういう時代になったということか。坂田さんちに集まった人たちは、野球に興味がないという点において、今の日本ではまったく特殊ではない。どうすればプロ野球全体をおもしろくでき、新たなファンが獲得できるのか。オーナーや関係者は、もっと危機感を持たなければならない。

 

第125回(2002年12月7日更新)

10月13日(日) 公園ビールのおいしさよ

◆羽根木公園で雑居祭り開催。家族で見に行き、焼きそばを食べ、ビールを飲み、たこ焼きを喰らう。梅丘図書館の駐輪場で出田(いずた)にばったり会い、再び雑居祭りへ。またもビールを飲む。はなは、空気をふぅ〜っと吹き込むと、ピロピロピロ〜〜っと伸びる、紙製のおもちゃをいたく気に入った様子。焼き鳥も、ひとりで一本ぺろりとたいらげた。

10月14日(月) ルールを厳守するおじさん

◆体育の日。十時頃、自転車で和田堀公園と善福寺川緑地へ向けて出発。公園内の児童交通 公園は、公道を縮小して再現し、交通ルールもすべて一般と同じく守らなければいけないことになっている。信号もある、歩道橋もある。特殊な自転車を借り、はなを横に乗せて少し走行するが、気に入らないらしく、直後に「降りる!」と泣き出した。そこで、妻がいる場所へバックしようとすると、係のおじさんに「お父さん、交通 違反ですよ」とたしなめられた。手厳しい。いや、おじさんの言うこともわかるけど、子供がイヤがって泣いてるんやから、しゃあないやん。許してえや。敷地内に機関車D51が展示されているので乗ってみた。その後、おなかがすいてきたので、公園内のべつの場所へ移動してお弁当を食べた。そして、マウンテンバイクの後部座席に娘を乗せて、井の頭通 りを通って帰宅。はなは、甲州街道を渡るあたりから眠ってしまった。自転車の揺れが気持ちよかったのだろう。

10月15日(火) ザ・ベストテン世代

◆中国・南京市近郊のチェーンストアの食品にネズミ駆除剤を混入し、少なくとも42人を死亡させたとされる陳正平実行犯の死刑が執行された。犯行から約一カ月。日本と違って、逮捕・判決・刑の執行への流れが速い。
◆大久保さんに借りた『ブラザー』を見た。お借りしたのは寺島進さんのサイン入りのDVDである。僕は恐がりなので、手で目を覆いそうになったシーンもあったが、見終わってみればおもしろかったという印象。スタジオというのかペントハウスというのかよくわからないが、ヤクザたちが米国西海岸で手に入れた建物でバスケットボールに興じる場面 が、なぜかいちばん心に残った。抗争のなかの無邪気なひととき。僕が元バスケ部だから、あのシーンに強く反応したのかもしれない。
◆夜、ものすごい雷雨。ニュースステーションを見ていたら久米宏さんが、きょう北朝鮮から一時帰国した五人の方が拉致された二十四年前を振り返ります、当時わたしは歌番組の司会をしていたんですが、事件があった七月の1位 は沢田研二さんの「ダーリング」、八月に入って樹木希林さんと郷ひろみさんの「林檎殺人事件」が1位 になるんです、などと言っていた。その歌番組はもちろん、ザ・ベストテンのことだ。当時、クラスのほとんどのやつが見ていた番組である。ランキング歌番組の黄金時代。
◆寒くなるにつれ、はなの肌が乾燥ぎみ。脇の下、背中、胸など頻繁に引っ掻いている。しまいには、本棚の角に背中を当てて、自分でガリガリやってる。こら、やりすぎたらあかんで、とはなの背中を見てみると、まるで虐待でもしたようなキズになっている。痒いのはわかるけど我慢してえや。お父ちゃんとお母ちゃんが、先生に勘違いされるやんか。

10月16日(水) 日本代表サッカー=阪神説

◆今朝起きて、腕時計を探していたら、はなが「おとうちゃんのじかん(時計のこと)、あるよおいで」と手招きするので、行ってみると目覚まし時計のことだった。惜しい、けど違う。それはともかく、ずいぶん相手の話が理解できるようになってきている。
◆日本がジャマイカに1対1で引き分ける。見どころが多いようで終わってみればそうでもない、消化不良のジーコ・ジャパン初戦だった。まぁ、監督が変わったからって、すぐに強くなるわけないか。野村さんのときも、星野さんになってもそうだった。阪神と同じだな。取れそうで点をとれない。いつものことだけど胃がむかむかする、すっきりしない。
◆お盆の時期、はなが肺炎にかかったため、北海道行きを中止したので、来月、再トライすることに決めた。娘は今から「飛行機を運転するっ!」と張り切っている。ほんまに運転したら、そりゃあんた、ハイジャックになってしまうがな。史上最年少のハイジャック犯。

10月17日(木) 池山の最終打席は豪快な空振り三振

◆朝日新聞でJR秋葉原駅でベビーカーが電車にはさまれたまま10メートルほど走った、という事件を知った。僕もはなを乗せたベビーカーを押していて、一カ月ほど前に小田急線の電車ドアにはさまれたことがある。あのときはひやっとした。車内とホームにいた若者二、三人がドアに手をかけて開けてくれ、事なきを得たが本当にショックだった。若い人たち、ありがとう。たしかあれは上野動物園へ行った日のことだ。
◆スポーツクラブで顔を合わせた三國さんと少し離す。三國さんは昨日、神宮へ行っていたらしい。そして、きょうは池山の引退試合(翌日の新聞を見ると観客4万2000人と書かれていた。神宮ってそんなに入るんだっけ)。
◆保育園へ迎えに行くと、運動会の出し物で身につけたハワイアン・ダンス衣裳がロッカーに入っていた。いただけるということらしい。娘はよほど嬉しかったのか、「おじさんに見せる!」と、近所のビーグル犬ももちゃんを飼っているおじさんと、長岡屋さんのおじさんに見せて回って、踊りも披露。六時すぎに園を出たのに、帰宅したのは七時近くだった。家に着いても、ずっとその姿で、ごはんも結局その格好のままで食べた。
◆仕事のことでいろいろあって、きょうは精神的に疲れた。

10月18日(金) クリストファー・ロイド世代
◆俳優のOさんと映画やドラマについていろいろ話し、大いに勉強になる。Oさんはクリストファー・ロイドと同世代とおっしゃっていたが、そう言われても、もうひとつピンとこない。もちろん、年齢のことだ。
◆あらためて『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を見て、この映画ってこんなにおもしろかったのか、と驚いた。シナリオを読んでみようと思う。

10月19日(土) ゴーグルなしで目を開けられますか

◆きょうは、プールで水中写真撮影日。ちゃんと潜ってくれるだろうか、という不安なんて吹き飛ばすほど、娘はがんばって顔を水に浸けてくれた。ものすごい進歩。プールの先生から「はなちゃん、すごいね」と声をかけられ、たいそうな喜びよう。プリントの仕上がりが楽しみだ。
◆夜、北野武とビートたけしの違いに迫る番組をNHKでやっていたので、ビールを飲みながら見た。番組全体としては中途半端な感が否めないが、それなりに興味深かった。たけしさんはなんに対しても、「いい意味」で白けているのかもしれない。人より客観的に、いろいろなものごとを見られるのかもしれない。
◆いっしょに見ていた娘が、番組中に挿入された、北野武とビートたけしをモチーフにした「裸の王様」の紙芝居のようなアニメーションに喜び、エンディングに流れた曲を聴いて、「だれが歌ってるの」と訊いた。肌にまとわりつくようなハイトーン・ボイスは、井上陽水さんのものだった。たけしさんは「裸の王様が北野武だとすれば、王様は裸だと言ったのがビートたけし」と語っていた。

 

第124回 (2002年12月7日更新)

10月6日(日) ジャビットめ!

◆父母の会の役員会のため北沢タウンホールへ向かう途中、自転車の前部に子供用の椅子をつけ、そこに娘さんを座らせた吹越満さんとすれちがう。ライブハウス「シェルター」の前を通 ると、午前十時前なのにすでに行列。きょうの出演は誰かと黒板を見たら、三組目に「ナンバーガール」の名前があった(この夜、バンドのホームページを見て、十一月で解散することを知った)。
◆僕がミーティングに出るため、妻と娘は別フロアの子供室へ。そこで、はなが一歳下のにこらちゃんとケンカになり、手首をがぶっと噛んでしまったらしい。親の目の前で、しかも歯形がくっきりとつくまで、まるですっぽんが離れないみたいな噛みつき具合に、妻はかなりショックを受けた様子。この時期、噛んだ・噛まれたが多いとはいえ、実際に目の前で自分の子が噛みつくシーンを目撃すると、それまで感じたことがないくらい動揺したようだ。
◆役員会のあと、 小田急ハルクのピ−ツコーヒーへ。スポーツクラブで会う、サンフランシスコ出身のジョン・シーボルトさんに薦められ、一度行ってみることしたのである。数種類のコーヒーを試した。スターバックスより濃いように思えたが、わるくない味だ。ハルクの地下は広すぎず、混みすぎず、居心地がよかった。人でごったかえし、どっちに移動するにも誰かにぶつかる。そんな、落ち着いて食品を選べないデパ地下は嫌いだ。
◆ハルクの建物に入っているビックカメラでDVD・VHS一体型デッキを物色。巨人の優勝記念セールをやっているからか、わりと混雑している。娘はディスプレイしてあるジャビットのぬ いぐるみを抱っこして大喜び。と思ったら、ジャビットの着ぐるみが現れると、とても恐がっている。
◆夕方、にこらちゃん宅へ謝りの電話を入れた。まだ少し赤みが残っているらしい。ほんとに申しわけない。その後ピーコックで、RODYという青いゴム製のロバ(馬?)を奮発して購入。日本製のおもちゃとはちがう、丈夫そうな表面 。救命ボートを思わせる、しっかり具合だった。
◆昨夜に続いてビールを飲んだら、体重がリバウンド。入浴後64キロ以上あった。気を引き締めなくては。

10月7日(月) ミッドフィルダーもいいけれど


◆起床してすぐ64キロ。ジムトレーニングを3セット(チェストプレス、ラットプルダウン、ロータリートルソ、シーティッドレッグプレス)34分で5.5キロ走り、1キロ泳いだ。トレーニング後、62.25キロ。
◆昨年覇者のアリゾナ・ダイヤモンドバックスがプレイオフでカージナルスに敗れて消える。ジーコが日本代表メンバーを初めて選出。フランスW杯で勝てなかった相手、ジャマイカを相手に稲本、小野、中田、中村の中盤がどれくらい機能するか見てみたい。
◆昨夜購入したロバ(馬?)を、はなはたいそう気に入った様子。かなり長い時間またがっている。「おうまはみんな パッパカはしる パッパカはしる パッパカはしる」と歌っているうちに、パッパカがなぜか「カッパ カッパ カッパなにさま」に変わっていた。子供の言語感覚は、ほんまおもろい。保育園でも、青いRODYを先生に自慢していたそうだ。

10月8日(火) 鳥取のハワイ温泉って知ってますか

◆四時起き。すぐに業務を進める。娘を送ったあと、茂田さんと少ししゃべる。いま茂田さん宅には、なんきんさんが連続して泊まりこんでいるという。もう二週間ほど滞在されていると聞き、びっくりする。
◆九時二十五分に入り、10キロ走って、1キロ泳ぎ、61.85キログラム。へとへとになった。夕方、ピートさんとカフェJr.で打ち合わせ。
◆保育園から、運動会のパンフレットが届く。「世界のお祭り」をテーマにした今回の運動会で、はなたちのクラスは ハワイアン・ダンスを踊るらしい。楽しそうだな。

10月9日(水) ツインズといえばトリー・ハンター外野手

◆朝、土本さんに16ミリフィルムの映写について相談する。アメリカン・リーグ優勝決定第一戦、ミネソタ・ツインズがアナハイム・エンゼルスを2対1で負かす。ツイン・ドームは東京ドームのような白い天井で人工芝。ミネソタまで北上すると、ドーム球場じゃないと寒いのだろう。プリンスはミネアポリス在住じゃなかったかな。応援に来ていないのだろうか。
◆部屋が狭くてどうもこうもならないので、泣く泣く本を五十冊ほど売却。書物を処分するのって、なぜにこんなにつらいのか。五十冊程度じゃ、部屋の狭さは解消できるわけがなく、もっと処分しなきゃ、と妻から小言をいわれる。たしかになければないで、なんとかなるんだろうけど。
◆おもちゃや絵本を出しては、出しっぱなしにする娘。片づけ下手は僕似なのかな。保育園の先生曰く、これからますます知恵がついてきて、面 倒なことは親任せになってくるから、たんに「片づけて!」ではなく、宅急便屋さんやデパート屋さんごっこをしつつ、遊びながら片づけの手伝いをさせてみてはどうか、とのこと。そういうのは思いつかなかった。さすが先生、引き出しがちがう。

10月10日(木) じゃがいもにカラテチョップ

◆はなが春畑真理子先生を「まりこ」と呼ぶ捨てにしているらしい。けしからんやっちゃ。明け方、「スリッパ、スリッパ」と寝言を言いながら、妻の顔や体を蹴飛ばしていた。いったい、どんな夢だったんだ。起きてから、はなに訊ねてみたが、まったく覚えていないようだ。
◆スポーツクラブで会うある方の奥様が、知らないうちにお亡くなりになっていたらしい。三カ月も知らなかったなんて。このごろ見ないなぁ、とは思っていたけど、まさかそんなことに。ご冥福をお祈りします。
◆フリースタイルの吉田保さんと「カラテチョップ」という店で昼食。なかなか美味なタイ風(ベトナム風というのかな)チキンカレーだった。ただ、じゃがいもが少し硬かったのは難点。噛むと、口の中でしょりしょりしていた。歯の矯正をしている途中の妻は、僕以上に難儀した様子。
◆保育園から戻ると、はなは「ゆうきくんの手、ガブしちゃったの」と言い出した。理由を聞くと、娘の布団の上でゆうきくんがジャンプしていたから、だめよ!と怒って噛みついたらしい。またも噛みついたとは。とほほ。まずいな、どうしようかと迷っているうち、ゆうきくん宅へ謝りの電話を入れるには少し遅い時間になってしまった。失礼ながらメールで謝罪。しっかし、ほんま、よう噛みよるなぁ。

10月11日(金) 曇りのち曇り

◆スポーツクラブへ行くが調子が出ず。ゆっくり5キロ走り、200メートルだけ泳ぎ、あとは三國さんとおしゃべりして帰宅。体調には波がある。
◆保育園の先生に、噛みつきの件で相談。二、三週間前から、はなはちょっと表情が曇った状態の日が多いらしい。先生の予想では、それが一カ月くらい続くかも、とのこと。発達過程のひとつの現象らしいが、自我の出方に波があって、今は何をやっても気分が悪い時期だという。ややこしいなぁ。でも、だれもが通 る道なのかもしれない。

10月12日(土) ハワイアン・ダンスの女

◆保育園の運動会。よく晴れたが、秋らしい気温というか肌寒い。山田真理さんとこが運動会だった先週土曜は暑かったはずだけど、わずか一週間でかなり秋らしくなった。
◆はなのハワイアン・ダンスの腰つきに、かなり笑わせてもらった。いつのまにあんなに踊れるようになっていたんだ? 他のお母さん達にも大受けだった。「家で秘密特訓したんでしょ」「環七沿いにフラ教室あるよ」など、いろいろ声をかけられた。
◆僕はうさぎ組の保護者たち十人で大縄跳びに挑戦したが、一分に一回しかできずにがっくり。つき組の子は自転車に乗れるし、逆上がりもできて、すごい。あと数年で、うちのはなもあそこまでできるようになるのかな。園庭が狭く、よってトラックもかなり小さいので、最後の「年長さんリレー」はかえってものすごい迫力。かぶりつきで応援していた僕らのところに、子どもたちが突っ込んできそうでドキドキ。今も昔も、リレーは運動会の花形なんだよな。子どものころ、リレーや徒競走が苦手だった僕でさえ、そう感じた。団体競技は、見ているほうも団体で盛り上がれる。
◆夜、同じうさぎ組の方たち数人と「魚民」へ。子供たちは大はしゃぎ。でも、個室だったので、心おきなく騒がせながら、親は親で運動会談義で盛り上がった。ここでもまた、はなのハワイアン・ダンスが話題になった。娘といっしょにダンスの特訓なんて、まじで、やってへんちゅうねん。

 

第123回(2002年12月5日更新)

9月29日(日) 雪山殺人事件

◆雪にかこまれた山荘である三姉妹のうち、二人が殺されるという夢を見た。三姉妹はみんな記憶にない人物だった。僕の視線は最初、カメラの眼だったのに、いつのまにか自分も登場人物としてそこに参加していた。なんだか、気味の悪い夢だった。
◆吉祥寺のロンロンと無印良品で娘のスニーカーを購入。ロンロンで買ったおにぎりとお好み焼き、焼きそばを井の頭公園で食べ、白鳥のボートで池を周遊。白鳥ボートのペダル漕ぎが思ったよりハード。かなり汗をかく。朝、ラジオのウェザーニュースで聴いたところ、きょうの最高気温は25度ということだったが、体感温度はそれ以上である。
◆夜、おでんと焼き餃子を食べた。はなは、ちょっと風邪ぎみ。くしゃみ、鼻水が出ている。まずい。もうすぐ運動会だぞ。油断は禁物だ。

9月30日(月) お前らにやる金はないで

◆僕が通っていた大学の同窓生たちと集い、グループ旅行の打ち合わせをし、夜になって解散。その後、自転車で急いで実家へ帰る途中、たまたま通 った暗がりで少年二人に刃物を突きつけられ、金銭を要求された。イヤな夢だった。夢の途中、ズボンの後ろポケットに入れた財布に現金七万円以上を所持していたが、くれてやるのは悔しいので、若者が持つ折りたたみカミソリを左手で振り払うと、刃物は少し離れたところへ飛んていったが、左手の中指に傷を負った。その痛みで目を覚ます。隣の部屋へ行き、明かりをつけて確認したが、どこにもケガはない。最近、連日へんな夢に遭遇する。後味が悪い。
◆午前二時に飛び起きてしまったため仕事に取りかかったが、睡魔に襲われ、午後四時に再び睡眠。
◆NHKの連続テレビ小説『まんてん』がスタート。脚本はマキノノゾミさん。主題歌は元ちとせさん。
◆はなは、このところ運動会の練習の際、本番の衣裳を身につけるとノリノリでダンスするらしい。先生からうかがった。どんな衣裳なのだろう。

10月1日(火) NBAのおっさん

◆前夜十時に寝たら、十二時に目を覚ましてしまった。はなは、七時二十五分にふとんから出たのに、まだ眠そう。「カーテン開けないで。まだねんねするの」と、うだうだ。保育園で昼寝する際も、どうやら寝つきがわるくて、先生も心配してる。膝の裏に、じんましんが出てきているし、体調が良くないのかなぁ。見ているとそんな感じはしないんだけど。
◆スポーツクラブで6キロ走る。昼、NBAオーランド・マジックのキャップを被ったおじさんをグルメシティで見かけた。たぶんチームのファンでなく、何となく被っているんじゃないかな。午後、仕事の資料を読む。
◆夕方、台風の影響で雨が降るなか、はなを迎えに行く。延長保育でまーちゃんを預けているTさんと会った。「子供が吹き飛ばされると困ります」と上司に言って、早めに退社させてもらったそうだ。仕事なんて、たいていなんとかなる。こんな日は、みんな残業せずに家へ戻ればいいんだ。
◆夜、ディレクターのAさんから電話が入り、現在進行中の会社案内のコピーについての有益なアドバイスをいくつか聞く。大いに参考になった。

10月2日(水) 外で飲むコーヒー

◆早起きし、メールを何件か送る。台風は寝ているあいだに去ってくれたようだ。ありがたい。
◆ピートさんとカフェJr.で雑談。その後、サミットを通りがかったついでに仕事でかかわった広告が載っているフリーペーパーをもらう。偶数月1日配布のはずのお目当てのフリーペーパーが最初、「ご自由にお持ちください」と書かれた什器になく、きょう寄っても仕方がなかったのかと思い、その場を去りかけた瞬間、受付カウンターの棚に積まれてあるのを発見。係の女性にお願いして、配布前のものを一部いただくことができた。
◆はなの湿疹が、上半身を中心にいっそうひどくなってきた。以前から、風邪ぎみになると、赤いポツポツがよく出てきていたから、今回もそれだろうか。ただ、本人はずっと痒そうにしているわけではない。でも念のため、と妻が保育園の帰りに皮膚科の病院へ連れていってくれたが、水曜午後は休診だった。えっ、そうだったっけ。お疲れさん、と妻をねぎらう。

10月3日(木) エクセレントなエクスタイン

◆六時半に起きて体重計へ。体脂肪29%、体重63キロ。もっと早く起きるつもりだったのにダメだった。
◆33分33秒で5.75キロ走り、459キロカロリー消費。720メートル泳ぎ、6分半サウナ。トレーニングの体重61.4キロ。昨日のトレーニング後は62.35キロだったから、一日で950グラム落としたことになる。この調子でいくぞ。
◆きょうこそ、はなは皮膚科へ。季節の変わり目に、温度差などに体がついていけず、湿疹のようなポツポツが出やすくなる子供もいるらしい。特に皮膚が弱い子はなおさらだとか。でも、理由がわかってひと安心。このところ、はなの機嫌の波が大きく、手こずることも多いが、皮膚のボツボツが原因のひとつだったのかな。
◆仕事の合間、テレビでメジャーリーグの試合を見て、アナハイム・エンゼルスのデヴィッド・エクスタイン遊撃手を応援していている。公称172センチという身長は、大リーがーの中ではかなり小柄だろう。実際はもっと小さいんではないか。

10月4日(金) ゴールデンレトリーバーとメルセデスベンツ

◆昨夜九時頃、北沢二丁目でフリーターの男性が三人組に約140万円を脅し取られる事件があったらしい。夜といっても、深夜ではないし、子連れで歩いている人だっている時間。ましてや、うちのすぐ近所だ。気をつけなくちゃ。もう、どこにいようと油断ならない。いやな世の中だな。
◆早起きしてランニング。世田谷公園まで行き、園内を五周して戻る。僕の計算では走行距離は10.6キロ、所要時間1時間12分。緑道を走りながら、犬を連れて散歩する人たちを見て、ふと思った。ゴールデンレトリーバーとメルセデスベンツ。東京にはどちらが多いだろう。やはりゴールデンレトリーバーだろうか。安価な犬ではないだろうけど、ベンツを購入するよりは安いだろう。
◆保育園でYさんから、ご主人が学生時代に占いクラブへ入っていたと聞く。あんなに立派な体格だから、てっきり運動部に属していた人かと、勝手に思いこんでいた。何事も、決めつけはよくない。
◆運動会の練習も、大詰めに近い。きょうは大きなお兄さん・お姉さんたちがオープニングの練習をしたそうだ。はなは園庭のスロープのところに張りつき、興味津々、見入っていたという。

10月5日(土) そしてFWはいなくなった

◆朝、世田谷公園の外周を走っていたら、浦和レッズのジャージを着た外国人選手とすれちがった。もう一周してから本人に声をかけてみようと思っていたが、見失ったしまった。しまった。帰宅後、うちにある選手名鑑で調べたら、やはりエメルソン選手だった。浦和在住じゃないのかな。
◆本日はプールの日なり。はなは、顔を水面につけてもいやがらなくなってきた。大きな進歩。どういう状況だったか忘れたけど、「はなちゃんガーン、ショックー」と言ったのでびっくり。どこで覚えてん、そのセリフ。おいおい、きみはマンガか。それはともかく、二歳児にしてみれば、ずいぶん大人の発言なのかもしれない。って、バカなのは親のほうか。

 

第122回 (2002年12月4日更新)

9月22日(日) パンダの配色は誰が考えたのか

◆上野動物園へ行こうと朝から外出。下北沢駅のホームではなを乗せたベビーカーが列車のドアの挟まってしまい、焦った。まわりにいた若い男性数人がすぐにドアをこじ開けてくれ、事なきを得たが、頭の中が真っ白になってしまった。僕がぼーっとしていたため、もうちょっとで大変なことなるところだった。妻にも怒られ、しゅんとする。助けてくれた学生らしき方々、ありがとうございます。創刊されたばかりの『生本』という雑誌が売店にあり、それを買おうかどうしようか迷って、ぼーっとしてたんじゃなかったか。この生本、後で調べたら、アクセスパブリッシングが発行している文芸誌だった。
◆千代田線の根津駅から少し歩き、動物園へ入場し、起きたてのパンダを見ることができた。最初、パンダの前を通 ったとき、棚みたいなところにパンダのぬいぐるみが置いてあるのかと思ったが、二、三分たって戻ったら起き上がった瞬間に遭遇。動くと、やはりかわいい。というか、自分でもびっくりするくらいドキドキした。実物を見たのは生まれて初めてだったけど、みんなに愛されるのが納得できた。白と黒のカラーリングが絶妙だし、他の動物と存在感が違うもの。父親が本物にジーンときているのに、はなは売店で、パンダのぬ いぐるみを手にして離さない。仕方がない。つい買ってしまった。パンダ、キリン、ゾウを見るのは楽しかったし、小獣館の小さなネズミたちもかわいかった。マンドリルの顔は平面 構成のシルクスクリーンの作品みたいだ。ピエト・モンドリアンの絵画にも通 ずるものがある。
◆根津までの戻り道、飛行機を模した(というほどでもないけど)「羽田」という喫茶店を見つけ、笑った。近くに日本画の顔料の店やチベットの民芸品店もあった。東京芸大が近いから、画材店が多いのだろうか。

9月23日(月) 奄美の唄が下北沢に響く

◆夕方、ステップの前でアンドレスさん一家と再会。奥さんのカヨちゃんはもう、飛行機の乗務員の仕事に復帰しているそうだ。はなと、はなと同い年のレナンくんは、じゃれ合って一緒にスニーカー屋さんごっこで盛り上がっていた。「いくらですか?」と聞くと、はなは「さんじゅうえん!」。あんた、それじゃ安すぎやん。
◆夜、知人のウェディングパーティへ。十年ぶりくらいで会ったKさんと、映画や脚本の話をじっくりする。遅い時間になって、元ちとせさん、我那覇美奈(がなはみな)さんという二人のシンガーが二次会の店に顔を出し、Nさんご夫妻の新生活を祝福し、生声で何曲か披露してきくれた。元さんは不思議な歌い手だ。声の裏返り方がおもしろく、振り付け(動き)がユニークで、服装もかすりの着物のような和調だった。
◆きょう一日、はなは昼寝をしなかった。初めてのことじゃないかな。

9月24日(火) 甲子園で優勝しなくてもいいじゃないか

◆午後、市ヶ谷にある取引先へ出向き、すぐに帰宅。
◆途中、白髪の男性が、僕の前で足の裏を上に見せるようにチョンチョンと左右の足。なんだかかわいらしい仕草だった。
◆電車のなかでずっと村上春樹さんの新刊『海辺のカフカ』を読んでいたら、何度も乗換駅を乗り過ごしそうになった。
◆以前よく歌っていた「はじまるよったら はじまるよ」を入浴前に突然思い出し、娘に聞いたが覚えていないという。それはこんな歌。振り付けがとてもかわいららしい曲なのだ。

 はじまるよったら はじまるよ
 はじまるよったら はじまるよ
 2(に)と2でかにさん チョキン

 はじまるよったら はじまるよ
 はじまるよったら はじまるよ
 4(に)と4で おばけ

◆2の次が4になってるし、僕もところどころしか記憶していないけど、大好きな楽しい歌。今度、保育園の先生にちゃんと教えてもらおう。

◆このところ、はなは聴診器(山田真理さんからいただいた、黄色くてかわいい、おもちゃの聴診器)で僕やぬ いぐるみの体の調子を診たり、採血するまねをして、やはり僕やパンダやクマやグルミットのぬ いぐるみの上腕部を「チクン」と言いながら、指先で突いている。親バカだけど、この針を刺すしぐさ、「チクン」がかわいい。
◆マジック1の巨人が阪神にサヨナラ負けを喫したものの、二位のヤクルトが中日に敗れたため、リーグ優勝を果 たしてしまう。タイガース・ファンの僕としては、せめて甲子園以外の場所で胴上げをしてほしかったが、それも叶わなかった。冷静に戦力を比較すれば、ジャイアンツがペナント・レースを制して当然。まあ、しょうがない。投高打高の西武ライオンズとの日本選手権が楽しみになってくる。ただ、日本シリーズがはじまるのが10月26日というのは遅すぎる。ほとんど1カ月先じゃないか。俺はそんなに待てんぞ。

9月25日(水) ぼくもピアノが弾けたなら

◆「10分間で600回の腹筋運動がある」という宣伝文句で知られ、腹部や太股、上腕部に電気の刺激をあたえて引き締めたり筋肉強化をはかる健康器具、EMSベルト。近くのディスカウントストアで、僕も何度か見かけたことがある。けっこう売れているであろうあの人気商品が、やけどや筋肉の炎症を起こす恐れがあると、昨日、国民生活センターが発表した。やっぱり、ラクしてシェイプアップはできない、ということだな。学ばなきゃ。僕もそうだけど、人間はすぐに楽しようとする。何ごとも結局、地道がいちばんの近道だと、最近よく思う。
◆朝、知り合いが社長退任となった記事を見つけて驚く。経済面に自分の知人の名が出るとは。大丈夫だろうかと心配になって、すぐさまメールした。
◆マリナーズ対アスレチックス戦の九回表一死から、イチロー選手がライトフライをていねいに捕球した瞬間、なぜか村上春樹を思い出してしまった。自分でもよくわからない。
◆娘はまた最近、指チュッチュをするようになってきた。親指が腫れてる。困ったなぁ。夜、おもちゃのピアノで音を探しながら弾くと、はなは「クリスマス!」と答えてくれた。僕の下手くそな演奏でも、ジングルベルの曲だということくらいわかるんだ。やるじゃないか。

9月26日(木) インターナショナル・テーブルテニス

◆昨夜は遅くまで仕事し、その後もなかなか眠れず、発泡酒を飲みながら『海辺のカフカ』を読む。
◆寝る前に飲んだからか、スポーツクラブへ行ったのにトレーニング後の体重63kg。痩せなくちゃ。58kgくらいになったら、体が軽いだろうなぁ。いや、こうなったら55kgを目標にするか。年内に55kgを切る。無理か。ひさびさのスポーツクラブでジムトレーニングを3セットこなし、ジョンさん、林さん、松本さんと卓球のゲーム。室さん、大久保さんとも少し話す。室さんは、黒い石鹸などで知られるアルソアという企業の仕事をしているらしい。
◆夕方、はなを迎えに行ったとき、保育園の前で安藤さんと会った。安藤さんによれば、下北沢付近の、小田急線を跨ぐ歩道橋に幽霊が出るそうだ。有名な話らしい。そんなの初耳ですよ。たんなる噂であってほしい。
◆午前1時過ぎ、『海辺のカフカ』上下巻を読了。そして就寝。

9月27日(金) 恐怖の盆踊り

◆今朝はいつになく、はなが早起きした。6時20分。起きてすぐ、おまるでおしっこをたっぷりした。見ると、夜寝る前につけたオムツが、まったく濡れてない。どおりで、このおしっこ量 。こりゃ、大人並みだぞ。
◆Yさんから届いたメールの内容がおかしかった。以下の部分。

 でも、同じ区の保育園でも、園によって全然違うんだよね。
 すごく笑えたのが(笑っちゃいけないんだけド。)
 この間、新築に建て直したばかりのある保育園が
 建て直し後初めて「納涼会」を園で開催したらしいんだけど、
 園庭がすごく狭いのと、園庭が住宅に隣接しているっていうんで、
 近隣への迷惑を考えて、盆踊りの音楽のボリュームを小さくしたらしい。
 そしたら、あまりに小さいんで盆踊りをやっているのに
 誰も気が付かずに終わっちゃったんだって。
 そんなん、1年に1回、数十分ぐらいのことなんやから
 少々大きいボリュームでやっても、
 許してやんなさいよ、ご近所の人たち。
 って言いたくなったわ。

◆なるほど。誰も踊らない盆踊りって、けっこう間抜けな感じだなぁ。

9月28日(土) アンダーでダウン気分

◆新代田のプールへ。きょうは妻が入れてくれた。『パパと10人のこども』という絵本を図書館で借りてきた。プールの後、向かいにある代田児童館へ。なんと、月組の小林りこちゃん、安藤まほちゃん、その弟のはなと同じうさぎ組の安藤てっちゃんがいた。しばらくすると、今度はうさぎ組のとうこちゃんが登場し、大騒ぎに。うさぎ3人組は、コンビカー・レースに夢中だ。いつも一緒に遊んでいる友達同士だから、やっぱり楽しいんだろうな。なかなか帰ろうとしなくて困った。
◆夜、日本代表アンダー21のパレスチナ戦をテレビ観戦。勝つには勝ったが、あぁ、やっぱり見なきゃよかった、という気になった。サッカー日本代表の試合は、たいてい観戦後にそういう気分になる。スカッとしない。
◆最近、サッカー観戦をはなが許してくれるようになった。前は「いやぁ」と、すぐテレビを消してしまったのだが。この変化はなんだろう?

 

第121回 (2002年12月4日更新)

9月15日(日) 長寿の秘密

◆敬老の日。大阪の実家で、朝日新聞を見ていたら書評欄に山崎浩一さんが顔写 真入りで出ていた。はながそれを見て、「あっくんのパパ、あっくんのパパ」と連呼。いつだったか、前に新聞に載っていたのを見せたときはわからなかったのに、たいしたもんだ。
◆兵庫県三木市にあるグリーンピア三木という施設に親戚十六人が集い、祖母の米寿(八十八歳)を祝った。財団法人「年金保養協会」というところが運営するこの施設。パンフレットには「100万坪」とあったんじゃなかったかな。キリがよすぎてその数字が正確だとは思えないけど、敷地はたしかに広い。まるでUCLAのキャンパスみたいだ(行ったことはないけど)。正直に申せば、無駄 に広すぎるような気がする。
◆夜、はながコンクリート床のバルコニーへ転落し、顔をケガした。大泣き。おばあちゃんの長寿の秘訣は、味の素(祖母は漬け物にかける)、カラスの行水、それから一日一本のオロナミンCらしい。ほんまかいな。アガリクスもプロポリスもいいけど、オロナミンもね。

9月16日(月) 神戸ビールと太陽の塔

◆グリーンピア三木の温水プールで親戚の子どもたちと泳ぎ、宿泊施設の前の芝生で妻と娘と遊ぶ。キリンの神戸ビールを飲む。地域限定らしい。昼食後、兄の車で高槻市の実家まで連れて帰ってもらう。途中、万博公園の太陽の塔が見え、妙に感動する。あんなもん、よくつくったな。岡本太郎さんの作品は、歳月を経てもやっぱりすごい。人間や建物、生き物を傷つける爆発には断固反対だが、「芸術の爆発」は世の中に必要だ。
◆夕方、171号線沿いの回転寿司へ。
食いなはれ 回転寿司が せきたてる

9月17日(火) 2001年は昔になりにけり 

◆宮沢章夫さんの舞台設営を手伝う夢を見た。宮沢さんが金槌を持って、ベニヤ板に釘を打とうとしているところで目が覚めた。起きた瞬間、最後まで手助けができず、申しわけない気持ちでいっぱいだった。
◆あっという間に東京へ戻る時間が来た。京都駅と一体化している伊勢丹百貨店の上階で、両親とお好み焼きを食べ、新幹線へ飛び乗る。名古屋駅のそばにIBMと書かれたビルがあり、その隣がHALという名のコンピュータの専門学校。キューブリックの『2001年宇宙の旅』を思い出した。
◆とここまで書いて気づいたけど、2001年って去年なのか。新幹線の自動ドアの上に設けられた文字情報画面 に「あなたの人生をとことんサポートします。」というキャッチコピーが右から左へ流れて消えた。あれは、どこの広告だったのだろう。本当にとことんサポートしてくれるのだろうか。お願いしてみようかな。夜、下北沢の自宅へ戻って家族で食事をしていたら、電話が鳴った。新たな仕事の依頼だった。

9月18日(水) はなに驚く先生たち

◆二週間ぶりくらいのスポーツクラブ。ゆっくり40分かけて5.5キロを走り、軽くクロールと平泳ぎ。サウナに6分入り、シャワーを浴びて体重62.9キロ。また、59キロ台をめざそうと決意する。達成できるのはいつの日か。
◆妻と昼食をとっている最中、電話が鳴って新規の仕事が舞い込んだ。
◆娘は先週の金曜以来の保育園。先生方が、はなの顔の傷にびっくりしていたので、バルコニー転落事件の模様をお伝えした。本人はそんなに痛そうにしていないけど、見ていると痛々しいし、早く治ってほしい。

9月19日(木) 人間は生まれながらにして俳優である

◆午前二時に目が覚めてしまった。仕事の資料を読み、コピーライティングを進める。
◆夕方、妻が右眼の違和感を訴えた。見ると、黒目の鼻寄りの一部分が僅かにくぼんでいる。いったいどうしたんだ。午後五時前、妻は佐々木眼科へ急ぐ。たいしたことはなかったらしい。ホッとした。
◆朝、妻が送っていったとき、娘が泣いたそうだが、すぐその後、演技だったと判明したとのこと。子どもは泣くのが上手だ。

9月20日(金) 浦和が蒲焼きのまちだとは知らなかった

◆午前四時起床。昼間、競艇のコピーを考える。
◆昨夕から妻が眼帯をしているが、娘はそれを「かっこいい」と思ったらしく、やたらつきまとって、あとを追いかけている。眼帯をしている本人は不自由そうにしているのに、子どもの感じ方って自由だな。感心した。
◆夕方、浦和の小島屋というお店の蒲焼を、山田真理さんが持ってきてくれた。むちゃくちゃうまい。こんなおいしい蒲焼は生まれて初めてだ。店で食べたんじゃなくて、持ち帰りメニューで、つまり家でここまで美味というのは尋常じゃない。
◆夕食後、フリースタイルの吉田保さんとラ・カーニャへ。外で飲んだのはひさしぶり。町田康さんのバンド「ミラクルヤング」のライブ告知チラシが店内のテーブルに置かれていたので一部もらう。そのバンドに、藤井裕さんがベースで参加しているようだ。藤井さんとは数年前、この店で鉢合わせ、酒が入った勢いで勇気をふりしぼって話しかけたことがある。ギタリストの石田長生さんもその場に居合わせた。僕が大阪にいた時分、石田さんと藤井さんはボイス&リズムというバンドをやっていた。
◆その夜、藤井さんは「昨日、(忌野)清志郎とシモキタでメシ食ってたんだよ」と言っていた。藤井さんはそのころ、清志郎さんとバンドを組んでいた。ずっと大阪を本拠地に活躍していた石田さんは、「先月からこっちに出てきて、いま高円寺に住んでんねん」とおっしゃっていた。
◆話がそれすぎた。十二時前に帰宅し、極生(ごくなま)の350ml缶を飲んで、そく就寝。

9月21日(土) 野球で打てずに打ち上げ参加

◆急ぎ仕事があり、草野球に参加できず。原稿を送ってから、新代田のスイミングスクールへ。はなが泣かずに、水に顔を浸けられた。ようやった。
◆夜、山崎浩一さんの著書『千語一語物語』刊行記念の打ち上げに誘っていただき、僕らはその本にまったく関係ないのに一家で参加させてもらった。場所は下北沢の某店。さんざん飲んで食ってさせていただいた後、実業之日本社のTさんたちとともに山崎さんのお宅へ移動。美味で楽しい一夜だった。みなさんに多謝。日付が変わるころに帰宅して爆睡。

 

第120回 (2002年11月29日更新)

9月8日(日) 初・土間土間(どまどま)
正午まで、父母の会の役員会。その後、北沢八幡宮のお祭りの子供みこしに参加。夜、土本さん一家に声をかけて「土間土間」で食事。初めて店内に入ったが、わるくなかった。やけに流行っている店だった。仲良しの土本燈子ちゃんと一緒なので、はなはいつも以上に騒いでいた。

9月9日(月) 石井さん、だいじょうぶですか
ピート・サンプラスが全米オープンでアンドレ・アガシをくだした。ドジャース石井一久が、ヒューストン・アストロズ戦でブライアン・ハンター(Brian L.Hunter)選手の打球直撃を額に受け、担架で運ばれた。意識はあるようだ。大事に至らなければいい。共同通 信によれば、同行したチーム関係者は「(同投手は)意識はしっかりしており、冗談も言っていた」と語ったという。
西武のカブレラ選手が、九回裏2アウト一三塁の場面で49号3ランをバックスクリーン左に放りこむ。スポーツ観戦な一日だった。といっても現場で生で見たわけじゃないけど。
きょうのはな。保育園では、先生の手製のATM機がバージョンアップされ、それを使ってお金を引き出し、バケツ型の買い物かごがいっぱいになるまでショッピングを楽しんだという。って、何を購入したのだろう。

9月10日(火) ビンラディンがそばにいる!?
早朝に起床し、某企業の会社案内に用いる社長メッセージを作成。ディレクターの方にメールした後、大急ぎで家を出てバスに乗り、駒沢の国立東京医療センターへ娘を連れていく。肺炎が完全に治ったかを診る検査。娘は前回と違って、採血されるとき激しく泣き叫んでいた。痛いよー痛いよー。その声を聞くのが辛かった。
病院から戻り、新聞をチェックしていると週刊朝日の広告の中にこんな見出しを発見。「ビンラディン日本上陸?下北沢で目撃情報」。おい、まさか。芝居に出てるのか、ライブハウスに出演か。いったいどこからの情報なんだろう。売るために考えた、インパクト重視の見出しだろうか。ただ、本物かどうかはともかく、外見がビンラディンに似た人間なら、この町にいそうな気がする。急に思い出したけど、ビンラディンの顔が胸にでかでかとプリントされたTシャツを着た外国人と、南口商店街ですれちがったことがある。あれは、夏前のことだったかな。立川談志さんが着て、ずいぶん前に朝日新聞に映っていたのと、同じTシャツだったと思う。
夕方、ビデオを借りて戻り、再生しようとセットしたら、とたんにデッキが動かなくなってしまった。故障かな。よくわからないし、慌てていじると余計ややこしいことになりそうなので、ビデオ鑑賞はとりあえず諦める。娘は夜、入浴前に「あしたはもう血ぃ抜かない? 血ぃ抜かない?」と繰り返し質問をした。よっぽどイヤだったんだろう。
カブレラ選手が50号を打ったという。あの上腕は、サンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズ選手より太いだろうか。
病院から戻ってくるのが遅くなったので、きょうは保育園を欠席した。仕事を進めなきゃいけないので、あまり遊び相手をできず、申しわけない。

9月11日(水) ロスタイムは永遠に
ワールドカップの韓国対イタリア戦といえば、1ー1で延長に突入。トッティがその日2枚目のイエローカードをもらい退場し、疑惑判定で物議をかもしたが、あのゲームで主審を務めたエクアドルのバイロン・モレノ氏が8日、自国の首都キトで行われた試合でなんと12分間ものロスタイムをとり、地元チームを勝たせたとして、翌9日、相手チーム側から永久資格停止を申し立てられたという。同氏はキト市議選に立候補しており、地元票狙いの行為とささやかれているそうだ。12分もあるロスタイムなんて聞いたことがない。ギネスに申請してみればいいのに。
はなは園の周辺を、ひさしぶりの散歩。がんばって、よく歩いたという。

9月12日(木) レ・ミゼラブル2
朝、デイホーム代沢と書かれたワンボックスカーを見かけた。車の側面には、「やさしい手」というキャッチコピーも入っていた。「やらしい手」に変えたら困るだろうな、としょうもないことを考えてしまった。
先日から取り組んでいる会社案内の件で、広告代理店のデイレクターの方と電話でやりとりをしたあと、北沢タウンホールと世田谷図書館へ。図書館はあいにく休館だったが、長い髪ををセンター分けした、職員らしからぬ 男性に本を手渡しで返却。長髪のおじさんに手渡したのは、三谷幸喜『経費でおちない戦争』、川上弘美『溺レる』、北野武『余生』、久能靖『「よど号」事件122時間の真実』『浅間山荘事件の真実』(敬称略)の五冊。交換本コーナーをのぞくと『レ・ミゼラブル(2)』があった。もらわなかったが(1)がどこにあるのか、気になった。
娘は保育園の運動場でダンスしたり、一本橋渡り(低い平均台を落ちないように渡るんだったかな)を楽しんだそうだ。

9月13日(金) ひさしぶりの大阪
午前三時半に起きて仕事。妻は不眠症になって二日目。寝たいのだけど眠くなくて、頭は冴えているという。
午後、実業之日本社のTさんから、山崎浩一さんの『千語一語物語』が届いた。ありがたい。ちらっと目を通 したら、あまりのおもしろさにびっくり。来週、時間をつくってきちんと読ませてもらおう。
娘は家では、背中がかゆい、かいかいしてよ、と親にアピールしてくるのに、保育園の先生には言っていないそうだ。日中はかゆくないのかな。夕方、大阪へ。孫の顔を少しでも早く見たいのか、うちの両親が京都駅のホームで出迎えてくれた。駅とくっついている伊勢丹の十一階にある「美々卯」で食事。実家に着いたのは十時近かった。

9月14日(土) ドラえもん展へ
大阪・天保山のサントリーミュージアムで「THEドラえもん展」を見る。僕の予想を裏切ってほしかったが、思った通 り、小ぶりな印象の展覧会だった。現代美術の作家も出品していたが、イラストレーターの集団のグループ展のような雰囲気だった。イラストレーターの人たちがわるいと言いたいわけではないですよ。ただ、大きな会場を有効に使い切れていない、と言ったらいいのかな、わざわざミュージアムで見せるほどのものじゃないんじゃないか、と思える作品も少なくなかった。それとも、ドラえもんそのものの存在感が強すぎて、ドラえもんをテーマに作品をつくってほしいとオーダーされても、なかなかオリジナルのドラえもんを超えられないということかな。そんな僕の気持ちとは関係なく、娘は祖母に、ドラえもんのぬ いぐるみを買ってもらって大喜びして、さっそく抱っこしていた。ミュージアムの裏にあるホテルシーガルで昼食をすませ、タクシーと電車を利用して実家へ戻った。大阪にいると平熱が五分くらい上がる気がする。東京より、人間が「熱い」街なのかなぁ。大阪もわるくないなぁ。

 

第119回(2002年11月20日更新)

9月1日(日) デパ地下の縮小版
朝日新聞によると、写経がブームらしい。本当だろうか。記事を読んでいるうちに、僕もやってみたくなった。ピュアストリートのフリーマーケットをのぞき、リニューアルオープンした大丸ピーコックへ。ピーコックにはビアードパパというパイシュークリーム屋や、パン屋のドンクが新たに入った。デパ地下に匹敵とまではいかないけど、ミニ・デパ地下化なんでしょうか。吉祥寺のロンロンや東急フードショーなんかを意識しているのかもしれない。

9月2日(月) トラフィックとトマトゼリー
肺炎(熱が出ない肺炎は、無熱性肺炎というらしい)にかかって休んでいた娘が保育園復帰。僕が帰るのを見て泣くかなぁ、と思っていたが、すっきりバイバイするのでちょっと拍子抜け。
日中、ビデオで映画『トラフィック』を見た。三つのストーリーが別々にスタートし、だんだん重なって絡み合っていくのを見事に仕上げている。ハラハラした。と同時に、何でこんなに僕は恐がりなんだろうと思う。妻は映画に何が映ろうと「つくりごと」だとわかっていれば恐くないという。その神経・精神がうらやましい。
某IT企業の会社案内のコピーを修正。少しずつゴールに近づいている。
ひさしぶりの登園だったのに、娘は「ほんとに休み明け?」というくらい楽しそうだったという。良かった。クラスのみんなも、はなの戻ってうれしそうにしていたと聞いて、少し安心。あすかちゃんと早々に手をつなぎ、プールでワニ泳ぎを披露したようだ。
夕食後、『トムとジェリー』のビデオを娘と見ていたら、にこにこしながら「トマト、ゼリー」に似てるね、だって。もちろん、本人は「トマトゼリー」じゃなくて、「トマトとゼリー」の意味でしゃべっている。子供の発想はすごいな。

9月3日(火) 地味でもいいものはいい
一昨日から読みはじめた北野武『余生』を終える。午前一時就寝。
七時起床。保育園への行きし、あるマンションの裏手を通ったら、ベランダに干してある相撲取りのイラストが描かれたバスタオルが目に入った。娘をおぶりながら、なんだかしらないけど笑いそうになる。“Akebono, Musashimaru and Konishiki”という歌詞がサビに登場する、ハワイアンの曲を思い出した。
娘はあすかちゃんと並んで水着に着替え、きょうは一階のプールで遊んだらしい。大きなお兄ちゃんたちに、バラ足やワニ泳ぎを見せ、拍手をもらっていたとのこと。プールじまい。
夜、妻と娘が寝てから、ウッデイ・アレン監督作『セプテンバー』を見る。派手さはないが、チェーホフの舞台を思い出させる、玄人好みの佳作。脚本を読みたいと思った。

9月4日(水) セレナがくれた思い出
娘を保育園へ送る道すがら、日産セレナが止まっていた。見ると、フロントの日産のエンブレムの上にメルセデスのマークと、アウディのマークが並んでいる。誰かがボンネットのほこりを指でなぞって、二つの描いたようだった。いたずらともいえないくらいの、微かないらずら。なんか、おかしかった。日産セレナって、「モノより思い出。」というキャッチコピーで売り出しているクルマじゃないか。あのコマーシャルをテレビで見たとき、「野茂より重いで。」という言葉を思いついたが、どこにも使いみちがなかった。それはともかく、駐車してある脇を通 りかがった人間まで、楽しませてくれるとはなんて、素晴らしいクルマなんだ。
保育園のプールは昨日で終わったとはいえ、まだすごい暑さ。二階のベランダで先生が水遊びをさせてくれ、かくれんぼもしたという。楽しそうだなぁ。僕も参加させてほしい。

9月5日(木) 桑田が見たかった

昨夜、巨人の松井選手がヤクルト戦で今季41号本塁打を放った。相手の主砲、ペタジーニ選手は桑田真澄投手から無安打2三振だったようだ。僕は桑田投手が好きなので、見たかったな。ヤクルト打線を4安打1失点(土橋選手のソロ本塁打)に抑えたのだから、いいピッチングだったのだろう。二歳の娘がテレビで野球をつけると嫌がるので、去年からはほんとんど夜のプロ野球中継を見ていない(日中の大リーグ中継はときどき見ているけど)。ペタジーニ選手は9月1日、8月16日の阪神戦で死球を受けた後、タイガースの四番打者アリアス選手に自軍の投手が報復せず、本塁打を打たれたことに腹を立て、試合途中でベンチをあとにしたため、球団側が不満を抱き、近く来季の契約のことをふくめた話し合いが持たれるようだ。場合によっては、今シーズン限りの退団もあり得るという。
昼過ぎに雑誌広告のアイデアをデザイナーに送り、すぐ外出。銀座と新橋で打ち合わせをすませ、夜八時すぎに帰宅。娘に「はなちゃん、お父ちゃんのこと待ってたよ」と言われ、感激。疲れがかなり吹き飛ぶ。晩ごはんを食べるのを待っていてくれたのかなと思ったら、そうではなくてやはり一人で食事(娘の夕食としては遅いから、待ってくれなくて良かったけど)。食後、はなとパズルをしたり、口笛の練習をする。連絡ノートによると、きょうは園庭で砂遊びや泥遊びし、月組のおねえさんにまじり、顔に砂をつけながら喜んでいたそうだ。

9月6日(金) デパートとATM
知人の女性と僕が不倫関係にあるらしい。というのは、僕の兄から指摘されて、その女性といけない仲であることがわかった。特に性的なシーンは登場せず、ただそういう関係にあるらしい、と知らされたのだ……という奇妙な夢を見た。目が覚めて、すっきりしない気分だった。
午前中、スポーツクラブで林さんと激しく卓球をした。二勝二敗。
昼、一龍でニンニクそばを食べて、三省堂書店へ。吉田修一さんの『パーク・ライフ』『パレード』、宮藤官九郎さんの『ピンポン・シナリオブック』、『木更津キャッツアイ』などを購入しようか迷ったが、きょうはやめてみた。次、本屋に寄ってもまだ欲しかったら買うことにする。保育園ではお買い物ごっこをして遊んだという。先生のメモによれば「ATM機からお金をおろし、そのお金でデパートへ行き、お買い物。ATM機がとってもおもしろかったようで、よーく見ていましたよ」とのこと。園内で遊んだのだから本物のATM機のわけがないし、ほんとのデパートのはずもない。どんなATM機なのだろう、気になるなぁ。

9月7日(土) プールとビールとドーナツと
思いっきり早く起きるつもりが、目覚めたら七時前。外はしとしと降っている。きょう・あすは北沢八幡宮祭だというのに、天気が良くない。
子供みこしは明日参加させてもらうことにして、日中、新代田へスイミングに行く。プールから上がり昼食をすませて帰宅。はなが昼寝をしている間に東急東横店へおみやげを買いに行く。人にあげるより自分で食べたくなる、目黒のお菓子。
うちは欠席したが、子供みこしがまちを練り歩く頃には、カラッとした天気とはいかないまでも止んでいた。知っている子供が何人も参加しているし、その時間が雨でなくて良かった。北沢八幡宮と付き合いのある神様が、どこかに交渉して、雨を中断させてくれたのかもしれない。
夜、殿木さん親子、高原さん親子といっしょに「魚民」で食事をした。ひとしきり、飲んで食っておしゃべりしてから店を出たら豪雨でびっくり。傘を一本、高原さんに貸すことにした。娘をおぶって大ダッシュで帰ろうと思ったが、ミスタードーナツが目に入り、急停止。ドーナツをいくつか買って帰宅。

 

第118回 (2002年11月8日更新)

8月25日(日) これから出る本
夜、フリースタイルの吉田さんが遊びに来た。新しい本についての内容をうかがう。

8月26日(月) ショコラか、チョコレートか
映画『ブリジット・ジョーンズの日記』『ショコラ』をビデオで見る。前者のほうが個人的には好きだ。『ショコラ』はフランスの小さな村が舞台なのに、登場人物がみな英語を話しているのが妙だった。アメリカ人は「字幕が嫌い」だという話を聞いたことがあるけど、やっぱり変ですよ。だれかリメイクして、フランス映画版『ショコラ』を作ってくれないかな。
入浴後、バスタオルで水分を拭きとっている僕の下半身を、娘が指差し、「おとうちゃんのちんちん、オオカミ」と発言。いったい、どういう意味なんだよ。

8月27日(火) トルシエのサイン
朝から国立東京医療センターへ。行きのバスで、はなが指を指して「おまわりさん」と言うので、その方向を見ると運転手のことだった。「おまわりさんじゃなくて、運転手さんだよ」と教えると、「おまわりさんと似てるね」という返事。言われてみれば、たしかに似ている。
木内先生に、肺の音はもうほとんど大丈夫ですね、と言われる。ようやく良くなってきたみたいだ。帰りがけに寄った病院の売店に、トルシエさんのサインがあったので、店員のおばさんに「トルシエさん、来たんですか」とたずねると、「(トルシエさんが)駒沢公園にいらしたときに、入院していた患者さんがたまたまもらったので、それをコピーしてもらったんです」との答え。なんや、コピーかいな! 道理で無造作に貼られていると思った。

8月28日(水) QUEENとKUROSAWA
トレーニング後の体重62.55キロ。スポーツクラブからの帰り、ステップというスニーカーショップの前でFBIという文字がフロントに入ったキャップを被った男性とすれちがった。ミニサイクルに乗った、あのおじさんが本物のFBIの捜査官だったら、意表をつかれるよな。どう見ても本物に見えないところが、かえって、本物のFBIのように思えてくる(そんなはずないですけどね)。
ここ最近また暑くなっていたので、ビールと発泡酒がおいしく感じられて困る。いいかげんにしてほしい。猛暑はダイエットの大敵だ。
北沢タウンホールの「らぷらす」で、『火垂るの墓』のアニメ絵本、内舘牧子さん著の『義務と演技』、吉本ばななさんの『TUGUMI』を借りる。
夜、ボヘミアン・ラプソディーの誕生秘話に迫る番組と黒澤明監督の特集をテレビで見る。クイーンと黒澤明にかぎらず、時を経ても古びないものはすごい。いや、古さをまったく感じないということはないが、高いレベルの「美しさ・素晴らしさ・良さ」は、そう簡単には色褪せない。

8月29日(木) ジョンさんの病院話
サンフランシスコ出身のジョン・シーボルトさんから、英米の医療についてスポーツクラブでうかがった。米国の病院は清潔で快適だが、医療費が高く、英国の病院ではやたらと待たされるという。急性盲腸でできるだけ早く手術が必要な患者が、丸一日待たされ、急逝するケースも珍しくないという。ジョンさんは、日本の病院は待合室が不潔そうだったり、照明が暗かったりすることもあるが、おおむね医療費は安いし、イギリスほど待たされないのでわるくないと言っていた。きっと、どの国にもいいところと、そうでないところがあるはずだ。
ジムからの帰り、『TUGUMI』を早々に返却し、川上弘美さんの『蛇を踏む』を借りた。

8月30日(金) こだまとボビー・チャールトン
六時十五分起床。スポーツクラブでジョンさんと卓球をした。ジョンさんはサーブもリターンもとにかく速い。それでも三試合か四試合して、どうにか一勝あげることができた。
夕方、トラブル&ティーデザインの鈴木くんが急にやってきた。下北沢北口の「バッドナイス」でマッシュルームカットにしてもらったという。なかなか似合っていたが、めちゃくちゃ短く刈った鈴木というのも、一度くらい見てみたい気がする。
せっかく来てくれたけど、うちはあいかわらず片付いていないので、hachiへ。ひさびさの外食のためか、妻もはなもうれしそうだった。hachiの店主・中村さんは、静岡のエコパで行われた、W杯のイングランド対ブラジル戦に向かう新幹線こだまの車中で、ボビー・チャールトン氏ご夫妻に会い、サインをしてもらったという。あの伝説のプレーヤーは偶然、前の座席に座っていて、中村さんの着ていたレプリカ・ユニホームに気づき、向こうから話しかけてきてくれたそうだ。中村さんは、以前からイングランドとマンチェスター・ユナイテッドの大ファン。喜びもひとしおだっただろう。

8月31日(土) 梅ケ丘といえば 
山崎浩一さん一家と梅ケ丘の「梅園」へ。メニューも豊富だし、ビールも美味だし、みどり寿司(正式名は、寿司の美登利だったかな)よりいい店だと僕は思うんだけど、認知度が低いからかそんなに混んでないんですよね。まあ並ばなくていいから、われわれにとっては好都合なんですが。夕食の途中、奥様の真理さんが、作家の佐々木譲さんもこの連載を読んでいて、ここに登場する私の情報を見て「ああ、元気にやってるんだな」と確認されるみたいなので、更新遅れないでくださいね、と笑いながらおっしゃっていた。真理さんと佐々木さんは、かなり前からのお付き合いだそうだ。佐々木譲さんのような方も読んでくださっていると聞くと、少し緊張するけど、わるい気はしませんね。読んでくださっている方々、本当にありがとうございます。

 

 

第117回 (2002年11月8日更新)

8月18日(日) 〜のほうへ
娘が肺炎のため、今月はスイミングスクールを休むことになったので、月会費の一部を返金してもらうため、新代田のクラブへ向かう。クラブと代田図書館のあいだを南北に走る環七で交通 事故があったようだ。僕が通りがかる直前にアクシデントが起きたみたいで、プールの受付の女性や、歩道に立って道路を眺めている人に聞くと、大きなトラックが相模ナンバーの乗用車の右腹にまともに突っ込んだとのこと。歩道の横の白い線上には砕けたガラスがたくさん散らばっていた。返金ぶんを受け取ったあと帰ろうとすると、クラブの入口前でひよこ組の岡田夏旺ちゃん親子とばったり会い、少し話す。
夜、わが家に遊びに来た出田といっしょにニュースを見ていたら、どこでお盆を過ごしたのかという質問に、数組の帰国者が空港内で答えていた。「バリ島のほうへ行ってました」「ノルウェーのほうへ行ってました」といった回答。「のほうへ」という言い方はおかしいんじゃないか。「バリ島へ行ってました」「ノルウェーへ行ってました」でいいのではないだだろうか。

8月19日(月) 石を集める少年
打ち合わせのため、東銀座にある広告代理店を訪れた。その代理店は前に僕が勤めていた広告会社のすぐそばにある。新米デザイナーだったころに何度も画材を買いに行ったビルの一階には、ディアゴスティーニが入っていた。釧路に住む親類の子供は以前、隔週刊トレジャー・ストーンという雑誌を親にねだって定期購読していた。それは、宝石と鉱物の原石が毎号ついたコレクト・マガジンだった。マニアックな小学生である。

8月20日(火) 駒沢陸橋カントリー・クラブ
代沢五丁目のバス停から小田急バスに乗って、終点の駒沢陸橋で下車。降りたところで妙なものを発見した。木造の民家の外壁に鳥かごのようなものが据えつけられていて、そのすぐ下にスイッチがある。スイッチのそばに「ご自由にお遊びください」といった文句が書いてあるのでONにしてみた。すると、かわいらしい人形がクラブを振り、小さなボールを打ち出した。カップの位 置で旗を持ってキャディを務めているのは、ディズニー・キャラクターのピクレットではないか。ばかばかしいけど、よくできているのだ。しばらく眺めていたが、自動的にクラブで打たれたボールはいっこうにホールに入らず、バンカーやよくわからない窪みに入ってしまう。が、よくわからない穴の底には穴があいていて、自動的に左端に近い位 置にボールが上がってくる。そして、そのボールをゴルファー役の人形が打つ、というエンドレスなサイクル。こんなものを通 行人にただでやらせるなんてどういう人がつくったんだろう、と感心していると、右手にある窓が開き、おばあさんが顔を出した。怒られるのかな、と心配ながらもニコッと笑ってあいさつしてみた。おばあさんは微笑みながら、前はサッカーゲームもあったのよ、とおっしゃった。僕たちは、来週またやらせてください、と返答し、ベビーカーを押して駒沢公園の横の国立東京医療センターへ。
子供向けにつくられたスペースで遊びながら一時間ほど待ち、小児科の診察室へ。若くてハンサムな木内英先生に、右肺の音はまだプツプツしてますが、熱はないし、先週より良くなってきたので入院はしなくて大丈夫ですね、と診断されてホッとする。

8月21日(水) ベースとアディダスと小学館
娘どうしが保育園でクラスメイトのTさんからメールをいただく。Tさんのだんなさんが、隣家のご主人がお亡くなりになったことをスポーツ新聞で知ったという。隣人は日本コロンビアの社長さんで、サディスティックミカバンドのベーシストを担当されたこともあるミュージシャンであったという。小原礼さんと後藤次年さんも一時期ベーシストをされていたはずだが、失礼ながら、その方のことは知らなかった。ヤフーで、北朝鮮の漁船が亡命するため、韓国の仁川港入りしたというニュースを発見。その記事の脇に二十人弱の脱出者たちがこちらに向かって手を振っている写真があった。右から五人目、初老の男性が着ているジャージはアディダスのように見える。北朝鮮でアディダスは販売されているのだろうか。アジア最大のアディダス・ショップがピョンヤンにあったりして。なんてわけないか。
 娘が見たいというので、妻がドラえもんのビデオを借りてきてくれた。それを見ながら思ったけど、小学館ってSHOGAKUKANと綴るんですよね。通 常、SHOGAKKANと発音するのに。しゃべるときはショウガッカンですよね、ショウガクカンと言う人はあまりいませんよね。不思議だな。
夜、グラフィックデザイナーのKさんから電話。Kさんが「中山ダイスケ」「鶴田真由」というキーワードで検索したら、この日記が出てきたという。ところが、2つのキーワードを含む文章が何月何日の日記なのかわからないので、書いた当人である僕に訊こうと思ったとのこと。Kさんは多摩美大時代、中山ダイスケさんと同級生だったこともあって、動向が気になるのだという。

8月22日(木) むにゃむにゃしてますか
夕方、井の頭線に乗ったら、ある中吊り広告が電車ジャックをしていた。テレビ東京は「男はつらいよ」全48作すべてを放送します、とアピールする広告だった。広告を眺めているうち、21作目のマドンナは木の実ナナさんだと知った。1978年の公開だ。ここしばらく、スポーツクラブで木の実さんを見ていないが、11月に浅丘ルリ子さんと二人で舞台の主役を務められるみたいなので、その稽古でお忙しいのかもしれない。
夕方、東急東横店へ出向き、「レゴ基本セット3〜7歳用」を購入。ついでに、トミカ088のミニクーパーも入手。ミニカーを買ったのはいつ以来だだろう。東急東横店の七階にHarumi,Kというショップがあり、その脇を初めて通 った。へえー、そうなのか。栗原はるみさんは料理研究家に飽きたらず、食器・エプロン・小物・ホームウェアといったオリジナル・ブランド品まで作っていたのか。なるほど、まさしく「日本のマーサ・スチュワート」ですね(マーサ・スチュワートさんが本国で「アメリカの栗原はるみ」と呼ばれている、という話は聞いたことがないけど)。帰路、何軒かの書店に寄ったが、山口瞳さんの『江分利満氏の優雅な生活』新潮文庫版は見つからず。前に持っていたんだけどなあ。
入浴時、娘がとつぜん「お父ちゃんのおちんちん、むにゃむにゃしてる」と言った。なんなんだ、やぶからぼうに。

8月23日(金) コンビニの書店機能
妻が『英語で阪神タイガースを応援できまっか?』という本を買ってきた。Yahoo!ブックスで注文し、セブンイレブンでの受け取りを指定していたようだ。手数料なし、というのは非常にありがたい。
ヤクルトの監督や巨人の打撃コーチとして記憶に新しい、武上四郎さんが肝細胞ガンのためお亡くなりになった。妻が慶應義塾大学病院で診察を受けたあと、「武上さんを見かけたんだけど、肝臓悪そうな黒い顔色で、げっそりしてたのよ」と言ったことがある。あれはいつのことだったかな。まだお若かったと思うのに、お気の毒だ。インターネットのニュースで、マクドナルドがサンドイッチ店を日比谷にオープンさせるという記事を見つけた。そのうちに回転寿司店や立ち食い蕎麦屋なんかもはじめたりして。

8月24日(土) パンツ記念日
昨夜から今朝まで、娘はパンツのまま、ふとんで寝ていた。紙おむつをせずに、朝まで、だ。もちろん、おねしょをししていない。すごい、すごい。えらいやんか、はな。僕なんか、小学生の低学年になってもおねしょしてたんちゃうかな。
昼食後、娘を寝かそうと並んで横になっていたら、いつのまにか僕も寝てしまった。不覚。昼寝二時間。
夕方になって目覚めたはなは「みずかちゃん、パパといたの、つきまさ。パパとママといたの」と言い出す。僕が「えっ? いま?」と訊くと、「あした」と返答。おい、それは予言なのか。娘は過去も未来も「あした」と表現するので、いつのつもりで話しているのかよくわからない。ちなみに、つきまさとは下北沢にある、日本茶専門の喫茶店である。

 

第116回(2002年10月30日更新)

8月11日(日) 上北沢へ行けなかった
(娘を)安静に、と国立東京医療センターの木内先生にいわれているので、アンドレスさんとカヨちゃんの新居のお披露目パーティに行けなかった。申しわけないけど、しょうがない。無理して出かけると、きっと昨夜のフリースタイル・ビアパーティ後のように、また娘が吐くことになると思う。
といいつつ、近くへ少しだけならとはなを連れて散歩。大丸ピーコックの前で、幻冬舎に勤めるSさん親子に会い、立ち話。Sさんの息子さんは昨年まで同じ保育園に通 っていて、今は小学一年生。Sさんとちゃんと喋ったのは初めじゃないかな。といっても正味二、三分くらいかな。この日記を読んでくださっていると聞き、びっくりする。

8月12日(月) 偉ぶらない偉い人は偉い
夕方、銀座の某広告代理店の方と内幸町のプロバイダーを訪れ、打ち合わせ。IT関連企業の社長さんと話をする。トップなのに威張ったところのない、とてもクリアな考えをお持ちの方だった。帰宅後、こないだから水槽で飼っていたメダカのほとんどが動かなくなっていた。近くのペットショップに相談に行ったが、閉まっていた。インターネットで原因を調べてみたがはっきりとはわからない。どうすりゃいいんだ。

8月13日(火) そしてどれもいなくなった
午前六時起き。起きた時点で、残ったメダカは5匹。その後、昼前には1匹を除いてすべてが亡くなった。計72匹もだ。なんてこったい。昼過ぎ、また1匹が逝き、最後の1匹が残った。そして、わずか後、最後の1匹も逝ってしまった。なぜなんだ。悲しい結末。娘の子供用スコップを借り、敷地内に埋める。合掌。

8月14日(水) 小林さんはこのまちの住人かもしれない
ひさびさにスポーツクラブに行く。といっても、娘の相手をしつつなので、妻と交替ばんこで。
日中、ピーコックに寄り、イタリアントマトCafeJr.の外のテーブルでお茶する。
夜、Hachiに顔を出したら、faithという古着屋の女性に会った。前にも一度、家を合わせたことのある人だ。Hachiからの帰り道、パチンコミナミの近くの青空駐車場にクルマを入れる、ラーメンズの小林賢太郎さんとすれちがった。そんなに遅い時間でもないけど、もう仕事を終えられたのかな。って、余計なお世話ですよね。

8月15日(木) できあがったときから古典である 

朝から娘を連れて国立東京医療センターへ。待合室にあったドラえもん(小学館コロコロ文庫 ドラえもん「爆笑編」)を読んでいたら、立川談之助さんが解説文にこんなことが書かれていた。「立川談志いわく『古典落語は、噺ができあがった時から古典落語である』」「爆笑ブームをつくるには、作者(演者)のパワー、読者(観客)の完成、時代がかみあってこそ成立する」。後の言葉はちょっと言い回しが違ったかもしれないが、おおよそこんな内容だったと思う。時代を経てもなお古びないドラえもんは、誕生当初から古典漫画だったともいえるのかもしれない。といって、連載開始の時点で「古典」と評した者がいないだろう。新しさがなければ最初から見向きもされないだろうし、長く親しまれるには古くならないことが要求される。言葉でまとめると当然のことに思えるけど、両方を兼ね備えるのは簡単なはずがない。藤子・F・不二雄さんも偉大だけど、モーツァルトもショパンもビートルズもローリング・ストーンズもビーチ・ボーイズもピカソもベーブ・ルースも革新性・普遍性に満ちている。
二つ目のコメントからは漫才ブームを思い出した。当時、僕はツービートとB&BとWヤングが好きだった。漫才や落語にかぎらず、文学や映画でもブームになるにはいろいろな要素がかみ合わなくてはならないはずだ。何ごとにも、ベストなタイミングというのがきっと存在する。だけど、計算しすぎるのはよくない。マーケティングやデータに重きを置きすぎて、計算したのが見えてしまうと白けてしまう。
肺炎がほとんど快方に向かっていないと木内先生にいわれ、ショックを受ける。子連れの外出をできるかぎり控えよう。ほんのちょっとなら出てもいいだろう、と油断しすぎていた。

8月16日(金) Pneumonia Family (ニュモウニア・ファミリー)
きょうもスポーツクラブへ顔を出し、少し汗を流す。昼前、妻が医者へ行き、やはり「肺炎」と診断されてしまう。そんなアホな。うちは、肺炎家族か。 

8月17日(土) ティム、ティム&ティム
ビデオでティム・バートン監督版の映画『猿の惑星 (Planet of the Apes)』を見る。観賞後、インターネットをいろいろ調べていたら、主役(レオ・デイヴィッドソン大尉)のマーク・ウォールバーグはニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックのメンバーだったと知る。いわれてみれば(いわれなくてもだけど)甘いマスクだ。アイドル時代にプロモーション・ビデオで見たことがあるような気になってきた。どことなくティム・ロビンスに似ている。ライバルのセード将軍を演じるティム・ロスも良かった。猿のメイクアップをほどこした状態での演技だから、いつもとは勝手が違って困難な部分もあっただろうが、いい役者はそんな不利を観客に感じさせない。
夜、フリースタイルの吉田さんから、ラストチャンスにいるので来ませんか、という電話をいただいたが、眠かったのでお断りした。このところ、早寝早起きに変えようと試みているのだ。申しわけない。たまたま店でいっしょになった、大西さん&笹山カップルと少し話をした、と後で吉田さんに教えてもらった。急に思い出したけど、大西さんに前にもらった宇都宮の餃子、うまかったなぁ。

 

第115回(2002年10月25日更新)

8月4日(日) 私を鰻に連れてって
妻と娘の髪をカットしてもらうため、代々木八幡の「ベリーショート」へ。夕方、鰻の「野田岩」前で劇作家・演出家の鐘下辰男さんと奥さん、はなのひとつ下のクラスの娘さんとすれ違い、あいさつを交わす。

8月5日(月) とびひって知ってますか
妻が娘を保育園へ連れていったところ、「とびひ」みないなので診断書をもらってきてもらえますかと先生に言われたらしく、園を出て皮膚科へ連れていってくれたところ、きょうは無理ですね、とあっさり返答されたため、あっさり欠席するはめに。あちゃー。

8月6日(火) かいかい&げほげほ
とびひが治るまで、はなは保育園を休むことになった。幡ヶ谷で打ち合わせがある妻が帰るのまで、はなとふたりで留守番。娘はひざ周辺をはじめ、あちこちに水ぶくれができたり、赤くなったりしているし、咳もげほげほしているんだけど、熱はなく、元気がないわけではないので力はあり余っている。だから相手をするこっちも体力が必要だ。とにかく家にあるオモチャ類を総動員して、いろんな遊びをする。
フリースタイルの吉田さんがビールを持って立ち寄ってくれたので、本について、出版について午前一時くらいまで語り合う。

8月7日(水) 大病院へ行こう
何をやっていたのか。何か仕事をしていたはずだ。はなは相変わらず、とびひで痒そうだし、頻繁に咳をししている。快方に向かう兆しがないので、夜、娘と同じクラスの子のお母さんで看護婦をされている方に、妻が電話で相談。その方に、近所の病院で治らないときは、大きな病院できちんと検査してもらったほうがいいわよ、と言われる。

8月8日(木) 肺炎と告げた木内先生は男前だった
昨夜教えてもらった国立東京医療センターの小児科へ、妻が娘を連れていってくれたところ、なんと肺炎と診断されてしまった。ええーっ、うそやろ、という感じ。たしかに風邪は万病の元というけれど、そんな簡単に肺炎ってなるものなん? 十日から北海道へ帰省するつもりだったが、小児科の木内先生に「旅行はやめてください」と言われたらしく、急きょ取り止めることにし、妻の実家に電話でその旨を伝える。義父の落ち込みようといったら、それはそれは…。
午後、銀座と新橋で続けて打ち合わせ。慌ただしく劇的な一日だった。

8月9日(金) 歌舞伎座横の歌舞伎蕎麦はうまいらしい 

午前中、妻に娘をみていてもらい、スポーツクラブで汗を流す。ジョン・シーボルトさんからメジャーリーグ通 ならではの情報をもらい、宮崎さんからは銀座の鰻屋・立ち食い蕎麦屋のお薦め店を教えていただく。
午後、すぐ近く出るだけならいいだろうと娘を連れ、妻もいっしょに散歩。モスバーガーの前で鐘下さんの奥様と遭遇。鐘下さん一家は今夜から北海道へ帰省するという。正確なご出身地までは聞かなかったけど、たしか鐘下辰男さんも、うちの妻と同じ十勝地方の出身のはずだ。

8月10日(土) ビールを飲まない女が吐いた 
午前十時四十分の飛行機で北海道へ向かうはずだったので、その時刻を過ぎたとたん、行けなくなった実感が湧いてきた。空を飛んで、帯広競馬場で行われている現代美術イベント「デメーテル」を見るつもりだったのに残念。まあ、娘の体調がすぐれないんだから、しょうがないんだけど。
夜、フリースタイルのベランダでビアパーティ。毎日新聞社の方、三省堂書店の方、ベネッセコーポレーションの方、フリー編集者の小森さんなど、僕の想像以上の人数が集まる。一時間ほどいて先に帰った妻から、おんぶしていた娘がとつぜん吐いて苦しがっているの、という連絡を携帯電話に受け、大急ぎで帰宅。肺炎なのに外出したのが良くなかったのかもしれない。平熱で、咳をする以外は元気そうなのでついつい親も油断してしまった。僕が家に戻ったらもう落ち着いている様子だった。とはいえ、やはり心配なのでふとんを敷き、真ん中にはなを横たわらせ、手前の扉寄りに僕、窓側に妻というようにいつも通 りの並びで添い寝した。夜中、はながすうすう眠っているので夫婦でビールを飲み直しながら、購入したての『千と千尋の神隠し』のDVDを楽しんだ。宮崎さんは絵がうますぎる。

第114回(2002年10月19日更新)

7月28日(日) ひとり足りない庭球合宿
新宿から特急列車あさぎりに乗り、御殿場へ。御殿場駅で他の二人と合流し、リンガーハットで長崎ちゃんぽんの昼食。その後、TOTOの保養施設に泊めてもらう。テニスをし、卓球をし、見た目もおいしい夕食をいただき、ビールを飲み、語らいあう。メンバーは松蔭さん、米さんとわが家の三人。去年いっしょに同施設でテニスをしたHちゃんが春に不慮の事故で亡くなったため、参加することができなかった。Hちゃんを偲ぶテニス合宿。

7月29日(月) 御殿場から東京へ
朝、少しだけテニスをしてから、特急あさぎりに乗って帰宅。松蔭さんと米さんは、米さんの愛車フォルクスワーゲン・ゴルフで帰京した。
はなは気に入らないことがあると、大声を上げたり、ふてくされたり、親の手足から血が出そうなほど力いっぱい爪を立てるようになった。めちゃめちゃ痛いで、もうかなんなぁ。

7月30日(火) カイロで背骨のずれを治してもらった
松多内科でマッサージを受ける。漢方を処方してくれる病院なので、中国式のマッサージをしてくれているのかと思ったら、カイロプラクティックだったらしい。マッサージに慣れていないのでよくわからなかった。聞けば、カイロプラクティックとはアメリカで生まれたものだという。
はなは保育園でボディペインティングをしたらしい。なんだかよくわからないけど楽しそうだな。

8月31日(水) 男にも女にもモテるっていいことかも
フェアレディZのサイトを見た。ナレーションが懐かしい感じで、子供のころ好きだった『スペクトルマン』や『太陽にほえろ!』を思い出した。
ところで、新庄選手はゲイに人気があるらしい。そういえばサンフランシスコはゲイが多いんだったかな。ゲイに人気があるから来季もジャイアンツでプレーすることになった、なんてことになったら、まさに「ゲイは身を助ける」だな。書きながらバカバカしい気持ちになる。
暑かったら、保育園でプール遊びをしたとのこと。浅いプールに手をつき、足をくねくねさせながら進む「ワニ泳ぎ」を、はなは披露したそうだ。

8月1日(木) なぜ番号ごときでうれしいのだろう
スポーツクラブであたえられたロッカーのナンバーが51だった。イチロー、ランディ・ジョンソン、そしてヤンキースのバーニー・ウィリアムスの背番号だ。トレーニング後61.7kg。
昼前に家を出て、上野広小路の松坂屋へ行き、「完全版 不滅のスーパースター 長嶋茂雄の世界展」を見る。おもしろかった。長嶋さんはみんなを元気にしてくれる、希有なキャラクターだ。長嶋さんのクリアファイルを購入。会場の入口付近に掛かっていた大きな垂れ幕のような写 真を見ていたら、長嶋さんの現役引退試合の一塁塁審が富沢宏哉さんだったことを発見。富沢さんはNHK―BS1のメジャーリーグ中継でときどき解説者をされているが、元はセ・リーグ審判部長。きっと、ベースボール・マガジン社にデスクを置いている千葉功さんとも顔見知りだろう。千葉さんは元パ・リーグ記録部長である。
保育園のプールの時間。杉崎先生がホースを水をまくと、わが娘は頭から浴びようと果 敢にチャレンジ。「へっぴり腰で前かがみ、なんともかわいい姿でした」と連絡帳に記入されていた。

8月2日(金) 下北沢が壊れそうでした
夏バテなのか体がだるく、風邪ぎみでもあるため、副島クリニックへ。いっしょに連れていったはなは、ひざ周辺の湿しんを診てもらう。
午後、ものすごい雷。下北沢ごと壊れそうだ。石井聰亙さんの監督作に『狂い咲きサンダーロード』という傑作映画があったが、今日のは「狂い鳴りサンダーロード」か「狂い降りサンダーロード」だな。何を言っているんや、俺は。夜、寝る前にビールを飲みながら(本当は発泡酒だけど)、矢口監督自身による『ウォーターボーイズ』のノベライズ版を読んだ。映画が見たくなった。
保育園の先生に「はなちゃんと病院行ってきたの」と。娘は自分でちゃんと報告したそうだ。  

8月3日(土) 関西人とぼちぼちへ
昼ごろカルディコーヒーファームへ行き、サービスのアイスコーヒーを飲んでいたら、若い女性を目があった。どこかで見たことのある人だなと思ったら、榎本加奈子さんだった。彼女を見たのは、いつだったかな。そうだ、思い出した。土曜九時から日本テレビで放送していた『バーチャルガール』という連続ドラマの撮影中、目黒のスタジオで短いインタビューをしたのだった。陣内孝則さんとV6の三宅健さんからも少し話を聞いた。調べてみたら、いつの取材かわかった。ついこないだのように思える、二年八カ月前の出来事。
夜、岡田さん一家と「お好み焼きぼちぼち」で食事。ビールをごくごく飲み、お好み焼きや牛すじを食べ、大いに笑った。夕食は楽しいに限る。しかし、岡田さんちのかおちゃんはよく食べるなぁ。みるみる大きくなるよ、きっと。うちのはなは、どっちかというと食が細いから羨ましいくらいだ。

第113回(2002年10月10日更新)

7月21日(日) テニスラケットと財布
新代田のスイミングスクールへ行き、一家で遊ぶ。北口のテニスショップで新しいラケットを物色。女性のお客さんが何か買い物をしたあと、財布をカウンターに置き忘れて帰りかけていたので教えてあげた。下北沢の近辺から出ない一日だった。

7月22日(月) 木の実ナナさんは素敵だった
木の実ナナさんとしゃべった。といっても、ほんの少しの会話。トレーニング後61.45kg。
浴室で髪を洗われるのが嫌いな娘も、保育園のシャワーはちがうとのこと。シャワーで汗を流す他の子に対して、先生が「すごいね、かっこいいね」と言うと、「はなちゃんもできるよ」と答えて大はりきりだという。

7月23日(火)「こくりつ」でなく「くにたち」へ

午前3時起床。会社案内のコピーを修正する。午前11時すぎにコピーをメールしてから、娘を保育園へ迎えに行き、家族三人で国立へ。はたこうしろうさん、おーなり由子さんのお宅を、大和書房編集者の小宮さんと訪問(駅からの道すがら、偶然にして合流)。手料理をいつくもごちそうになり、午後七時前に帰宅。ビールは飲みはじめるとなかなか止められないから困ってしまう。国立へ行くといつも、国立競技場とまったく同じ字の「国立競技場(くにたちきょうぎじょう)」というスタジアムがあったら、ややこしくて笑えるのになと思ってしまう。

7月24日(水) 屋外プールの快楽
午前中いっぱいかかって、コピーを直す。夕方、ひさしぶりに北口の三省堂書店へ。午後、建築設計家の池田さんにメールする。
はなはプールに肩までつかって、おもちゃで遊んだらしい。夏は外のプールですな、やっぱり。

7月25日(木) ジョン&ジン
スポーツクラブで妻はジョンさんと話し、僕は林(ジン)さんとしゃべった。ジョンさんのお兄さんは、J.otto Seiboldという名のイラストレーターで、NTTのタウンページのキャラクターを描いている人だという。そのことを初めて聞いて驚いた。世界的に有名なイラストレーターじゃないかな、その人。インストラクターの田中さんにトレーニングメニューをつくってもらった。前々からお願いしようと思っていたのだ。午後、小田急トラベルで電車のチケットを発券したもらったあと、博文堂書店へ寄り、高橋源一郎さんの『一億三千万人のための小説教室』(三省堂にもなかったし、博文堂でも残り一冊だった)、矢口史靖さんの『ウォーターボーイズ』を入手。後者は矢口監督によるイラスト(絵コンテ)が載っていたのと、安価な文庫本だったので購入を決めた。
午後、海外イラストレーターのコーディネイトなどをしているアートリエゾンという会社のやまもっちゃん(山本さん)にジョン&J・オットー兄弟の話をしたら、「J・オットーさんといえばイラストレーターズ・イラストレーターよ。何人ものイラストレーターから尊敬すイラストレーターはJ・オットーさん、という聞いたことがあるわ」という返事がかえってきた。
娘は午後、園庭で砂遊び。泥んこ用の服を着て、裸足でピョンピョン、気持ちよさそうに跳びはねていたそうだ。

7月26日(金) 携帯電話はいずこへ向かう  
原田さんご夫妻と話すため、うちの妻も連れて田町へ。駅の近くの居酒屋でランチを食べながら、一時間半ほど話す。だんなさんと話すのは初めて。奥さんのゆきちゃんとしゃべるのも何年ぶりだろう。今年ふたりは結婚パーティを目黒で行い、僕も妻もはなも会場へ駆けつけたが、あのときは他のお客さんも多く、ほとんど会話ができなかった。原田さんから携帯コンテンツ企画について話をする。しゃべるうちに携帯コンテンツでなく、携帯電話じたいが他のことにも使えたらいいのに、とバカなアイデアを思いつく。例えば、携帯電話が電気ヒゲソリにもなっているとか、バリカンとしても使えるとか。
保育園でシャワーの時間、「はなちゃん、頭からでも平気だよ、泣かないもん」と言ってがんばっていたようだ。先生に「はなちゃん、おでかけするの?」と聞かれると、「おとうちゃんとママとはなちゃんと三人で行くのよ」。けっこう受け答えができるようになってきた。

7月27日(土) ロデオ親子
娘を連れてせせらぎ公園を訪れ、馬の遊具にまたがり、ブランコやすべり台で遊ぶ。いったん帰宅し、すぐ新代田ダッシュスイミングクラブへ。二カ所行っただけなのに、暑さでへとへとになる。

第112回(2002年10月3日更新)

7月14日(日) 子連れの会議もわるくない
北沢タウンホールで父母の会のミーティング。秋に行うイベントについて少し話し合った。深刻な議題ではないので、子供を子供室に連れていくのをやめ、会議室でならんで座ったままミーティングを行った。

7月15日(月) シャワーはいかが
朝いち、輸入車の新聞広告とDMのコピーを仕上げてメール。なかなかOKが出ず、何度も修正をしているうちに一日を費やすことに。
保育園では汗もを防ごうと、この時期はシャワーを浴びさせてくれる。「先生もしよう」と、はなは手にカップを持ってお誘いしたらしい。カップの水をかぶりなさい、ということか。

7月16日(火) ベジタリアンへの道
台風のなか、スポーツクラブへ。ここしばらく運動ができず、ストレスがたまっていた。運動を終えシャワーを浴びたあと、体重計に上がると62.95kg。リバウンドをくいとめなくては。
野菜をいやがっていた娘がキュウリとトマトをがつがつ食べるようになった。トマトは前から食べないことはなかったけど、キュウリは最近になってから。葉ものはあいかわらずダメだけど、親からみたら大躍進だ。

7月17日(水) フィッシュマンズを思い出す 
トレーニング後の体重62.25kg。続けてスポーツクラブへ行けると、やっぱりそれなりの効果 はあるんだな。
うさぎ組の娘は、はな組・ひよこ組のみんなと「おさかなロックンロール」を踊ったという。いったいどんな曲なのか。 

7月18日(木) 新しい事務所名はグローブというらしい
5.5km走り、520m泳いで、61.50kg。二日で1.45kgも減るとは思わなかった。目標は58キロくらいだからがんばるぞ。
戸川京子さんが自殺されたという。残念だ。スポーツクラブのマシンで走っている最中、目に入るのテレビによく戸川京子さんが映っていた。メーカーは覚えていないが、化粧品のCMだったと思う。
午後、グラフィックデザイナーの平山から電話。パンゲアというオフィスでいっしょだったアートディレクターの大竹さんと独立したらしい。新しい仕事場は、代々木上原と駒場東大前のあいだの一軒家だという。あの辺りなら静かだし、いい場所だろう。
二、三日前から「お父ちゃん、コ〜イ〜ケ〜」と、娘が何度も言っている。コイケという名字の子はまわりにいないし、なんなんだ。オバQのコイケさんのことではないと思う。 

7月19日(金) 微炭酸な伊達男たち 

早めに寝て午前二時起き。あるプロバイダーの会社案内の企画を考え、コピー制作に追われる。
午後、ウリベートというミネラルウォーターを飲んでゲッとなる。カルディコーヒーファームで買ってきたのだが、なんだ、微炭酸じゃないか。イタリア代表公式ミネラルウォーターと書いてあるのに、微炭酸とは意表をつかれた。イタリア代表選手たちは、W杯の試合中でも微炭酸を飲むのだろうか。
ふと気がつくと、このマンションの外壁の排気口にあった鳥の巣がなくなっている。あれは雀だったのか、燕だったのか。今となってはよくわからない。
娘はおまるでうんちやおしっこするのが、だいぶん上手になってきた。

7月20日(土) アウトドア・マジック

暑くて熱い、海の日。家のそばで昼間やっていた縁日に顔を出す。かんかん照りなのに、意外に人が多く、けっこう盛り上がっている。近所のアンティークショップのおじさんがアメリカザリガニやドジョウを入れた特設の水槽(というほどの大きさではないが)の前に、係の者として座っていた。「ざりがに、けっこう死んでるんじゃないですか」と僕が言うと、おじさんは死んだザリガニをささっと集め、平然とゴミ袋に捨てていた。猛暑で水道水やったら、そら死ぬ がな、おっさん。
娘と金魚すくいをしたところ、金魚はとれなかったが、おじさんが金魚をくれた。その後、かき氷を買って、池村ペットクリニックの下の階段で娘に食べさせていたら、保育園知り合いの土本ファミリーと遭遇。土本さんがfufuでごはんでもどうですか、と誘ってくれたので、「その前に、うちの水槽に金魚を入れてきますね」と伝え、僕だけいったん帰宅。うちのリビングルームに置いた水槽に金魚を移したところ、三匹ともぷかりと浮かび上がった。金魚をもらってからそんなに時間がたっていなかったのに、早くも全滅。金魚たちに申しわけないことをした。fufuではパスタを食べ、生ビールを飲む。金魚ショックのさなか、喉に流しこんだアルコールなのにうまいじゃないか、この野郎。食事の途中、土本さんちのとうこちゃんがくじ引きで手に入れたオモチャのゴルフセットが気になった、はなと取り合いになってしまう。ごめんね、とうこちゃん。しかし、子供という生き物はなぜあんなに人が持ってるものを欲しがるのか。大人になっても、他人が持っているものばかり欲しがる人間もいるけどね。
夕方、千駄ヶ谷の絵画館のそばにある森のビアガーデンへ出向き、山本晋司さんご夫妻とバーベキューを楽しむ。お店のスタッフはほとんどが学生アルバイトのようだし、肉は羊・牛・豚が各一種類しかなく、なにからなにまで大雑把な感じもするが、アルコールが入り、屋外というロケーションの影響もあるのか、不思議と腹が立たない。豊かな緑にかこまれ、いつもより開放的な気分になっていたのだろう。野外だとアバウトなサービスを不愉快に感じない。この現象を「アウトドア・マジック」と名付けようと思った。

第111回 (2002年9月27日更新)

7月7日(日) ユキヤナギとよく似たもの
七夕。日中なにをしたのか、うまく思い出せない。夕方、娘をベビーカーに乗せ、ふたりでせせらぎ公園へ行った。公園の遊具に乗っていると、何人もの人と、その何人もに連れられた犬がやってきては去っていった。犬の散歩。公園からの帰り、「ユキヤナギ」というプレートをつけられた植物を見かけた。ほとんど「小柳ゆき」の逆さまじゃないか。

7月8日(月) ニンジン・マンデー

朝、妻と娘と三人で協力し、ニンジンジュースをつくって飲む。できたてなので、味だけでなく香りまで新鮮。売っているニンジンジュースの何倍もおいしいと思った。
娘は保育園の二階テラスでみんなと水遊びをしたそうだ。強い日差しのなか、冷たい水が心地よかったのだろう。「気持ちいいね」と繰り返しながら笑顔満面 だったとのこと。

7月9日(火) 待つ女
メジャーリーグのオールスター前夜祭をテレビで見た。ホームランダービーの決勝、アスレチックスからヤンキースへ移籍したジェィソン・ジオンビが、サミー・ソーサを負かす。ソーサは準決勝までに飛ばしすぎてバテたのだろう。全体をとおして、飛距離ではソーサがだんとつだったが、ホームラン率ではジオンビのほうが上だったような印象。魅せるソーサと、勝つジオンビ。それはそのまま、シカゴ・カブスとニューヨーク・ヤンキースの違いのように思えてくる。
きょうもテラスで水遊び。きょうは水着を着たので、昨日よりダイナミックにはしゃぐことができたらしい。
夜、打ち合わせから戻った僕を、シャワーも浴び終わって石鹸のいい匂いをさせた娘が玄関で待っていてくれた。はなの笑顔を見たら、疲れがどこかに吹き飛んだ。

7月10日(水) ピエロとカレー 
米オールスター戦。11回裏までいき、スコアは7対7。41年ぶりの引き分けに終わった。オールスター ゲームとはいえ、決着がつくまで試合を続けるのが大リーグ流のはずだが、アメリカン・リーグはもう交替する投手が残っていなかった。公式戦じゃない球宴で、各チームから預かった大事な選手を故障させるわけにい かないとジョー・トーリ監督が考えたのかもしれない。
台風接近中のため、娘たちは保育園の室内で遊んだという。はなとあすかちゃんはピエロの人形を抱っこして、カレーを作ってあげたそうだ。

7月11日(木) ギュウニュウチョウダイナ
起きたら台風一過。数週間前からうちのマンションの外壁にあるくぼみ(というか、偽物の排気口。なぜそんなものがあるのかわからないけど)に雀(燕かもしれない)が巣をつくっているのだけど、数日前に雛が産まれたみたいで、かすかな鳴き声やカサコソという音がひっきりなしに聞こえる。
夕食時、W杯で韓国サポーターがやっていた「(声)テー・ハン・ミン・グー、(拍手)パパッパパッパ」という応援を思い出し、僕がまねてみたら、はなはこれを自分なりにアレンジしはじめた。リズミカルに「テー・ハン・ミン・グー、ギュウニュウ チョウダイナ」と言いながら、空のコップを僕に差し出し、牛乳のおかわりを要求するのであった。

7月12日(金) プロの、ファンになりたい
はなはひさしぶりに園の外へ散歩に出た。小田急線の陸橋のところで、ジャズ喫茶マサコで飼われているお猿のモンちゃんを発見し、「あっ、ジャンプした」「大野先生のほう見てるよ」と、観察しながら大はしゃぎだったとという。
タケちゃんが遊びに来たので、いっしょに(今度は日本の)オールスター戦をわが家で食事しながら見る。試合後、デザイン会社から直しの電話が入ったため、即対応するはめに。プロ野球の世界はお祭りなのに、僕は仕事に引き戻されてしまった。「プロのプロ野球ファン」という職業があればいいのにな。

7月13日(土) ショールームをめぐる旅

フリースタイルの吉田保さんにつきあってもらい、レンタカーを調達して輸入車のショールームをいくつかまわる。僕にとっては仕事の一環だったが、なかなか有意義な体験だった。アウディ、フォルクスワーゲン、メルセデスベンツ、クライスラー。途中、駒沢公園の近くにある、永谷園のレストランで昼食。はなは、子供向けのおもちゃをもらって大喜び。246沿いのクライスラー・ショールームに置かれた「スマート」が強く印象に残った。あそこまで車体が小さいと、かえって魅力に感じる。大きいなら大きく、小さいならできるかぎり小さく。夜は、グラフィックデザイナーの中村光宏さん一家とHachiへ。Hachiの料理を気にいってくれたので、ホッとする。はなは、同い年の隼ちゃんと再会できてうれしそう。途中、店内でじっとしていられなくなった隼ちゃんとはなを、妻がおもてへ連れ出し、しゃぼん玉 遊びをさせてくれた。Hachiの前の道は車が入ってきにくい狭さなので、比較的安全だ。就寝前、突然あることを思い出した。大人計画の阿部サダヲさん・村杉蝉之介さんと続けてすれちがったのは、先週のいつだったかな?

第110回 (2002年9月19日更新)

6月30日(日) 池上さん、ごめんなさい
渋谷パルコパート2の裏で女優の池上季実子さんとすれちがう。というか、妻におんぶされたはなが、スニーカーで池上さんを蹴飛ばしてしまったのだ。もちろん、わざとじゃないと思う。無意識に当たってしまっのだ。申しわけありません。
夜、ブラジルがドイツを下して五度目のWカップ優勝を果たした。「波乱」という言葉を何度も目や耳にしたが、終わってみれば、大本命が頂点に立っていた。

7月1日(月) 日の丸応援隊
日中、保育園の夏祭りで配るお菓子に貼るシールを完成させる。思ったより、たいへんだった。
夕方、トラブル&ティーデザインへ。あるコンペのためのイラスト料を支払い、サッカーの話を少しして帰ってきた。デザイナーの鈴木くんに、こんなにも愛国心があったのかと驚いた。フットボールは若者に日本人であることを意識させるようだ。といっても、「右」寄りになっているとまでは思えないけど。
保育園でのはなは粘土遊びを拒否したあと、「ほら見てよ」と言いながら、広いテラスを大股開きで歩いていたそうだ。なんだかよくわからないけど。
夜、きょう放送開始の連ドラ『私立探偵 濱マイク』にテレビのチャンネルを合わせたが、途中で「はなちゃん、こわい」と叫びだしたので最後まで見られなかった。残念。

7月2日(火) あの髷、ハンズで買ってたりして
午前中、スポーツクラブで3キロ強走り、少し泳いで62kg。
W杯の得点王になったロナウド選手が、ちょんまげ姿で日本をあとにした。そういう姿を見るとカリスマ性は失われるかもしれないけど、髪型をはじめ“かっこよさ”ばかりに執着するベッカムやイタリア代表選手たちより、人間としての器がひとまわり大きく感じられる。かっこいいことにこだわりすぎるのは、かっこわるいと思いませんか。優勝したから浮かれて当然といえば当然だけど、ブラジル人は明るいなあ。羨ましくなる。ロナウドのちょんまげ、東急ハンズとかロフトのパーティグッズ売場で買ってたりして。テレビで見るかぎり、本格的なものではなさそうだった。
午後、ゆったりとコーヒーを飲んでいたら、依頼の電話。あるゴルフ大会のポスターを考えてほしいとの依頼内容。例によって時間のあまりない仕事だった。
入浴後、ふとんの上で娘と野球をした。娘が投手で、僕が打者。以前JASの飛行機に乗ったときにもらったパイル地のやわらかいサイコロのようなものをボール代わりにして遊んだが、はなの球はなかなかのものだった。サウスポーの二歳にしては、かなりの速球だった。

7月3日(水) 台風、来るな! 
夏祭りが近づいてきた。台風も迫ってきている。心配だ。
娘は、うさぎ組のみんなとせせらぎ公園で散歩に行ったとのこと。公園前の小川にいるカルガモは昼寝中だったそうだ。十羽弱いるカルガモ一家はあと二日くらいで旅立つらしい。

7月4日(木) 腰痛はつらい
腰をいわした。というか、朝起きたら腰がまわらなくなっていた。世田谷代田の整骨院までどうにか歩いていき、マッサージを受ける。何度も前を通 りがかったことがあり、その度に「スポーツマッサージ」という文字が目に入り、ずっと気になっていたのだ。
娘は最近、きゅうりが好きになったみたいだ。マヨネーズでなく、もろみをつけたほうがパクパク食べるなんて、二歳にしてもう居酒屋派かいな、きみは。

7月5日(金) 平気で作務衣が似合う人 
昨日に続いて日中、世田谷代田鍼灸整骨院へ。マッサージをしてもらったら、かなり楽になった。
夕方から保育園の夏祭り。娘は朝からお祭りモード。僕は作務衣を着て参加したのだが、「業者の人かと思った」「炉端焼き屋の店員」などと、何人かに好きなことを言われてしまう。まいったなぁ。昼間から曇っていたけど最後雨は降らず、楽しい夏祭りだった。

7月6日(土) フリーランスはフリーランスがお好き?
午前中、娘と二人で近くの小さな公園へ。犬を連れたOさんとばったり会ったので、話をうかがう。仕事の話を聞いたことはこれまでなかったが、Oさんは運送業を営んでいて、日本料理店「なだ万」の総菜を百貨店の食品フロアへ運んだり、国際貨物などを運搬されているという。Oさんはサラリーマンでなく、自分で会社を経営されていることくらいは知っていたが、従業員を二十五人も抱えていると聞いてびっくりした。いろいろなデパートへ食品を搬入する仕事をしているため、会社まるごとの休みは皆無に近いという。たいへんな仕事だ。昼間、新代田のスイミングクラブへ。腰が痛いので見学し、妻と娘にプールに入ってもらう。きょうは草野球の試合もあったのに、腰痛が治らず、そちらも欠場。山崎浩一さん一家と焼肉屋で夕食。山崎さんのところとうちは月齢まで同じ子供がいるからか、いっしょにいてとても気が楽だ。山崎家はコラムニストとライター、うちはコピーライターどうしの夫婦。まったくの同業ではないが、おたがいフリーランスで基本的にものを書くこと生業にしている点が共通 しているためか、あまり気を遣わずに場を共有できる。わが家にとって、ありがたい存在だ。

第109回 (2002年9月12日更新)

6月23日(日) 審判をジャッジしたらどうか
インターネットでW杯関連を記事をいろいろ見てみると、誤審、えこひいき、わいろなど、ジャッジを避難する声が世界各国で噴出しているようだ。
朝日新聞社会面でおもしろいコメントを見つけた。昨日の韓国対スペインの試合で審判が韓国寄りの判定をしてスペインが敗れた、との見方がスペインを中心に広がるなか、マドリードの自宅でテレビ観戦していた翻訳家のアントニオ・マリンさん(38歳)は苦笑しながら、「確かに試合が進むにつれ審判がおかしくなった。でも、負けたら審判のせいにするのはいつものことだからね」と発言。
日中、海老名のビナウォークへ。目当ての店が一軒あり、そこで妻が夏祭りのときに着る服を探したが、気に入るものは残念ながらなし。丸井の一階でココナッツソフトクリームを食べたのだが、三人でひとつでいいから分けようということにしたら、はなが「順番、順番」という。その順番がおかしかった。はな→妻→僕→はなの繰り返しで、順にひと口ずつなめようと僕は言ったのに、いつの間にか、はな→妻→はな→僕→はな→妻というように、サッカーの司令塔のように毎回はな経由する流れに変わっている。おかしかったので、このサイクルを「はなの法則」と命名。翌日の連絡帳にアイスクリーム事件の模様を書いたら、「わかってやっているんだったら、大物になりますよ」という返事をくださった。

6月24日(月) 行商する女たち
FIFAが審判のミスジャッジを認める発言をしたという。人間が判定するかぎり、誤審はゼロにはならないだろうが、審判によるえこひいきはなくしてほしい。夕方、娘を迎えに行く前に、給湯機のカタログのコピー案をデザイナーのAさんにすべてメールし終えた。
はなは保育園のテラスでりんごの行商遊びをしたらしい。三輪車に逆向きに座って、あすかちゃんといっしょに「いらっしゃい。りんごはいりませんか」とかけ声をいい感じで発していたという。しかし、行商遊びというのもすごい。しかも、りんごは実際にはなく、あるつもりになってやったのだという。

6月25日(火) 退屈だけど強い国
朝起きた娘が「はなちゃん、虫にかまれちゃったの、かゆいの」と言いながら、ひじの内側やひざの裏側をアピール。きょうはご機嫌ななめのようだ。
ヤフーのトピックスで知ったが、滋賀県朽木村(くつきむら)が広域合併を拒否している。「大きな市のそばでさびれるより、小さくても独自の道を」選択したのだという。朽木といえば、僕がかつて学んだ京都精華大学の宿舎(学生やその友人・家族などが安価で利用できる宿泊施設)があった場所(今もその宿舎が存在しているのかは未確認)。軽音楽部の合宿などで何度か訪れた地であり、名前を聞いていると懐かしい気分になる。村人が決めたことなら、広域合併拒否を貫いてほしい。
きょうは保育園のプール開き。娘は「プール開き」より、先生に「ゲームしよう」といわれたほうがうれしかったようだ。
夜、勢いづいていた韓国がドイツに敗れた。ドイツのゴールを守り抜いたキーパーのオリバー・カーンは反射神経も読みも素晴らしい。とりたてて強くないように見えても、やはりドイツはドイツだな。なかなか敗れない。関係ないけど、ミック・カーンやキラー・カーンを思い出した。

6月26日(水) 拳銃の出てこない映画が好きです
ヤフーで無料配信している短編映画『流れよ我が涙、と探偵は言った』を鑑賞した。監督・脚本は林海象さん。林氏といえば、濱マイクの産みの親。「また探偵ものかいな」と思いながら見はじめたが、最後は切なくなった。僕は実は、恋愛もの・失恋ものに弱い。
飛鳥新社から『宗男の言い分』という本が七月一日に出るらしい。立派な商売根性だな。

6月27日(木) 楽して視力は戻らない  
娘は朝から「スカートで行くっ!」攻撃。「とうこちゃん、スカートで来てたの。はなちゃんもスカートで保育園行くの」。一昨日、保育園で開かれた誕生会のとき、三歳を迎えたとうこちゃんがスカートをはいていたらしく、「はなちゃんも誕生日のとき、はこうね」といっても聞かない。
アイゴーグル(という商品名ではなかったかもしれないが)の効果が無根拠だったため、メーカーが摘発(だったかな)されたらしい。アイゴーグルとは一見、スキーのゴーグルに似た機器。それを着け、ゴーグルの中で不規則に動きながら点滅する、発光ダイオードの緑の光を目で追い続けると、視力が回復するという宣伝文句にひかれ、絵本作家のHさんが購入。二年ほど前にHさんの家で、僕も試させてもらったことがある。インチキだったのか、あの商品。

6月28日(金) ファイブ・イヤーズ・イン・シモキタ

昨夜、午前一時ごろだったか、はながふとんの上で突然吐き、「ママー、ママー」と大泣き。慌てて起きた妻がすぐに浴室へ連れていき、はなの汚れた髪や体をシャワーで流してくれた。風呂から出て水気をふきとると、落ち着いてまた寝入ってしまった。なんだったんだろう。びっくりした。
ひさしぶりに「ぼちぼち」へ。以前は頻繁にこのお好み焼き屋に顔を出していたのに、子供が生まれてから、ほんと行かなくなったなあ。
ところで、このところ「はなちゃん、五歳」とよくいうけど、なんで五歳なんだろう(ほんとはまだ二歳)。

6月29日(土) たまに絵筆を持つと楽しくて困る
やることがいろいろあるので、はなを保育園で預かっていただく。仕事を進めつつ、保育園の夏祭りで配るお菓子の袋に貼るシールを手作り。パソコン、リキテックス絵の具、色鉛筆を使い、妻にも全面 的に協力してもらった。
保育園では子供を集めてクイズをやったらしく、「はなちゃんのお父さんはメガネをかけているでしょうか」という問題が出されると、娘はちょっと考えてから元気に「はい」と答えたという。
夜、フリースタイルの吉田さんが仕上がったばかりの『はじめて話すけど…』を持って来てくれた。いつもいつもありがたい。狭い我が家でアルコールを飲みながら、いろいろと話す。

第108回 (2002年9月5日更新)

6月16日(日) 昼間の打ち上げは初めて
正午まで、父母の会のミーティングがあり、その後「焼肉屋さかい」へ移動し、一週間前に行われた「みんなであそぼう会」の打ち上げ。先週のイベント終了後すぐに打ち上げをしていれば、もっと参加者が多かったのかもしれないが、あの日はうちの両親が大阪から来ていたし、何よりも僕自身がくたくただったので、他の役員のみなさんにお願いして翌週に延ばしてもらったのである。

6月17日(月) W杯を肴に乾杯
園庭に砂山をつくり、裸足でズシズシ登り、一歩進むたびに砂が崩れるのをみて、娘はケタケタ笑っていたそうだ。自分で砂山を手作りして、自分でつぶして元通 りにする。こういうビルド・アンド・スクラップなら歓迎だ。
夜、温々屋(ぬくぬくや)という店で吉田保さん、新井くんと少し飲んだ。カウンターの端にテレビが置いてあって、ブラジル戦を放送していた。店に入ると、どこもかしこもワールドカップだな。

6月18日(火) 一次リーグ突破でよしとするか
仙台で日本代表が散る。大阪でのチュニジア戦で美しい軌道のシュートを決めた森島選手をスタメンで使ってほしかった。麻生リカと名乗る者から、猥褻ないたずらメールが届く。
保育園で娘はうちわづくりをしたそうだ。先生に筆の持ち方を教えてもらって、絵の具塗り。「はなちゃんもやる!」とノリノリで、目がギラギラしていたそうだ。判定に疑問も残るとはいえ、韓国はイタリアに勝利した。日本との違いは何だろうと考えてしまった。徴兵制? 肉の消費量 ? 闘争本能まるだしで戦っている韓国を見ていると、日本人にももともとあった何かを我々は失ったしまったんじゃないのかという気になった。スマートなサッカーもわるくないけど、泥臭くても攻めまくって最後は勝つ、そんなサッカーもする日本も見てみたい。

6月19日(水) お座敷列車の恐怖 
飯田橋の広告会社で打ち合わせ。往路、新宿駅で東京行きの快速を待っていると、背中側のホームにお座敷列車が止まった。午前十時半くらいから、おばさんやおじさんが朝っぱらから、煙草を吸いながら生ビールのジョッキをごくごく飲んでいる状況というのもものすごい。しかも、電車の中で堂々と。
午後、不愉快な内容の電話あり。昨日の続いて、アメリカ在住の麻生リカなる人物から、エッチ画像を見てください、というメールが届く。やみくもにメールを送りつけてきたんだろうけど、名前がいかにも偽名じゃないか。

6月20日(木) きれいな人は姿勢も美しい
ある理由から、狛江の病院へ。急行と普通を乗り継げばたいして遠くないのだが、狛江の改札を出たのは初めてだった。小田急線の高架下にある中国料理店で昼食をとった。店内がゆったりしていて、平日だからか主婦のようにみえる集団や年輩の客が多い。どこといって特徴のあるわけではないが、下北沢にはないタイプのレストラン。ファミリーで訪れやすい、こういう普通 の店が下北沢にもあればええのになぁ。下北沢に戻ってすぐ、ナチュラルハウスの店長の方を訪ねる。保育園の夏祭りのときに配るお菓子の相談するためだ。こちらの条件をもとに、本社と連絡をとて検討してくださることになった。
近くのドラッグストアで小谷実可子さんをお見かけした。紺地に白の太めのボーダー柄のセントジェームスのような長袖シャツに、グレーの短めのストレット素材にみえるパンツ(裾にスリットが入っていた)で黒いローファー。顔が小さくて体のバランスがいい。立ち姿が美しかった。
「おしっこはどこでするの?」「トイレ」「パジャマ(の中)じゃなかっけ?」「トイレだよ」と、こんな会話をしながら、先生ははながトイレでおしっこをするように仕向けているらしい。もちろん、前記の話者は、先生→はな→先生→はなの順。

6月21日(金) 岡田奈々さんを思い出した
早朝に起きてカタログの仕事を進める。晴れているのはいいんだけど、とにかく暑い。
スポーツクラブで木の実ナナさんをお見かけした。テレビ画面を通して見ていたイメージより、実物はずっと痩せておられるような印象だった。

6月22日(土) ベッカムよりホン・ミョンボ派です、僕は
ほぼ一年ぶりの草野球。晴海グラウンドでブレーン(アドブレーン)対ブロディーズ(日庄)。僕はセカンド八番で先発出場し、四球(対左投手右打席)、三振(対右投手左打席)、一塁ゴロ(対右投手右打席)という内容。スコアは5対5の引き分け。最終打席でヒットを打てていれば、追加点がとれたかもしれない。試合が終わってから、悔しさが。練習しないとやっぱりダメだな。
試合後急いで帰宅し、韓国対スペイン戦を見た。延長PKまでいき、最後は洪明甫(ホン・ミョンボ)選手がゴール右寄り上にインサイドキックで決め、ベスト4進出を果 たす。スペイン不利の判定もあったと思うが、韓国チームはよくやったと思う。こうなったらドイツも破って、決勝まで突き進んでほしい。昔の男前という雰囲気を持った洪明甫選手を見ると、映画『愛と誠』に早乙女愛さんとともに主演していた西城秀樹さんをいつも思い出してしまう。いまふうでない洪明甫が、僕は好きだ。はっきりしない天気の一日だった。保育園に行ってもらった娘は、外で遊ぶ子が多いなか、部屋に残って小麦粉粘土をじっくり楽しんだそうだ。

第107回 2002年8月29日

6月9日(日) みんなであそぼう会
保育園の父母の会主催のイベントを代沢小学校の体育館で行う。プロのクラシック音楽家たちで構成された「アブリズ」というグループと、テレビ番組でMr.マリックの子供時代を演じたことがあるという中学三年生の少年にボランティア同然で出ていただく。前者はボーカル、ピアノ、ヴァイオリンのユニットで出演くださり、「アベマリア」でスタートし、「となりのトトロ」といった子供向けの曲も混ぜながら三十分強楽しませてくださった。後者の男の子は、中学生といってもセミプロといえる腕前。子供たちの目は「大きなお兄ちゃん」の魔法に釘付けになっていた。また、司会をお願いしたTさんがあまりに上手なのでびっくり。あとでTさんに秘訣を聞いたら、客観的になりすぎず、子供たちといっしょになって楽しんでしまうのがコツ、というお返事。なるほど、なるほど。僕は大勢を前にしてしゃべるのは得意ではないので、うらやましい。ともかく、暑いなか、予想以上の人数が集まってくださってうれしかった。

6月10日(月) 両親が帰っていった
娘に保育園を休ませて、僕の両親とともに銀座へ。両親がはなに何か買ってあげたいと言うので、好意に甘え、松屋百貨店でミッフィーの水着用バッグやドイツ製の木製玩具、本の教文館のビルの八階にある絵本のお店「ナルニア国」でデイック・ブルーナの『クリスマスってなあに』をはじめとする数冊、GAPのスカートなどをお願いする。ありがたい。昼食に「銀座らん月」のしゃぶしゃぶを楽しみ、みんなで山手線に乗り、東京駅へ。はなを抱っこしながら、東海道新幹線のホームで両親を見送る。もう少しゆっくり、東京を楽しんでもらいたかったのに、バタバタしっぱなし申しわけない。

6月11日(火) オルボワール、ジダン
娘は保育園のクラスメイトと外を散歩。たまたま点検中だった消防署で、消防車のサイレンが鳴り、ライトが点灯する様子を見ることができ、大喜びだったらしい。ジダンが無理を押して(いるように見えた)出場したが、フランスはあえなくデンマークに2対0で敗れ、一時リーグで姿を消すことになった。ジダン選手をキャラクターに使用していたカップヌードルのCMは今後、流されないのだろうか。それとも、フランスが消えても関係ないのか。夜、外食したい気分になって、家族三人で「魚民」を訪れる。

6月12日(水) さようなら、ナンシーさん 
ナンシー関さんが急逝された。二人といない才人だっただけに残念でならない。ユーモアのセンスがあり、味のある似顔絵(しっかり似ている)が描けて(ナンシーさんの場合は彫れて、と言うべきか)、諷刺のきいた文章を書ける。画と文の両方があれだけ高い作家は、なかなか出てこないだろう。もう何年も前のことだが、コンビニの袋を両手に持って歩くナンシーさんを三軒茶屋で見たことがある。売れっ子の漫画家は、お金が豊富にあっても、ちゃんとしたものをゆっくり食べる時間がなかなか取れないという話を聞いたことがあるが、ナンシーさんはどうだったのだろう。合掌。ガブリエル・バティストゥータ、オルデガをはじめ、スター軍団といわれたアルンゼンチンがスウェーデンに引き分け、昨日のフランスに続いて、一次リーグで姿を消した。共同通 信の記事によれば、バティは試合後「あれだけ守り固められたら、点なんか取れない」と怒ったように言った、という。守りきる、つまらないサッカーが勝ってしまう。そのことが、W杯自体を退屈にしている。スペインはリードしても引きすぎないサッカーをしてくれる気がするが、実際はどうだろう。1対0や2対1といった一点差のリードでも、とにかく攻める。そんなフットボールを僕は見たい。「攻めダルマ」と呼ばれた、蔦監督が率いた頃の池田高校の野球を思い出した。サッカーと野球を比べるのは良くないかもしれないが、おもしろい試合が見たいことに変わりはない。
娘は保育園のホールでリズム遊びをしたらしい。その後、みんなで電車になって二階の教室に戻ろうとすると、「はなちゃん、運転手さんがいい!」と張りきって主張したという。

6月13日(木) 子供はよく見ている
昨日とつぜん、娘がペンを口にくわえ、「はなちゃん煙草吸ってんの」と何度も言ったので親としては大きなショックを受け、「僕も煙草をやめたし、妻も吸わないのに、どういうことでしょう?」と先生に、連絡ノートを用いて質問しておいた。
訳あって、携帯電話を今までの別の会社に契約変更した。今度の番号は090でなく、080ではじまることになった。090の空き番号が不足しだし、080時代に突入したんだそうだ。
メキシコとイタリアの試合は終盤、両軍が引き分けを狙うという変な状態になった。おたがいが戦意喪失。見かねた主審は一分近く前に、終了の笛を吹いた。主審は観客の気持ちを代弁してくれたが、選手や監督が罰されることはないんだろうな。退屈な試合をしやがって。
煙草の件の回答あり。ストローを煙草に見立てて、喫煙するポーズをする子が同じクラスにいて、それをはなは真似ていたようだ。「びっくりされでしょうが、これからもエッと思われることがいっぱい出てくると思います」といった返事がノートに書かれていた。心の準備をしておいてください、ということですね。煙草の件はともかく、娘は「やめてよー、いやよー」というセリフが多くなってきた。ネガティブな言い方をされると、父親としてはけっこうつらい。

6月14日(金)「チュニジアの夜」を聴きたくなった 
日本がチュニジアを2対0で下して、決勝トーナメントへ駒を進めることになった。うれしいじゃないか。次は、18日の午後3時半キックオフのトルコ戦。
保育園で午前中、避難訓練があり、昼食時に本物の地震。「地震だよ。テーブルの下に入って」と先生が言い、みんな指示に従ったそうだが、メニューのぶどうが気になって、はなはすぐに出てきたという。食い意地のはったやっちゃな。

6月15日(土) 今もどこかにいる気がしてならない
友人の葬儀が大阪で行われたが、出席できなかった。申しわけないと思いつつ、下北沢から合掌。知り合いの死ほど、つらいものはない。その悲しみに比べたら、サッカーの敗戦なんてどれほどのものか。

第106回 2002年8月25日

6月2日(日) 箸置き手づかみ五十円
フリーマーケットがすぐそばの通りで行われた。魚のおいしい居酒屋さんが、店で使っていた食器等を格安で出品していたので、陶器の大皿や木製の箸置きを購入。いろいろ物色していると、グラフィックデザイナーの浅石さん一家と遭遇する。
はなはせせらぎ公園では裸足になりたがり、家では裸になりたがる。暑くなってきたし、裸足が気持ちいいのはわかるけど、ガラスの破片や鋭利な金属が落ちているかもしれないので、親としては心配だ。まあ、うちで裸になるくらいはしょうがないか。大人はやらないけど、裸って本来、気持ちのいいものなんだろうな。

6月3日(月) バァフアウト!からのメール
うさぎ組の小山先生とサッカーの話で盛り上がる。塚野先生は、大ファンの中村俊輔が日本代表に選ばれなかったのでもうサッカーは見ない、という。『バァフアウト!』編集部のYさんという方から、「(ベースボールの)ホームページを拝見し、興味を持ちました。一度お会いいただけませんか」といった内容のメールをいただく。ずっと更新できていないのに、見てくださっている方がいるとは。申しわけありません。Yさんは音楽のことでなく、「おたがい野球好き」ということで連絡をくださった。Yさんは以前、『ボールパーク』という雑誌を発行していたこともある。夕方、イサミヤへ行き、ナショナルのバリカンの修理代を支払う。

6月4日(火) いたずらメール
SEIKO ITO, ENPIRE SNAKE BLD.INCというサブジェクトのメールが届いた。エンパイアスネイクといえば、いとうせいこうさんのオフィス名じゃないか。まさか本人からとは思えないし。誰だか知らないけど、人の名前を勝手にサブジェクトに使うなよ。
日本対ベルギー戦、2対2の引き分け。終盤、稲本選手が3点目を決めたと思ったら、ファウルの判定。録画映像で何度も見直したが、あれは反則なんかじゃないと思う。日本に勝たせない力が、働いているのでなけいことを願う。

6月5日(水) プチと聞くと、フランス代表のプティ選手を思い出す 
九段下まで打ち合わせに行った。三、四年ぶりに会ったSさんはかなり日焼けしていた。湘南海岸にお住まいだという。海のそばで暮らしたい、なんていつも考えているわけではないけど、実際の住人から「いいですよ」と聞かされると、自分の中に羨望の念が生まれる。地下鉄の九段下駅から相手先の事務所へ向かう途中、左手に靖国神社が現れた。映像では何度も見たことがあるけれど、実際の靖国神社を目にするのは初めて。僕は右寄りではないが、なぜか姿勢を正さなきゃ、という気分になった。うさぎ組の担任のひとりに渕名(ふちな)先生という女性がいる。はなはその先生のことを「ぷちなせんせい」と呼んでいる。「ふちな」と正確に発音できないようだ。「ぷち」という音を聞くと、フランス語のプチ(petit〈e〉)をイメージしてしまう。それはともかく、娘は保育園から帰宅するなり、スッポンポンになり、フローリングの床におしっこはするわ、うんちはするわ。蒸し暑くなってきたといえ、予想を上回るアヴァンギャルドな全裸プレイを披露してくれた。

6月6日(木) オペラ歌手に会ったのは初めて
二期会会員・バリトン歌手の佐藤文行(さとうぶんこう)さんにお会いした。とても気さくな楽しい方で、保育園の佐藤先生のご主人でもある。来年の二月に保育園のホールで、子供たち向けのイベントを行っていただく話が出ていて、その下見と顔合わせを兼ねた打ち合わせ。父母の会からは、二月の観劇会を担当してくださるKさんと僕が保育園へ出向いた。園の主任の立ち会いのもと、会場となるホールの遮光や舞台の向きについていくつか注文を出していただく。園を出たあと、小田急の踏切を渡り、下北沢西口に向かう坂を上がる途中にある「bio sweets」というカフェで軽くミーティング。文行さんは下北沢で生まれ育ち、現在は奥様と吉祥寺にお住まいとのこと。いいなぁ。吉祥寺は大好きだし、住んでみたいまちのひとつだ。

6月7日(金) ベッカムよりベロンのほうが僕は好きだ
アルゼンチン対イングランドの札幌決戦をテレビで見る。強豪国どうしのうえ、「因縁の対決」とマスコミが盛り立てていたが、期待したほどのおもしろさではなかった。後半のイングランドは守備的になりすぎてつまらかった。守るとなったら徹底的に守るというのが、いかにもヨーロッパ的。これなら、ずっと0対0でゲームが進み、終了間際にどちらかが点を取って決着してくれればよかった。と勝手な意見を持ってしまう。
イングランド・サポーターにしてみれば、宿敵アルゼンチンを敗ったのだから、満足なのかもしれないが僕は不満の残る試合だった。元王者のフランスはウルグアイに引き分け、窮地に立たされる。はなはサッカーを見ながら、「ヤキュウ、ヤキュウ」と叫んでいた。
インターネットで『「岡山さん」を岡山に招待』という見出しではじまる記事を発見。社団法人・岡山観光連盟(会長・石井正弘知事)が、関東在住の岡山姓の人を岡山県への格安ツアーに招待する事業を企画しているという。ツアーに参加した「岡山さん」を観光特使に任命、名所をPRしてもらい、首都圏での知名度アップを図るのが狙い。うまくいくかどうかわからないけど、ユニークな試みだと思う。真面 目に考えたのだろうけど、不真面目に見えるところがすごい。
夕方、父母の会の役員をしてくださっている藤井さんと待ち合わせしたうえで、代沢小学校の大関教頭先生を訪ね、九日のイベントでお借りするものの許可をいただき、ワイヤレスマイクのチェックをし、軽くリハーサルする。小学校の体育館って狭いイメージがあったけど、大関先生と藤井さんと僕の三人だけで入ると、めちゃくちゃ広いやん、と驚いてしまった。

6月8日(土) 大阪から両親がやってきた
娘は保育園をお休みさせる。三省堂書店で仕事の資料用の雑誌を買い、新代田のスイミングクラブへ。帰宅し、急いで昼食をすませ、はなを寝かしつけたと思ったら、大阪から僕の両親が到着。はなと対面 するのはいつ以来だったかな。一年は経たないと思うけど、今年初めてのはずだ。みんなで焼肉屋に出かけ、夕食を楽しんだ。

第105回 2002年8月25日

5月26日(日) 男と女の山
つくば二日目。望月さん宅で気持ちのいい朝を迎え、敷地内の畑に子供たちと水やりをしたあと、ドライブに繰り出す。望月さんの職場である、つくば大学のキャンパスをざっと見せてもらい、観光名所の筑波山へ。ロープウェーの終点で外へ出て休憩。見上げるとハングライダーがひとつ。あれって、気持ちいいのかなぁ。自動販売機で買ったジュースを飲んだあと、はなを抱っこしたり、手をつないだりしてしばらく歩くと頂上。女体山(にょたいさん)という名が、なんだかなまめかしい。ちなみに筑波山の山頂は、男体山(なんたいさん)と女体山に分かれている。インターネットで調べると、「男体山はイザナギノミコト、女体山はイザナミノミコトが祭られており、夫婦和合や縁結びに霊験ある山として知られている」と記述されていた。「イザナギ」「イザナミ」の微妙な違いをもう少しで見落とすところだった。「夫婦和合」という言葉もすごい。『釣りバカ日誌』という映画で、西田敏之さん扮するハマちゃんと石田えりさんが演じる妻がベッドに入ると、画面 が真っ暗になり、「結合」という文字がスクリーンいっぱいに現れるシーンがあった。夫婦和合という文字を見て、それがフラッュバックした。
高所恐怖症の僕には難しいが、ボーイスカウトかガールスカウトの子供たちは、本当の頂上に征服したいのか、いくつも並ぶ岩のてっぺんに腰掛けながら、うれしそうな声を発している。思えば僕も、小学生時代は高いところが恐い、という感覚はなかった気がする。ロープウェーの出発点まで降り、レストランで昼食をとった。僕はなぜだかわからないけど、カツカレーを注文してしまった。食事後、お土産コーナーでがまの油を見たり、七味海苔(という名前だったかな)を試食し、結局せんべいを購入。あのレストラン、なぜ稲庭うどんののぼりまで立てて、強力にお薦めしていたのだろう。稲庭うどんは僕も好物だけど、あれはつくばじゃなくて秋田の特産品だろう。姉妹都市だからとか、そういうことなのかな。望月さんの愛車でつくばセンターまで送ってもらい、JR関東バスで帰京。娘はぐずるどころか、バスに乗る直前に睡魔に襲われ、東京駅に到着するまで眠っていてくれた。良かった。下車したとたん、娘は「優ちゃんは?」。ごめん、もう帰ってきちゃったんだよ。長距離の移動がどういうことなのか、まだよくわからないのだろう。
傘は荷物になるので持っていかなかったのだが、僕たちが駅に到着したとき、下北沢は激しい雷雨だった。たんなる夕立か、ヒートアイランド現象か。たいした距離ではないが、娘を抱っこした状態での雨はけっこうつらい。

5月27日(月) コピーの修正とコピー機の修理
早朝から給湯機のカタログを提案するための企画意図をまとめたり、コピーの修正に追われる。一段落したしたと思ったら、今度はコピー機のメンテナンスの人が来る。午一日中、晴れたり、急に降ったりの変な天気だった。
娘は保育園で朝いちばん、「はなちゃんね、優ちゃんち行ってきたんだー」と先生に報告したらしい。娘はマヨネーズをつければ、茹でたアスパラガスを食べられるようになってきた。

5月28日(火) そりゃ、トロルは恐いよ
午後の早い時間にプレゼンテーションを某メーカーで行い、いったん帰宅し、夕方また外出。市ヶ谷でお菓子のネーミングに関する打ち合わせ。お茶の水の某メーカーで、カタログのプレゼン。途中、『野球少年キヨマー 清原和博』という単行本を入手。読売ジャイアンツの清原選手は、小学三年生のときに遠投七十メートルを記録したという。これは、かなりすごい数字だと思う。電車に揺られながら、林真理子さんの『ワンス・ア・イヤー』を開く。これは林さんの自伝長編小説なのだが、前職が僕と同じコピーライターだからか、わかるわかるという部分も多々あり、興味深い内容。
保育園は五月生まれの子供たちをみんなで祝う誕生会が開かれた。みんなで誕生日の唄を歌ったあと、先生方が「三びきのやぎのがらがらどん」という劇を見せてくれたそうだが、恐いトロルが現れると、はなは泣きそうな顔になっていたという。

5月29日(水) YOMIURIに変える意味はあるのかな
誰かからの間違い電話で起こされ、寝つけなくなり、『ワンス・ア・イヤー』を読了。コピーライターから出発した林さんと自分との違いについて考える。巨人が、ビジター用ユニホームの胸の文字を「TOKYO」から「YOMIURI」に変更することにした。これまで読売新聞という会社の一部門だったが、組織変更により、球団自体が独立法人化することに伴うものだという。もはや東京のチームという枠にはとどまらない、地域を限定しない球団だから、というようなコメントを球団は発表しているようだが、本当の狙いはどうだろう。いま以上に企業色を強めるというわけか。YOMIURIからTOKYOに変えるというなら納得できるけど、時代に逆行してるんじゃないかな。胸にYOMIURIとあると、プロでなく社会人野球のような印象になるんじゃないかな。日本でいちばんメジャーな球団なのに、YOMIURIという文字を入れないと、(何がか知らないけど)わかってもらえないのではないか、と考えるのは心配症すぎないだろうか。巨人には、海外に放映権をどんどん売れるようなインターナショナルなチームになってほしいのに、これではドメスティック一直線じゃないか。僕は阪神ファンだけど、日本一の人気球団ジャイアンツにはもっと堂々とした存在であってほしい。いっそのことプロサッカーのように、胸文字のスペースを広告媒体として他企業へ売ったらどうかな。
ところで、桑田真澄投手が「LIFE IS ART18」というタイトルのエッセイを、読売ジャイアンツの公式ウェブサイトで連載している。桑田さんのエッセイはなかなかおもしろくて僕はファンなのだけど、いま言いたいのはタイトルのこと。渋谷にPL教の施設があって、以前、その前をたまたま通 りがかったとき、「LIFE IS ART」と記されたモニュメントが目に入った。もちろん、連載タイトルの元がPL教のスローガンにあったとしてもかまいません。別 にケチをつけるつもりはないんです。「人生は芸術である」って、わかったようでわからないけど、僕はかなり好きな言葉だ。

5月30日(木) 電話で謝る娘
昨日もそうだったが、朝から晩までお菓子のネーミングを考える。何でもそうだけど、簡単な仕事なんてない。もちろん、ネーミング制作もたいへんだ。ひとつに決まるまでに、無数の案が散っていく。
娘が「○○先生、はなちゃんの顔見て」と言ったそうだ。顔をちゃんと見て話す。大人より、子供のほうが できているのかもしれない。夜、妻の父母から電話があったが、娘は知らんぷりを決めこむので、仕方なく電話を切った。それから、「おじいちゃんとおばあちゃんははなちゃんの声を聞きたかったのに、失礼なことをしたんだよ」と説明したら、自分から「ごめんなさい言う」と反省の弁。妻が手伝ってもらい、はなが番号ボタンを押し、北海道の実家につながるとちゃんと謝っていた。大人になったやん、はな。

5月31日(金) ハナエモリとフランス 
ハナエモリが民事再生法申請と知る。ブランド名の認知度は高いのかもしれないけど、あそこの服っていったい誰が着ているんだろう、って前々から不思議に思っていた。実際は、誰も着ていなかったってことか。
サッカーW杯が開幕。第一試合で、セネガルがフランスを下す。実況生中継でアナウンサーが何度も「王者フランス」という言い方をしていたが、フランスがワールドカップで頂点に立ったのは前回だけでしょう。しかも、開催国だったし。繰り返し繰り返し「王者、王者」と言う必要があるのかな。「王者ブラジル」という表現だったら、許せるけど。

6月1日(土) 世界中のゴール
娘を保育園で見てもらい、図書館へ資料を返却したり、仕事を進めたり、慌ただしい午前中を過ごしたあと、ブリティッュカウンシルで『フットボールクレイジー』という英語劇を見るため、飯田橋へ。その前に腹ごしらえを、と思っていたところ、外濠(そとぼり)にかかる牛込橋の上に、なか卯(う)を発見。僕が食べたミニ牛丼とミニうどんのセット(だったかな)はわるくなかったが、妻の親子丼はいまいちだったようだ。土曜の昼だったからか、中高生がやたらと多い店だった。個室のある店ならともかく、年齢を問わず、大人数で騒ぎながら飯を食うやつは嫌いだ。どこの学校か知らんけど、自分ら迷惑やで。英語劇はそれなりに楽しかったけど、声が聞こえにくかったり、その部屋の照明が蛍光灯のようだったからか、集中にくくかった。芝居が行われた地下の大きな部屋は味気ないスペースだったけど、ブリティッュカウンシルの一階は素晴らしかった。一階のロビーに展示してあった写 真パネルの中におもしろいものがあった。ネヴィル・ゲイブル(Neville Gable)という写 真家が、世界各地のサッカーゴールを撮っていた。被写体はゴールシーンでなく、ゴールの、あの枠そのもの。アフリカの小学校の運動場のような場所のゴール、体育館の外壁にペンキで描かれたゴール、荒れ地に残されたゴール、雪の中のゴール、洪水に浸かったゴール……。“Posts”というタイトルの写 真集にまとめられている。眺めているうちに、いろいろな物語を想像させる写 真だった。

第104回 2002年8月25日

5月19日(日) いっぺんに披露されても
午前十時から正午まで、保育園の父母の会のミーティング。六月のイベントのことを話し合う。その後、いったん帰宅して着替えてから、二つの結婚披露パーティ。西麻布の会場に一時間ほどいて、タクシーで目黒へ移動。先に行ってもらっていた妻子と途中合流。僕はハシゴしたので疲れ気味だったが、娘はお気に入りのスカートをはいていたからか、パーティ会場で終始ノリノリだった。ウェディングパーティ自体ひさびさだったのに、二件の日が重なるだけでなく、時間までほとんど重なるとはついていない。おかげで両会場とも少しずつしか顔を出せなかった。

5月20日(月) 餅は餅屋、保育は保育園

朝、かすかな雨の中、保育園まで娘を送る。ある役員の方の奥さまが入院されたと聞き、びっくりする。昨日お会いしたときは元気そうだったのに。うちなんか、娘が入院したらたいへんだろうけど、妻が家をあけたらもっと困るだろうな。
保育園の先生にアドバイスを参考に、先週の金曜日からフォークで食べるようにしてみた。うまく握れもしないうちから子供に箸を持たせると、変な癖がつきやすい。とはいえ、親が箸を用いていると、子供も使いたくなるの必至。そこで、お父さん・お母さんも親もしばらくの間はフォークで食べてみてください、と先生にお願いされた。で、そのとおりにしたところ、娘は「箸ちょうだい」と言わなくなった。さすがは先生。何の世界でもプロの意見は聞いてみるもんですね。
夜、フィンガー5の『恋のダイヤル6700』のシングル盤が本棚にあったことを思い出し、プレーヤーでかけたところ、娘がダンスを始めた。じぶん、何歳やねん。楽しそうなはなを見ていると僕もうれしくなり、いっしょに踊りまくった。

5月21日(火) 奄美と名古屋と下北沢 
早めに寝て、午前一時半起き。朝までかけて、奄美大島のコピーをいっきに書く。鹿児島県の観光広告で掲載される媒体は、もうすぐ創刊になる、ビーパルの上級誌。『プリマクラッセ』という名の季刊誌だ。元ちとせ効果 か、奄美大島そのものや島唄が注目を高めているらしい。ところで、ついこないだまで、「もとちとせ」だと思ってけど「はじめちとせ」だったんですね。「もとふゆき」を連想してたんですけど、私。
NHKの『昼どき日本列島』という番組をたまたま見ていたら、取材されていた名古屋コーチンの試験場(だったと思う)で働くおじさんが、ものすごくいい味を出していた。素人ならではの自然な魅力に、作った演技はなかなか勝てない。
夕方、南口商店街でハイレグジーザスの河原雅彦さんとすれちがった。今、シモキタで芝居してるのかなぁ。というか、あれか。大人計画の本公演『春子ブックセンター』に客演しているはず。このタイトルを見ると、パルコブックセンターでなく、漫才師の春やすこさんを思い浮かべてしまうのは、もしかして俺だけ?

5月22日(水) 勝負というからには勝たなくては 
五時半起床。細々した仕事を進めておいて、午後、お茶の水のデザイン事務所へ。JRの車内で見たコミックミラの中吊り広告にびっくり。創刊プレゼントのコピーが「勝負ネットタイツ、付けました。」だったかな。レディースコミック雑誌みたいだけど、ネットタイツで勝負されてもなぁ。

5月23日(木) 内弁慶か、外弁慶か
午前中、保育参観。うちの娘だけでなく、同じクラスの子供たちの成長ぶりに驚く。昨年とはみんな別 人みたいだ。参観後、「家では暴れまわっているのに、園ではこんなに行儀がいいとは思わなかったです」と語った親御さんに対し、塚野先生は「お父さんお母さんの前ではそこまでできると安心してやっているわけですから、ちゃんと受け止めてあげてください。逆より、ずっといいと思いませんか」という答え。家ではおとなしくて、外で悪いことをする子のほうが、たしかに恐い。想像だけど、現代のいじめっ子の多くが、そういうタイプなのかもしれない。親はいい子と思っているけど…。そういえば、『うちの子に限って』というテレビドラマが昔あったっけ。

5月24日(金) ビールなんて無けりゃいいのに
昨夜も飲んでしまったからか、早起きに失敗。来週からしばらくビールをやめよう。アルコールは週二回までにしようと誓う。
保育園で気にいらないことがあると、「はなちゃん、○○しない!」と言い張って、先生を困らせることがよくあったのに、昨日ときょうはおりこうさんだったらしい。ささいなことでも褒められるとわるい気はしない。

5月25日(土) 初めてのつくば
茨城県つくば市の望月さん宅へ。望月さんにメールで教えてもらったとおり、東京駅から高速バスに乗ると、つくばセンターまで約七十分。バスが走り出してすぐに娘がぐずり、前の席の大学生ふうの男性にうっとうしそうな顔をされ、降りようと思ってもすぐに降りられないのでどうしようかと困ったが、妻に抱きかかえられ後部席に移って少し経つと眠りだしたので、ほっとする。大学生の男め。子供嫌いなのだろうが、こっちだってわざとやってるわけじゃないし、ちょっとくらい我慢しれくれてもええやないか。露骨にいやそうな表情をしてたけど、お前、ケータイでメールしてただけやないか。別 に勉強してたわけでもないくせに、腹立つなぁ。
昼頃、終点のつくばセンターに到着。電話をかけると五分ほどで望月さん一家が迎えに来てくれた。下北沢に住んでいたときはうちと同様、クルマを持っていなかったのに、電車のないつくばではないと移動が不便なので、ホンダのフィットを購入したのだそうだ。望月さんの家にいったん寄って荷物を置かせてもらってから、霞ヶ浦ふれあいランドというアミューズメントスポットへ連れていってもらう。その施設内のレストランで簡単に昼食をすませたあと、大人の膝くらいの深さの(人工的な)小川に入ってびちゃびちゃになったり、金属製の筒を無数に並べてその上をベルトコンベアーのように人間が流れる仕組みの、かなり長いすべり台などで思いっきり遊ぶ。
その後、牛久大佛(うしくだいぶつ)がある牛久浄苑という広大な墓地へ移動。望月さんから、めちゃくちゃでかいですよ、と聞かされながら現地へ向かったので心の準備はできているつもりだったが、そのスケールは半端じゃなかった。あまりの巨大さに驚きを通 り越し、笑いがこみ上げてきた。自分が、ウルトラマンやゴジラに出てくるミニチュアのセットの一部になってしまったようだった。牛久大佛が歩き出して、クルマごとぐしゃっと踏みつぶされるんじゃないか、そんな気さえしてしまった。大佛に踏みつぶされるなら、死んだ瞬間に成仏できそうだし、俺は本望だね。なんて言ってる場合じゃないか。
望月さんちの優ちゃんが、下北沢にいたときとは比較にならないくらい逞しくなっていた。優ちゃんが通 う保育園は毎日、市内のあっちこっちへ出かけ、外でどろんこになって遊ぶという方針だという。悲しいかな、下北沢にはめいっぱい体を動かして遊べる、広くて安全な場所なんてほとんどない。比べるまでもなく、子供にとっては、つくばのほうが楽しいだろうなぁ。

第103回 2002年8月17日

5月12日(日) 省吾って浜田?
午前十時から省吾(じゃなくて正午。なに、「省吾」って変換しとんねん、このパソコン)まで、保育園の父母の会の役員会を北沢タウンホールで行う。その後、妻は新宿のフィットネスクラブ「ティップネス」へ取材のため出かけたので、娘と二人で昼寝をしたり、いろいろなことをして遊ぶ。夕方、代々木八幡の駅前で妻と合流し、「ベリーショート」へ。妻と娘がカットしてもらったのだが、美容師のコバさんに娘がおとなしく身をまかせるので驚いた。たっぷり昼寝をし、おやつを食べたあとだから、上機嫌だったのか。髪を切られる際に暴れなかったのは、二度目だな(生まれて初めてカットしてもらったときは従順だった)。

5月13日(月) 水のないプールにて
夕方、保育園から娘をつれて帰ろうとしたら、もっと遊びたがって、敷地を出ようとしない。そのうち、一階の園庭にあるプール(浅いし、この時期はまだ水が入っていない)に降りて、はしゃぎまわっているうちに、おしっこをしてしまった。なんちゅうとこに放尿するねん。プールの底にできた水たまりを、どっちみち洗濯する、汚れものの服でふき、だっこして大急ぎで帰宅。家のすぐそばまで来たとき、遊園地再生事業団の制作をしている永井さんを見かけ、声をかけた。これから、東京タンバリンという劇団の弁当をスクーターで取りに行くところなんです、とのこと。もうすぐ駅前劇場で公演があるんだそうだ。遊園地が休止中だからか、永井さんもいろいろやっているのだろう。

5月14日(火) 男前度で決めるなら、まちがいなく森岡でなく…
夫婦ともに忙しかったので夜は外食することにし、ひさしぶりに「お好み焼 ぼちぼち」へ。豚たまも焼きそばもうまかったが、すじ塩、じゃがバターは絶品。日本代表対ノルウェー戦を見たが、3対0の完敗を喫してしまい、こんなことなら、はよ寝といたらよかった、と思ってしまう。フラット3を統率する宮本はたいへんだな。それはともかく、宮本は男前である。

5月15日(水) インストラクターはな 
妻が朝早くから病院へ行ったため、残された娘がぐずる。ほとんど、朝食を口に入れなかった。日中、保育園のホールで「おさかな天国」を踊ったらしい。うさぎ組では、まだ練習したことがなかったのに、はなは上手にダンスし、他の子たちに「こうだよー」と教えていたという。夜、フリースタイルの吉田さんが、できあがったばかりの『謎の午後を歩く』を持ってきてくれた。いつもながら、ていねいな本作りに感心する。

5月16日(木) さらば西宮球場
ひさびさの早起き、といっても六時だけど。ヤフーのトピックスで知ったが、阪急西宮スタジアムが取り壊されるという。数年前に通 りがかったときは、西宮競輪を行っていた。なるほど競輪場になったのか、悪くない再利用法じゃないかと思ったが、その競輪も今年三月で廃止され、継続を断念したという。西宮球場といえば、中学時代に友人たちとプロ野球オールスター戦を見に行ったことを思い出す。阪急にはブーマーがいた、巨人には江川がいた頃。球場入りする江川投手の背中を後ろからさわって、ムッとされたようなような気がする。その夜、強く印象に残っているのは、日本ハムファイターズの島田誠外野手のスピード。プロはこんなにも足が速いのか、と舌を巻いた。スタートしたら、すぐスライディング、という感じ。走りはじめたと思った瞬間、二塁に到着していた。連絡ノートによると、娘は一日中、絵本を持ち歩いていたという。先生に「はなちゃん、素敵な絵本持ってるね。一緒に読もう」と声をかけられると、すごくうれしそうにしていたそうだ。夜、妻が仕事がらみで、クラシックコンサートを聴きに出かけたら、娘がひっきりなしに「お母ちゃん、まだ帰らないの?」。妻が夜出かけることはめったにないので、娘も慣れていないのである。一週間ぶりにスポーツクラブへ行き、シャワー後の体重は60.8kg。

5月17日(金) 会うときは会うものですね
午後二時、お茶の水のデザイン事務所へ。往路、大学の先輩の西垣さんと新宿駅でばったり。西垣さんと遭遇するのは、子供の日以来。会わないときは何年も会わないのに、会うときは日にちを空けずに再会する。たんなる偶然なのかもしれないけど、不思議だな。

5月18日(土) ライナスは歯が出てこないのか?
土曜日だが、打ち合わせもあるし、整理しなくちゃいけないものやことがいろいろあるので、娘を保育園へ預けることした。朝、着替えたがらないので、ピンクのパジャマのまま、抱っこして登園。夕方、資料探しに新代田図書館へ行ったが、えらく混んでいてびっくりする。娘は指チュッチュ(親指を吸う、スヌーピーで有名な『ピーナッツ』に登場するライナスのような仕草を)することが少し減ってきた。頻繁に指を吸っていると、前歯が出てくることもあるようなので、親としては気をつけなくちゃ。

第102回 2002年8月10日

5月5日(日) はなちゃん裸ん坊になっちゃった
こどもの日。不在で受け取れなかった郵パック小包をもらいに、隣の駅前にあるコンビニエンスストアまで、娘を自転車の後部座席に乗せて行ってきた。中身は、兄からはなへのプレゼント。『エコーつきマイクでうたおう!カラオケえほん』という、ものすごい本だった。ポプラ社発行のこの本のカバーを開けると、子供向けの唄の楽譜と歌詞が印刷された本、それに書名にある通 り、おもちゃのエコーつきマイクが表れた。さっそく娘に歌わせると、すぐに夢中になったが、周囲の人間からするとけっこううるさい。夕方から駅の反対側に住む高原さん宅へ。道すがら、僕の大学の先輩である西垣さんと、数年ぶりに会って驚いた。高原家で夕食をよばれたのだが、途中から明日香ちゃんとはなが、全裸になって「裸ん坊になっちゃった」と楽しそうに叫びながら、踊りだした。見ている親たちは大笑い。こどもたちは麻薬でもやっているかのような興奮状態。こどもとはいえ、あそこまでの躁状態は、めったに見られるものじゃない。脳内で麻薬に近い物質が自然分泌されているのではないか、と思えるハイテンションであった。

5月6日(月) 美術とは何か?イラストとは何か?

朝、61.6kg。ここからまた戻すぞー。初台のオペラシティまで自転車で行き、「JAM東京―ロンドン」という展覧会に入場。最終日に間に合った。もうちょっと現代美術寄りの内容を期待していたが、イラストレーションの延長のような「アートっぽい」ものが多くてがっかりした。イラストというもの自体がわるいわけではけっしてないが、アートとしてのプライドというか、アートで生きていくことを決断した潔さみたいな姿勢が感じられる作品は少なかった。イラストがアートに近づいても失うものはないが、アートがイラストにすり寄るのはみすぼらしい、みっともないように思える。そのなかで、暴走族を撮った吉永マサユキさんの写 真は世間に媚びていない感じがして、好感が持てた。ただ、暴走族というモチーフは現代のようでもあり、懐かしいようでもあり、時代を切り取っているといえるのかは微妙なところ。

5月7日(火) 特徴のない火曜日

ひさびさにスポーツクラブで汗を流し、5.3キロを33分かけて走り、サウナ6分、泳ぎは時間がなくて120メートルのみ。シャワーを浴びて61.1kgなり。なんとかして戻さなくちゃ。再び59キロ台に突入できる日はいつなんだ。保育園では、「むっくりくまさん」ごっこ。くまに捕まらないよう、はなは全力で嬉々として逃げ回ったいたらしい。

5月8日(水) フレンドリーマッチなんてくそくらえ
早起きして日本代表対レアル・マドリード戦を見る。ジネディーヌ・ジダン選手のプレイが見たかったのに、かなわなかった。大雨でピッチコンディションがわるかったことを引き算しても、レアルの布陣はベストメンバーではないし、ひとことで片付けるなら「退屈な試合」だった。ルイス・フィーゴを生放送で見られたのが数少ない収穫。マドリードまで出かけても、やっぱり親善試合だから本気でやってくれないんだよな。欧米ってそういうところなんだろう。午後、レンタカーを借りて荷物を運んだ。車種はトヨタレンタカーで借りたヴィッツ。クルマを運転したのは、何年ぶりだったろう。長い距離を走ったわけではないのに、あまりにもひさびさなので緊張して疲れた。色はゴールドのようだったが、トヨタではジャパンメタリックと呼んでいるらしい。帰り、三軒茶屋のスターバックスで珈琲をの飲んだが、店の前に犬を二匹連れた鮎川誠さん・シーナさんご夫妻がいて、やはりお茶をしていた。気温の高い一日だった。帰宅後、カップ麺のパッケージに入るコピーを考える。娘は保育園で出されたりんごジュースをチュー、チューおいしそうに飲んでいたという。日頃、ジュースはほとんどあたえないので、あるとめちゃくちゃうれしいんだろうな。

5月9日(木) わがままと自己主張の見極めは難しい
ちょっと雨が降った。一日じゅう雨が降りそうなイヤな天気。スポーツクラブでシャワー後に61.15kgを記録。一進一退だな。はなは、わがままが多くなってきた。先生にいわせると、わがままを押し通 すことは、発達過程で誰もが通る道らしいが、度を超えたわがままは二歳児といえどもどうなんだろう。毎日悩みながら、親も成長しなくっちゃ。

5月10日(金) フィットネスクラブいろいろ 
妻がとても忙しかったので、僕が代わりに新百合ヶ丘のティップネスで取材。新百合ヶ丘の駅前に出たのはこれが二度目。僕が通 うフィットネスクラブにくらべ、あまりにも素晴らしい設備で、羨ましくなるのと同時に、ふだん支払っている会費が高く思え、ばからしくなった。保育園の連絡ノートによると、わが娘は食べきれないから給食を減らしてもらっているらしい。先生いわく「デザートを食べているときのはなはとってもいい顔をしていると、先生のコメント。そりゃそうなんだけど、最近、機嫌のいい時とわるい時の差が激しくなってきた気がする。

5月11日(土) 『自己ベスト』って誰の命名?
起きたら雨が止んでいたので、セントメリーズインターナショナルスクールのカーニバルへ。保育園仲間のTさん一家と現地で合流し、楽しい時を過ごす。Tさんのアルファロメオは、最高だった。もちろん、僕が運転したわけじゃなくて、乗せてもらっただけだけど、音が静かで揺れが少なく、極めて快適だった。Tさんのクルマの中では、小田和正さんの発売されたばかりのベストアルバム『自己ベスト』が流れていた。懐かしい曲がいくつもあった。

第101回 2002年8月5日

4月28日(日) お見事マンハッタンカフェ
午前中にせせらぎ公園へ行き、草原に座ってSさん親子と昼食。砂遊びをたくさんした。春の天皇賞(京都・3200m)はマンハッタンカフェから総流し。11頭しか出走しない天皇賞というのも寂しいなあ。やはり天皇賞は18頭立てでやってほしい。結果 は蝦名正義が鞍上したマンハッタンカフェが勝ち、武豊のジャングルポケットが二着。とれたのに馬連540円の配当で赤字になる。総流しってのはこういうことがあるから恐い。

4月29日(月) ブラボー! 
みどりの日。HOKUOUへパンを買いにいく途中、魚民の脇の小道で茶色い毛がきれいな犬を発見。飼い主のおじさんに聞くと、名前はブラボーといい、アイリッシュセッターという種類だという。昼食を楽しみに、山崎浩一さん一家と世田谷公園へ。ミニ機関車のチビクロ号が故障してしまい、乗れなかった。はなも山崎家の愛息あっちゃんも、汽車に乗って大喜びするはずだったのに残念。

4月30日(火) 大人をなぐさめる子供
午後三時ごろから雨。保育園の連絡ノートにチビクロが故障していた話を書いていたら、先生が「汽車に乗れなくて残念だったねー」と言うと、わが娘は「また今度行こうね」と答えたらしい。先生いわく「私がなぐさめられたのかしら?」

5月1日(水) カクヤスと書くとカクテキを思い出してしまう
ビールを調達しに行った妻がカクヤスという店で、ウーロン茶を買い求めるなべやかんさんを目撃したという。夜、ヤフーがネット上で配信している短編映画『男の子はみんな飛行機が好き』を見た。おもしろいセリフがいくつかあった。例えば、三浦友和さん演じる三上への復讐に燃える柳田(山崎一さん)が、三上のかつての恋人のユキ(ミシェル フェレさん)を人質に、三上を電話で呼び出すシーン。柳田が「明日の午前十時、工場跡に来い。一人で来れるか?」と言うと、三上がこう答える。「誰が行くって言った。歯医者、予約してるんだよ」。なかなか魅力的なとぼけかただと思った。

5月2日(木) 箸は難しい
ひさびさにスポーツクラブへ行き、気持ちいい汗をかいたが、シャワーを浴びたあと61.5kgにリバウンドしていて軽いショックを受ける。うちで食事の際、娘が箸を持ちたがって困っている。二歳六カ月で箸を上手に使えるはずがなく、要するに、ちゃんと食べられないのである。

5月3日(金) ふじわらくんでなく、ふじはらくん
憲法記念日。山崎浩一さん一家と江ノ島へ。行きし、下北沢駅のホームで藤原くんと会う。もうすぐフォーコーナーズという古着屋を閉めるかもしれないという。小売り・一般 売りは苦戦しているが、BEAMSなどへの卸し商売は順調にいっているということだった。泳ぐにはまだ肌寒かったが、江ノ島の海岸で砂遊びをし、島に渡って頂上まで上がったあと、また小田急で戻ってきた。夕方、梅ヶ丘の「梅ぞの」という和食がおいしい小料理屋に連れていってもらった。うまいものを食べ、生ビールを喉に流しこむと、本当に幸せな気分になる。幸せは案外、近くにあるのに、ふだん人はそのことを忘れている。

5月4日(土) 田島さんは座っていても背が高いとわかる
昨日に続き、小田急に乗って、海老名のビナウォークへ。下りの車中、気がつくとオリジナルラブの田島貴男さんが斜め前に座っていた。奥さまらしき女性と並んで、それぞれ手持ちの本を読んでいらした。たった今、「オリジナルラブの田島貴男さん」と書いたが、田島さんそのものがオリジナルラブだよな、たしか。まあいいか、それはそれで。

 

 

 

 

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